和歌山大学 システム工学研究科 システム工学部 メディアデザイン XDメジャー

国立大の情報系でデザインをまなべる:
(松延拓生 和歌山大学システム工学部)

国立大の情報系でデザインをまなべる

 2023年度からの新課程において、情報学領域では「クロスリアリティ・情報デザイン」メジャーのカリキュラムにあるように、情報系でデザインを学べます。

 DX推進における人材の重要性を踏まえた、個人の学習や企業の人材確保・育成の指針として示したデジタルスキル標準(経済産業省と情報処理推進機構が策定)においてもデザイナーの役割が明確に示されており、サービス、UX、UI、グラフィックのデザインが求められていることがわかります。

 これからのDX推進の上では、さらにビジネス・顧客・ユーザの視点で、製品やサービスのデザインを担える人材が求められます。

所属学生

研究室には、デザイナやデザインのわかるエンジニア・企画者を目指す学生が集まっています。

全国から目指してくる学生があり、大阪・和歌山以外の出身者の比率も高めです。特徴としては、利用者目線でのデザインを研究しているためか、女子学生の希望も多くなっています。やる気のある人が多いのでお互い良い刺激を受けています。チームでコンテストにも挑戦し多くの成果を挙げています。(参考:受賞実績

将来の進路

新課程の卒業生はまだいませんが、これまでの課程(メディアデザインメジャー、デザイン情報学科)を卒業した当研究室の学生は、デザイナや情報技術者として採用され、UIデザインやウェブデザインなどに携わっています。上流工程に関わる人が多いのも特徴です。情報系の企業ではデザイナ採用を行っている企業は大企業に限定されますが、利用者である人間の特性を利用した企画、システム設計、画面設計ができるため、そういった業務に携わるケースが多くなっています。(参考:卒業生の進路

資格取得

認定人間工学専門家制度について

情報学領域のクロスリアリティ・情報デザインメジャーのカリキュラムを構成する、「情報デザイン群」に関連する資格に認定人間工学専門家制度があります。大学で人間工学に関する専門教育科目を12単位以上取得すると準専門家の応募資格が得られます(認定は学部卒業後)。当研究室卒業後,準専門家資格を取得した学生は,卒業研究の単位(8単位)も認定されていると思います。

 認定人間工学専門家の公式サイトでは、多くの本学卒業生がこれまでに認定人間工学準専門家の資格を取得して社会で活躍していることが確認できます。また,業務歴を得て国際資格である認定人間工学専門家資格を目指す人もいます.

 当研究室以外の学生でも,在学中に取得した人間工学関係の取得単位が2単位以上ありかつ関連業務歴が2年以上あれば,認定人間工学プラクティショナーという資格を受験することが可能です(2024年8月から).

クリエデザインプロジェクト

 学生の自主的な活動支援としてクリエデザインプロジェクトの指導教員をしています。この中で自主演習として作品制作の指導を行っています。基本となるデッサンからUIデザイン、プログラミング、作品制作、企画、プレゼンテーションなどを指導しています。

 デザイナを目指す学生は在学中にコンテストの応募に挑戦し数多くの受賞実績を残しています。(参考:受賞実績

自主演習

自主演習の制度の詳細についてはクリエのWebページをご参照ください。和歌山大学にしかないユニークな教育の試みです。

コンペなど

コンペ応募の際の支援もクリエデザインプロジェクトの中で主に行っています。積極的にいろんなコンペに挑戦してください。