吉野研究室(Yoshino Lab.)(コミュニケーションデザイン研究室)|和歌山大学 システム工学部 社会情報学メジャー

優秀賞:井口拓己さん(学部4年)

論文名:「生活習慣病改善のパーソナライズ化を目的としたベイジアンネットワークモデルの提案」

学会名等:NTTデータ数理システム 2022年度学生研究奨励賞

受賞日:2023年 1月26日

関連サイト:https://www.msi.co.jp/solution/stuaward2022.html

  • 論文の概要
    • 生活習慣病には多くの病気が含まれており,中には日本人の上位死因である病気も生活習慣病に含まれている.日本人の約15%が生活習慣病に罹患しており,我々にとって重大な病気のひとつである.生活習慣病は名前の通り,食事や運動,睡眠,飲酒,喫煙,ストレスなど,日々の生活習慣が深く関与し発症する病気の総称であり,各個人の生活習慣が原因の病気であるため,生活習慣病の予防・治療のためには,日々の生活習慣を改善することが必要である.しかし,生活習慣病の発病・悪化の原因が個人の悪い生活習慣であることや,生活習慣の改善が主な治療方法であることを理解していても,人には改善できる習慣と妥協できない習慣があり,個人に合わせた改善策を提案する必要があると考えられる.また,超高齢社会で今後患者数が増加し,手間や時間などのコストがかかることや,人手による多様な提案が困難であることが問題として挙げられる.そこで本研究では,生活習慣病を対象に,個人に合わせた改善策を自動的に提案できる手法を実現することを目的とした,ベイジアンネットワークによる分析とシステム開発を行った.データとしては,各個人の生活習慣が記載された問診票と健康診断結果の2 つを使用し,ベイジアンネットワークモデルを作成することで,個人に合わせた改善策の提案を目指す.
    • 賞状
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