国際宇宙ステーションからの小型衛星放出実証ミッションに採択された超小型衛星「RAIKO」が、ISS に滞在中の星出彰彦宇宙飛行士が操作するロボットアームによって、2012 年 10 月4 日23 時37 分(日本時間)に宇宙空間に放出されました。
このミッションは、従来はロケットで軌道上に運ばれている人工衛星を、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟から、船外に直接放出して軌道に乗せるという、世界初の試みです。
衛星運用期間中(半年~1 年程度を想定)は、魚眼カメラによる地球撮像など、一連のミッションを実施。最後は、膜展開による軌道降下によって大気圏に突入し、燃え尽きる予定です。
現在、東北大学が保有する地上アンテナ施設が放出日直前に故障を生じたため、衛星のメイン送信機電源(出力100mW)を投入出来ていません。微小な出力を持つサブ送信機1 台(出力1mW)のみ自動で電源オン状態であると想定されますが、地上で電波を確認できていません。引き続き、地上アンテナ施設の復旧と、衛星の追跡能力の向上に取り組んでまいります。
「RAIKO」は、和歌山大学が代表機関である文部科学省超小型衛星研究開発事業、通称「UNIFORMプロジェクト」で開発される一連の衛星に対する先駆的な位置付けとして、和歌山大学・東北大学が連携して、製作・試験・運用を行います。