- 論文の概要
- 近年,訪日外国人観光客の増加により,観光産業における多言語対応が必要とされている.飲食店におけるインバウンド対策として,店舗のWebサイトの多言語化や店内への多言語メニューの設置が推進されている.しかし,多言語化されたメニューは,「とろとろ」や「サクサク」といった味を表現する言葉が失われてしまう.これらの言葉は辞書などで検索しても複数の対訳から適切な語を選択する必要があったり,また,適した対訳が辞書では得られない場合があったりする.そこで本研究では,食べ物のおいしさを表す言葉(シズルワード)に着目し,シズルワードの多言語翻訳により訪日外国人への料理の味情報の提供を目指す.本稿では,単語の分散表現を用いて対訳表現間の違いを考慮した日英対訳表現の抽出を行う.
- 提案手法の概要
- 発表時の様子
ヒューマンインタフェース学会研究会賞:進藤綺乃さん(大学院2年)
論文名:「英語の飲食関連Webサイトを用いたおいしさを表すことばの日英対訳手法の提案」
学会名等:ヒューマンインターフェース学会
受賞日:2020年1月24日