吉野研のこれまでの研究をMovieにより簡単に紹介します.
吉野研究室の研究紹介(Movie)
- マイクロブログと連携した日常の情報発信に基づくさりげないTo-Do管理促進システムNew!
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ビジネス社会では,個人の自己管理力が求められています.近年の携帯情報端末の発達に伴うデジタルツールの普及により,個人向けのTo-Do管理ツールは,より日常的に感じられるものとなりました.巧みな時間管理術の習熟には,タスク量が多いビジネスマンになる前の学生の頃から対策を行うべきです.しかし,「タスク管理は堅苦しい」「操作や入力が面倒」といった印象から,その実践率は高いとはいえません.そこで本研究では,ユーザの入力負担を軽減するマイクロブログ上のTo-Do管理システムを開発しています.大学生が日常的に利用しているマイクロブログと,To-Do管理システムを連携させることで,口語文に基づく半無意識的なTo-Do管理の実現を目指します.
- ドアコム: 深度情報を用いた部分重畳型ビデオチャットシステムNew!
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近年,無料でビデオチャットを行えるサービスが普及してきています.しかし,ビデオチャットには相手との距離感を感じてしまうという問題点があります.本研究では,この問題点を解決するためにドア型の専用インタフェースを用いたビデオチャットシステム“ドアコム”を開発しました. 「相手の空間に侵入している感覚」を与えるため,ビデオチャットにおいて遠隔空間内を三次元的に移動可能な仕組みを提案します.三次元移動表現のための重畳表示手法とは空間における位置関係に基づく重畳表示を行う手法です.Kinectにより深度情報を取得します.深度情報を用いて,使用者や周辺物体の前後関係や前後への移動を認識.前後関係を考慮した重畳表示を行います.
- ぽーたりべ:山歩きを伴う高野山町石道案内システムNew!
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2015年4月,高野山は開山1200年を迎えました.高野山には,参詣道のひとつとして「町石道」があります.町石道には,「町石」と呼ばれる,高さ3mほどの石造りの道標が180基建てられています.町石には一つ一つ由来があり、観光地を案内する従来研究として,携帯端末を用い,観光地を自動音声案内する研究があります.これは,現地に機材を設置し,その電波を携帯端末で受信することで,案内を聴くというものです.町石道の観光案内の困難な点として、町石道は山道であるため,機材の注視や、手元の操作は転倒の恐れがあり危険であることが挙げられます.また、世界遺産であるため,装置や機材の設置も困難です。 そこで本研究では、音声とGPS機能を用いて、高野山町石道を案内します。
- あかりマップ:災害直後の避難支援を目的とした常時利用型災害時支援システム
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東日本大震災後,ネットワークを利用した支援や研究が多く行われました.しかし,災害時や災害後は輻輳などによりネットワークが利用できないことが多いです. また,避難所の場所などの情報を知らない土地で災害に遭った場合,どこへ避難すればいいのかわからない状態になり,すぐに適切な避難ができません. さらに,災害時にシステムを利用する際,そのシステムが初めて使うものであったら,すぐ機能を理解し操作することは困難です.そこで,日常的にシステム利用するが大事であると考え,本研究では日常的に利用可能な避難支援システム「あかりマップ」の開発を行いました.
- Docoitter:未来の在室を予報する在室管理システム
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これまでの在室管理に関する研究では,「現在の在室状況の提示」を対象としています. そのため課題点として,「訪問者は目的人物が不在の場合,次の訪問日時が分からない」ことが挙げられます. そこで本研究では,「未来の在室状況の提示」を対象とし,会えるタイミングを提示することによる訪問の支援を目的としています. 本研究で開発した在室管理システム「Docoitter」は,現在の在室状況と未来の在室確率を提示します.明日の予定は「学内イベント」「学外イベント」「講義中」等に抽象化して表示します.また確率は,3時間ごとの在室確率を表示します.