研究紹介

タイピングによるプログラミング学習支援システム

現在,学校の授業や企業における研修などを通じてプログラミング学習が行われています.プログラミング教育は大学では以前から行われており,プログラミングを学ぶ際には様々な言語があるなか,C言語が大学のプログラミング教育で選ばれることが多いです.

教育の一つの方法として写経型学習があります.プログラムの写経による学習は特に初学者に対して積極的に採用されており,大学初年度では,知識として学生が用語の意味を説明できるレベルにまで至ります.しかし,これからの時代に求められるのは,自分が意図する一連の活動を実現させるための,プログラミングの考え方を理解することであると考えられています.

そこで,本研究ではタイピングを用いた学習支援システムをWebアプリケーションとして構築しました.正しいタイプ,誤タイプおよびその修正を含めた,1文字ごとのタイプ時間を実行中に取得し,サーバに送付します.また,取得した情報と理解度テストの解答結果を分析しました.本システムはプログラムをタイピング形式で出題し,Webブラウザより使用できます.プログラムを打ち込むだけではなく,解説ページを設け,実行結果と細かい解説を見ることができます.

タイトル

問題

結果

キーワード

学習支援システム,プログラミング,写経型学習,C言語,タイピング

関連発表

  • Takehiko Murakawa: LbTyping: A web application for programming learning by typing, The Fourteenth International Conference on Information, Intelligence, Systems and Applications (IISA 2023), Volos, Greece, July 2023.
  • 村川猛彦: タイピングによるプログラミング学習のためのソースコード提示に関する一検討, 情報知識学会誌, Vol.31, No.2, pp.244-251 (2021).
  • 小髙真太郎, 村川猛彦: 写経型プログラミングに基づく学習支援システムの構築, 2021年電子情報通信学会総合大会, 情報・システム講演論文集1, p.92, D-15-6 (2021).

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