モノの内部を超音波で可視化することにより,早期に欠陥および異常を検出しかつそれらの進展を定量的に観察(モニタリング)するシステムの開発や生産されたモノの品質を保証するための超音波非破壊評価システムの開発を目指して研究を行っています.
本研究室では高分子圧電材料の特徴(広帯域特性,柔軟性など)を利用して,用途に応じた高分子超音波探触子を設計・作製する技術を有しています.最近は,感度の向上も含め,これまでにない全く新しい高性能超音波素子を実現可能とする技術について研究を行っています.
残留応力を在姿状態でその場で測定できる装置は未だ実用化されていません.本研究室では,組織異方性などの初期値が未知でも応力の絶対値測定が可能な表面SH波音弾性に着目し,新たにT形表面SH波センサの開発により測定精度を5MPa以内にまで向上させました.最近は,送電鉄塔やダムゲートなどの実構造物の応力測定に適用する研究を行っています.