- 論文の概要
- 近年,SNS の普及により,ネットワーク上でのコミュニケーションが活性化している. 特に,SNS の一つである,マイクロブログサービスでは, ユーザがリアルタイムに多種多様な情報を取得・発信することが可能であり,その普及も著しい. 一方,情報の取得・発信時に,誰もが情報の信頼性を正しく判断することができるとは限らず, 流言が伝播されるという問題も起こった. これまでに我々は,流言の拡散防止を目的とした,情報確認行動促進システムの開発を行ってきた. このシステムは,流言である可能性が含まれる情報を閲覧している際, ユーザに気づきを与えることで,情報の真偽確認行動を促進し, 流言の拡散防止を支援する. Webページを対象としたシステムの評価実験の結果, システムは,ユーザのページ閲覧を妨げることなく,流言に関する気づきを与えることが出来る可能性があることがわかった. しかし,流言はTwitterのような,様々なユーザが発信した情報が入り交ざった環境において拡散されることが多いことが考えられる. そのため,一般的なWebページだけでなく,このような環境においても,流言に関する気づきを与えられることが望ましい. 本稿では,Webブラウザ上でのTwitter閲覧場面を対象とした, システムの評価実験について述べる. また,ユーザに対し,流言に関する気づきを効果的に与えるためのインタフェースについて検討する.
- 提案手法の概要
- 発表時の様子
- 受賞時の様子
学生優秀発表賞:柿本 大輔さん(大学院1年)
論文名:「流言情報への気づきを与えるためのインタフェースの検討」
学会名等:2017年度 情報処理学会関西支部 支部大会
2017年9月26日