構造有機化学 奥野研究グループHP

研究テーマ1


ポリジアセチレンを用いた高機能性物質の開発

 ポリジアセチレンは、集合化の後に重合させるためという、他の導電性ポリマーとは逆のプロセスが取られます。そのため種々のものをポリジアセチレンでコートするといったことも可能です。
 しかしながら、次のような問題を抱えています。@酸化電位が大きくドーピングによるキャリア生成が少ないA重合していないところは断線と等価
 この問題を一度に解決するべく、ポリジアセチレンの共役鎖を酸化電位の小さいフェニレンジアミン骨格で架橋した梯子状のポリマーを開拓し、非常に良好な導電特性を示すことを報告しています。なお電荷分離が認められ、有機太陽電池への応用が期待される系の合成を行っています。