- 論文の概要
- ToDo管理の普及と習慣化には,まず,大学生を対象としたToDo管理支援方法を検討する必要がある. ToDo管理ユーザにとってのテキストの入力操作に関する負担の軽減が不可欠であることがわかった. そこで本研究では,マイクロブログで日常的に発信される情報に基づいたToDo管理支援手法を提案している. 本研究では,ユーザが普段どおりにマイクロブログで発信したテキストからToDoを自動抽出することで, 学生の円滑なToDo管理の実現を目指す. 本手法の実現には,抽出対象となるToDoを判定するための学習データ(正例)が必要となる. しかし,一般的にToDoであると判断される内容には,評価者やToDo管理実践者の間で個人差があり,正例の定義は難しい. さらに,多様な表現が発生するマイクロブログ上の投稿内容に対応するため, 構築するToDoの判定器は,評価基準の継続的な更新が必要となる. これらのことから,我々は, ToDo管理とともに継続して運用される評価の仕組みが必要であると考えた. そこで我々は,ToDoのモデル構築を目的としたToDo管理支援システムを開発した. 開発システムは, 利用者のToDo管理の実践中に,ToDoに関する質問の回答を求める. システムの利用者自身が評価者となって得られた回答が,ToDoの正例収集に役立てられることを目指す.
- 本研究の目的
- 発表中の様子
- 受賞者一覧の写真撮影の様子
支部大会奨励賞:谷岡 遼太さん(大学院博士後期1年)
論文名:「ToDoのモデル構築を目的としたToDo管理支援システムの開発」
学会名等:情報処理学会 関西支部
受賞日:2016年9月26日