吉野研究室(Yoshino Lab.)(コミュニケーションデザイン研究室)|和歌山大学 システム工学部 社会情報学メジャー

優秀プレゼンテーション賞:山本里美さん(大学院1年)

論文名:「クラウドソーシング上の単言語話者による用例対訳作成手法への折り返し翻訳利用の提案」

学会名等:情報処理学会 グループウェアとネットワークサービスワークショップ

受賞日:2015年11月28日

  • 論文の概要
    • 現在,グローバル化によって多言語間コミュニケーションの機会が増加している. しかし,多言語間での正確な情報の共有は困難である. 医療分野などの正確な情報の共有が求められる現場では,正確性が確保された多言語の対である用例対訳が多く用いられている. しかし,医療現場で必要とされる用例対訳の数は多く,十分な評価を得た用例対訳を収集することは困難であると考えられる. 我々は,現在,機械翻訳文の評価と訂正をクラウドソーシングにおいて依頼することで,単言語話者であっても用例対訳作成を行うことができる手法の研究を行っている. これまでの実験より,クラウドソーシング上の単言語話者と機械翻訳を組み合わせることによって,正確性の高い用例対訳作成が行えることが分かった. しかし,正確性の高い対訳が作成できた用例は一部であり,多くの用例では対訳の作成や正確性評価が正しく行われなかった. そこで本稿では,機械翻訳文の訂正精度向上のために,従来のクラウドソーシング上の単言語話者による用例対訳作成に,折り返し翻訳を用いた機械翻訳適応文作成タスクを追加した手法を提案し,機械翻訳適応文作成タスクにおける評価実験を行った.評価実験の結果,訂正精度が向上する可能性を示した.
  • 提案している用例作成手法の概略
  • 提案している用例作成手法の概略
  • 発表中の様子
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  • 受賞時のコメントの様子
  • 受賞時のコメントの様子