- 論文の概要
- 現在,グローバル化によって多言語間コミュニケーションの機会が増加している. しかし,多言語間での正確な情報の共有は困難である. そこで,医療分野などの正確な情報の共有が求められる現場では, 正確性が確保された多言語の対である用例対訳が多く用いられている. しかし,医療現場で必要とされる用例対訳の数は多く, 十分な評価を得た用例対訳を収集することは困難であると考えられる. 我々は現在,クラウドソーシング上の単言語話者による用例対訳作成手法に関する研究を行っている. 本稿では,これまでに提案したクラウドソーシング上の単言語話者を用いた用例対訳作成手法が, 医療現場を想定した会話文に利用可能かどうかの検証を行うために, 医療に関する単語を含む会話文における機械翻訳適応文作成実験を行った. 実験結果より,医療現場を想定した会話文においても適切に対訳作成が行える可能性を示した.
- 提案手法の概要
- 発表時の様子
- 質疑の時の様子
優秀発表賞:山本里美さん(大学院2年)
論文名:「クラウドソーシングを用いた機械翻訳適応文作成における複数翻訳機の効果の検証」
学会名等:情報処理学会 グループウェアとネットワークサービス研究会
2017年1月21日