ベストプレゼンテーション賞(CNWS研究会):石橋明大さん(大学院2年)
論文名:「ことのハブ:会話分岐の可視化機能を備えた生成AIチャットシステム」
学会名等:情報処理学会コラボレーションとネットワークサービスワークショップ2025
受賞日:2025年11月21日
関連サイト1:https://www.ipsj.or.jp/sig/cn/cnws/2025/
関連サイト2:https://siggn.sakura.ne.jp/sig/cn/
- 論文の概要
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近年,生成AIチャットシステムが著しく発展しているが,それらは「1チャット内で複数の会話内容を聞くと,出力内容が影響し合ったり,会話内容が理解しづらくなったりする」「現状のブランチ機能では,チャット数が増加し,全体的な内容を俯瞰して理解しづらい」「複数モデルの比較を行う際,別システム上に会話履歴が保存されるため,活用可能な状態にユーザがまとめる必要がある」}といった問題を抱えている.そこで本稿では,会話分岐を樹形図形式で可視化し,会話履歴の理解の促進を行う生成AIチャットシステム「ことのハブ」を開発した.このシステムでは,会話分岐を樹形図形式で表現している.これにより,複数の内容による会話について,視覚的な理解を促進する.また,複数モデルでの出力内容比較機能を持つ.これにより,複数種類のモデルについて,統一された表示形式をもとに容易に比較を行うことができる.
「ことのハブ」の評価実験の結果,樹形図形式を用いた会話分岐の可視化は,会話履歴の理解を促進するが,個人差によって慣れが必要であること,複数の生成AIモデルを比較しながら発想を深めていくことは,幅広い発想を促進する可能性があることを明らかにした.
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