研究紹介
メディアデザインメジャー,デザイン情報学科における私の研究取り組みは以下のように考えています.
研究紹介動画
メディアデザインメジャーでの「視線を用いた使いやすさの検討」研究紹介用に作成した動画です.
人とものとの関係を解明する
美しさについては,人が美しく感じるときには,デザインのどういった要素が人に作用し,人がどういった反応をするかを生理的・認知的に解明することで,直感や経験でなくデザインの原則を導き出すことを目指してます.これは使いやすさに対しても同じです.当方では評価を行う際に主観評価も用いますが、中心はパフォーマンス(成績・達成時間など)や生理指標といった客観評価中心です。
様々な指標を活用した新しいインタフェース・システムの提案にも取り組んでいます.
デザイン方法論を確立する
現場のデザイン業務においては制作時間やコストが限られており効率的に高品質かつ安定した設計を行うための様々な知見が求められています.デザインの方向性としてユーザエクスペリエンスデザイン、ユーザビリティ、アクセシビリティといった人間中心設計が現在重視されており,こういった人間中心設計を行うためのプロセス,方法論などが必要となっています.
人間中心設計の実現のために
現在アイトラッカという、人の生理的反応である眼球運動を計測し,人が注視している箇所がわかる装置を用いた製品のユーザビリティ評価方法を研究中です。認知特性,Web(情報)のアクセシビリティ(誰でも情報入手でき)・ユーザビリティ(使いやすく)・ユーティリティ(利便性が高く)・ユニバーサルなデザイン(すべての人がサービスを受けられる)実現のため研究に取り組んでいます.
ユーザエクスペリエンス
アイトラッカを活用したインタフェース・システム提案
視線を計測するアイトラッカを活用した様々なインタフェース・システムの提案に取り組んでいます.視線はもちろん頭の動きや瞳孔にも注目した無意識な行動を検出し人の活動を支援する仕組みを研究中です.
アイトラッカを用いた意思決定過程の分析
様々な体験をするときに,人は目的を達成するために複雑な意思決定の過程を踏みます.この研究では視線を計測するアイトラッカを活用し視線や頭の動きや瞳孔、瞬目などを使って,人の興味に配慮した魅力的なコンテンツデザインを支援する仕組みを研究しています.
VRとアイトラッキング技術を用いたシステム開発
魅力的なVRコンテンツ設計の支援
VRを体験するための機器が入手しやすくなってきたため様々なコンテンツが登場してきました.当研究室では視線計測装置付きのVR用ヘッドセットを使ったVRコンテンツ評価システムを開発しています.ユーザの心理状態に変化があった箇所を提示しインタビューを支援します.
人間中心設計推進機構の2020年度冬季HCD研究発表会において学部4年の鈴木君が「眼球運動に基づくVRコンテンツ評価支援ツールの提案」というタイトルで成果を発表し,優秀講演賞を受賞しました.
(社会活動)体験のデザイン(2014年度実施)
和歌山市民を対象にユーザエクスペリエンスデザインをわかりやすく解説しました。
ユーザビリティ
アイトラッキング技術を用いたユーザビリティ評価
わかりやすさを客観的指標で把握するために人がどこを見て操作しているのかを計測して評価する方法に取り組んでいます。
アイトラッキング技術を用いたWebユーザビリティ評価
アイカメラを使ってWebユーザビリティを評価する方法を研究しています。スピードの要求されるWeb開発において”使える”評価方法を目指しています。
携帯端末のユーザインタフェース
現在急速に普及しているスマートフォンなどのユーザインタフェースを研究しています。
医療現場における利用者適応型多言語間コミュニケーション支援のための基盤技術の研究開発(戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE))
医療機関において外国人患者と医療従事者のコミュニケーションを支援するための技術の研究開発に取り組んでいます。担当:仕様設計、ユーザビリティの評価と改善
(社会活動)組込み機器のユーザビリティ(EIS-Cluster)(2006年度実施)
情報のユニバーサルデザイン
Webアクセシビリティ
誰にでも情報が伝わるためにはまずは,誰にでもどんなブラウザ・機器でも情報が表示できるように設計することが必要です.高齢者,障害者だけでなくいろんな機器を通してウェブを活用できるような設計方法に取り組んでいます.現在はHTML5とJavaScriptを利用したRIAのアクセシビリティを研究中です.
Webデザインチェックリスト
わかりやすくストレスの無いWebページを実現するためのチェックリストを作成しました.
マクロメディアフラッシュを利用した効果的コンテンツ構築のガイドライン(日本人間工学会及びCMS研究会にて発表)
Flashは安易に使うとアクセシビリティを大きく低下させます.しかし適切かつ効果的に使えばWebの魅力をアップさせます.
(社会活動)ユニバーサルデザインを考慮したWEBページの構築技法研究交流会(2004年度実施)
(社会活動)商用現場で用いるブログ等CMS研究会(2005年度実施)
企業プロジェクト
共同研究・受託研究を紹介しているページにあるようにこれまで多数の企業とのプロジェクトを実施してきました。共同研究以外にも、研究グループをはじめ、クリエデザインプロジェクトの学生を交えた提案などもご相談いただければ対応可能です。
目視検査者の支援
製品の外観品質のチェックを行う目視検査者の訓練システムを開発しました.本研究は共同研究の成果によるものです。
ヒューマンインタフェースシンポジウム2017(6Td3-7)
平成30年度人間工学会関西支部大会(B3-1)
において成果発表を行いました.
また、目視検査者の行動を把握して支援を行うシステムについて
平成30年度人間工学会関西支部大会(B3-2)
において成果発表を行いました.