物理学実験A・Bは,顧先生と私(木曽田)の共同担当です。物理学実験の本来の目的は,既に講義などで学んだ概念を実験を通して補強し,数値データの取り扱い,測定機器の使用法,そして実験上配慮すべき安全について習熟することです。物理に関して予備知識を全く持たない人や物理学を勉強しようとしない人には何ら益することのない科目であるといえます。

本実験のテキスト(実験の手引き)は,ここにあります。各自ダウンロードして印刷してください。ただし,文書を開く際にはパスワードが要求されます。これについては初回のガイダンスで述べます。実験の際には必ず該当箇所を印刷して持ってきてください。なお,このファイルは,最新のAdobe Readerでないと正しく表示されない可能性があります。

報告書(レポート)の提出期限は,原則実験日の翌週月曜日実験前(午後1時10分)迄である。原則の適用されないのは提出日が休日である場合,事前に担当者である我々に然るべき理由を知らせる場合,及び病気で提出日当日に来学出来ない場合である。それ以外の理由で提出が遅れる場合には,レポートの受け取りを拒否,または最低点とする。

学生実験に参加する人の心得

  1. レポートの提出期限を守る。
  2. 実験に相応しい服装で参加する(火傷,凍傷,感電を防ぐような服装)。
  3. 実験の予習をする。
  4. グラフ用紙,定規,電卓などを持参してデータ処理を実験中に行う。
  5. 図を描きながら実験する。
  6. 積極的に参加する。
  7. あまりに当たり前だが,実験中は指導者の指示に従う。

実験報告書(レポート)作成に関する注意

以下の内容は手引き書にも書いてある。

  1. 表紙に記入すべき事項をすべて書き入れる。特に提出日,天候などは忘れやすいので注意すること。
  2. A4版の紙を用い,表紙とともにステープラー(ホッチキス)で左側(長い方の辺)2,3カ所綴じる。
  3. 第三者が,わかるように書く。想定すべき提出先は,上司・保護者や同僚(教師になる場合),上司・顧客(会社員などになる場合)である。
  4. 表紙を除く,本文にページ数を入れること。
  5. 実験結果を書く際,表や図の説明を必ずすること。
  6. 図には,必ず通し番号(図1,図2,・・・)を付け,図の題名を図本体の下に書く。
  7. 図,特にグラフの場合,縦軸,横軸などに物理量(温度,電流,など)と単位(℃,Aなど)をつける。
  8. 表を入れる場合,通し番号(表1,表2,・・・)を付け,表の題名は表の上に書く。表にする物理量と単位を第一行目に入れる。表が長くてページをまたぐ場合は,次ページにも物理量と単位を入れること。
  9. レポートで最も重要なのは,実験結果に関する考察である。これを特に重視して書くこと。
  10. レポート作成前に書くべき内容を指導書を見て確認すること。特に、課題を無視する人が増加している。
  11. レポートの作成に関し,ワープロなどを使って印刷する,あるいはボールペン(油性のマジックなどは認めない)で手書きするか,どちらか選択すること。
本実験では担当する我々が作成した資料の他,教科書または参考書として,
  1. 中井浩二著, 実験の作法と安全, 吉岡書店
  2. 吉川泰三編,改訂新版 物理学実験, 学術図書出版
  を用いる。誤差や有効数字,その他機器の使い方などこちらも参考にすること。また,物理に関する知識を補いたいながら実験に参加したいと 考える人は,高等学校の教科書参考書の他、
  1. 原康夫著「基礎物理学第三版」学術図書出版
  2. 小出昭一郎著「物理学 三訂版」裳華房
などに目を通してもらいたい。

次のベージで実験レポートの形式について架空のレポートを使って説明します。
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