和歌山市のまちづくり戦略と都市間交通網に関する研究 2014年度
和歌山市では、紀ノ川北岸に和歌山北インターチェンジができ、京奈和自動車や第二阪和国道の開通も予定されているなど、高規格道路網が発達してきており、域外からの観光需要等の獲得や、高速バス路線網の発達等が期待される一方で、買い物客等の他地域への流出傾向がさらに強まる懸念もある。
また、和歌山市には南海本線、JR阪和線、JR紀勢本線、JR和歌山線等の都市間鉄道路線や、四国を結ぶ南海フェリーがあり、大きな社会的役割を果たしている。とりわけJR和歌山駅等の主要駅とその周辺の都市機能集積には、コンパクトなまちの中心核としての役割や、観光軸などのハブとしての機能、大阪に流出しようとする県内買い物客をせき止める機能等が期待できる。一方で鉄道・フェリーの利用者数は減少傾向にあり、鉄道の所要時間が延びる傾向にあるなどの問題も抱えている。
さらに、泉州沖には24時間オープンの関西空港があって、LCC拠点化等の新たな展開がなされており、これを活用したインバウンド旅客の獲得等の地域戦略が期待される。
このように和歌山市を取り巻く都市間交通網に様々な変容が見られ、期待と懸念が交錯する中、本研究では「和歌山市まちづくり戦略研究会」での議論を踏まえつつ、あるべき和歌山市の実現に向けた都市間交通網の活用方策や改善方策について考えたい。
研究期間は3年間である。1年目となる平成24年度には都市間鉄道網を扱った。2年目となる平成25年度には航空網、3年目には高規格道路網やフェリーを扱う予定である。
第1回研究会 | 2014年6月11日 |
第2回研究会 | 2014年7月31日 |
第3回研究会 | 2014年9月26日 |
第4回研究会 | 2014年11月13日 |
第5回研究会 | 2014年12月18日 |
第6回研究会 | 2015年1月14日 |
第7回研究会 | 2015年3月27日 |
辻本 勝久(代表) | 和歌山大学経済学部教授 |
藤田 和史 | 和歌山大学経済学部准教授 |
廣岡 裕一 | 和歌山大学観光学部教授 |
畑山 善生 | 和歌山社会経済研究所研究部長(平成27年1月31日迄) |
中西 望 | 和歌山社会経済研究所研究部長(平成27年2月1日以降) |
中平 匡俊 | 和歌山社会経済研究所主任研究員 |
塩路 眞英 | 和歌山社会経済研究所主任研究員 |
影山 慎也 | 和歌山社会経済研究所主任研究員 |
林 秀訓 | 和歌山社会経済研究所研究員 |
中浴 正隆 | 和歌山商工会議所企業支援部企画・街づくり支援室室長補佐 |
日浦 孝祉 | 和歌山商工会議所企業支援部企画・街づくり支援室主事 |
上野 美咲 | 和歌山大学経済学部特任助教 |
上野山 裕士 | 和歌山大学観光学部特任助手 |