吉野研究室(Yoshino Lab.)(コミュニケーションデザイン研究室)|和歌山大学 システム工学部 社会情報学メジャー

支部大会奨励賞:辻本 拓真さん(大学院1年)

論文名:「調理の手軽さを考慮した自炊支援システムの開発」

学会名等:情報処理学会 関西支部

受賞日:2016年9月26日

  • 論文の概要
    • 大学入学に伴う一人暮らしを機に自炊を始めることは一般的だが, 料理が面倒であるなどの理由から継続しなくなることも多い.一方で料理が嫌いな大学生は少数であり, 何らかの動機付けによって自炊を習慣付けられる可能性がある. また,近年食の外部化が進行しているが, 健康的な生活を送るためには食生活の自己管理が重要である. そこで我々は,一人暮らしの大学生を対象とした自炊支援システム「クックマ」を開発してきた. クックマは,マイクロブログを通じた難易度別レシピ提示機能によって, 調理能力の段階的向上やレパートリーの増加を図る. また,マイクロブログへの料理写真共有機能や, ゲーム的要素を利用した機能によって,自炊の動機付けや継続の支援を行う. クックマの利用実験では,システムが利用者の自炊を促進するきっかけとなることを示した. また,実験後のアンケートでは,自炊を阻害する大きな要因として,調理後の片付けの手間があることが明らかになった. そこで我々は,クックマのレシピ提示機能において調理の手軽さを考慮することを目的として, レシピ文からレシピに使用する調理器具の数を自動算出する手法を検討した. 本稿では,クックマの概要と,器具数の算出手法の検討について述べる.
  • レシピ中の調理動作の抽出例
  • レシピ中の調理動作の抽出例
  • 発表中の様子
  • 発表中の様子
  • 受賞者一覧の写真撮影の様子
  • 受賞中の様子