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物理層技術/媒体アクセス制御層技術に関する研究

伝送性能保証可能な無線LANシステムの開発

移動通信トラヒックの急増により,ライセンスバンドを用いるセルラシステムに加えて,アンライセンスバンドを用いる 無線LANの活用が求められています.セルラシステムでは,通信事業者の集中管理の下,ライセンスバンドの周波数資源を 利用することで伝送品質を保証しています.一方,アンライセンスバンドを用いる無線LANでは, 運用者の異なる無線LANや高周波利用設備と周波数資源を共用するため,原理的に伝送品質を保証することはできません. 本研究課題では,学校や大規模商業施設など不特定多数の外来者を受け入れる空間においてエリアオーナ専用チャネルを仮想的に構築し, 第三者が持ち込んできた無線LANの影響を受けること無く,伝送性能を保証し得る無線LANの構築を目指しています.

IoTを活用した電波環境制御技術

安全・安心・高信頼な無線伝送を可能とする電波環境の構築

開空間では,情報伝送を目的として無線通信システムから送信される電波に加え, 各種電気電子機器(高周波利用設備、LED照明、無線電力伝送設備など)から非意図的に輻射される 人工雑音も観測されます.無線通信システムと人工雑音源となる各種電気電子機器が共存する環境で 周波数資源を有効に利用するためには,電気電子機器から輻射される人工雑音の低減と同時に, 人工雑音に対する耐性に優れた無線通信システムの開発が求められます. 本研究課題では,人工雑音環境下での無線通信システムの伝送性能の向上を目的として, IoT (Internet of Things) を活用した電波環境制御基盤を開発を目指しています. 無線通信システムと雑音源となる機器がIoTを介して連携することにより,周波数資源の有効利用が期待されます.

研究課題キーワード と これまでの取り組み

本研究室での取り組みに関連するキーワードを以下に示します。
  • 自営系無線システム(無線LAN,無線PAN,LPWA,ローカル5G)
  • Wi-Fi 6/6E/7,次世代Wi-Fi,Bluetooth
  • アンライセンスバンド(920 MHz帯,2.4/5/6 GHz帯,60 GHz帯)
  • 周波数共用
  • QoS保証
  • 人工雑音源(高周波利用設備等)との共存
  • マルチリンク伝送/マルチホップ伝送
  • 媒体アクセス制御層技術
  • 物理層技術

これまでの卒業論文/修士論文の題目一覧

研究課題遂行に必要な要素技術の修得

上記研究課題の遂行に必要な以下の技術分野の修得を目指しています.
  • 信号解析/システム解析
  • 無線通信方式/無線ネットワーク
  • 電波伝搬

 

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