- 論文の概要
- ソーシャルメディアの普及に伴い,ソーシャルメディアを利用した情報の閲覧または発信が日々盛んに行われている.飲食に関して利用されるグルメサイトもその一つである.グルメサイトは,食に関する商品やサービスに対して,消費者の経験を情報として提供するフォーマットであることから,グルメサイトを閲覧することで,飲食物や提供サービスの良し悪しを体験せずとも知ることが可能になる.実際に,消費者が飲食店の情報を得る際に利用する手段として,約8割近くがグルメサイトを利用すると回答している. しかし,グルメサイトを利用するユーザの属性は多種多様であり,また掲載されている情報も膨大な量かつ種類も様々である.また人によって食に関する嗜好は異なる.このことから,グルメサイトなどで提供されている飲食物に関する情報に対して不満や不快感をもつ人も存在すると考えられる. 我々は,飲食店などの情報を探す場合,従来着目されてきた「おいしい」という正の側面だけでなく,「おいしくない」「苦手」のような負の側面の情報も有用となり得ると考えた. そこで,本研究では食品関連のネガティブなテキストに着目する.否定的表現を含むテキスト内で使用されている単語の特徴を調査することによって,飲食物に対して否定的感情をもって用いられる単語の特徴について分析する.
- 発表中の様子
- 発表時のスライド
- 記念撮影の様子(オンライン開催のためZOOM上で撮影)
支部大会奨励賞:下津拓未さん(学部4年)
論文名:「否定的感情に着目した飲食物に関するテキストの分析」
学会名等:第20回 2021年度 情報処理学会関西支部 支部大会
受賞日:2021年 9月19日
関連サイト:http://kansai.ipsj.or.jp/record/2021.html