吉野研究室(Yoshino Lab.)(コミュニケーションデザイン研究室)|和歌山大学 システム工学部 社会情報学メジャー

支部大会奨励賞:石橋明大さん(学部4年)

論文名:「郷土料理のおいしさ想起のためのマイクロブログの利用可能性の検証」

学会名等:2023年度 情報処理学会関西支部 支部大会

受賞日:2023年 9月24日

関連サイト:https://kansai.ipsj.or.jp/record/2023.html

  • 論文の概要
    • 観光において,飲食は重要な要素の一つである. 特に「郷土料理」はその土地に根付いた料理であり,2012年に行われた旅行に関するアンケートによると,旅行先で最も期待されているのは「その土地の食べ物」となっており,郷土料理は観光客にとって重要であることがわかる. 飲食において,おいしさを事前調査する人は多いが,おいしさ情報の事前調査の際には課題がある. 具体的には,飲食店で顧客が感じている印象と,飲食店のWebサイト上に表示されている内容との間には差が存在する. そのため,観光地から公式に提供される郷土料理についてのおいしさ情報の内容も,実際の飲食によって感じるおいしさとは異なる可能性がある. また,インターネット上の情報は膨大であり,それらの中から必要な情報を探し出すには時間を要する. Twitter\footnoteなどのマイクロブログは,ユーザが日常的に感じたことなどを簡単に投稿することができる. そのため,実際に郷土料理を食べた際の感想が投稿され,観光客が郷土料理のおいしさ情報を入手する手段として活用できる可能性がある. 我々は「サクサク」や「かりかり」のような,食品のおいしさを表す表現である「シズルワード」に着目する. シズルワードには,味覚系,食感系,情報系,感情系の4系統が存在し,シズルワードが表現する内容によって,各系統に分類される. 本稿ではマイクロブログで用いられる,4系統のシズルワードを分析し,郷土料理のおいしさ情報を得る上での利用可能性を検証する.
  • 発表中の様子1
  • 発表中の様子
  • 発表時のスライド
  • 発表時のスライド