タニナル – クリエデザインプロジェクト作品紹介


プロジェクトの背景と目的
和歌山大学 学生自主創造支援部門(クリエ)に所属する学生プロジェクト「クリエデザインプロジェクト」は、「認定NPO法人わかやまNPOセンター」と連携し、棚田の耕作放棄地再生をテーマとしたカードゲームを制作しました。本取り組みは、「損害保険ジャパン株式会社」の寄附による「SAVE JAPANプロジェクト」の一環として実施したものです。同プロジェクトは、希少生物の保護や環境保全を目的とした市民参加型プログラムです。

わかやまNPOセンター、紀美野町自然環境ネットワークの方と完成品受領時の記念写真
タニナルとは?
今回制作したカードゲームは、耕作放棄地から棚田を再生する一連の流れや米づくりの工程、棚田が育む多様な生態系について楽しく学べる内容となっています。さらに、防災への貢献や獣害対策など、棚田が持つ多面的な価値を体験的に理解できる仕組みを取り入れています。
「クリエデザインプロジェクト」は、ゲームの企画、学習要素の検討、ルール作成、カード・説明書・パッケージのデザイン、印刷工程に至るまで、学生が主体となって取り組みました。課題解決に向けたデザイン教育の実践を通じて、学生たちは協働による学びとデザインの社会的役割への理解を深めています。
活動期間:2024年12月から2025年9月
参加メンバー:システム工学部2年生5名(北東花音、西本彩乃、西川佳凜、朱天惠、岡嶋優那)
著作・制作:特定非営利活動法人わかやまNPOセンター
協力:小川地域棚田振興協議会、紀美野町自然環境ネットワーク

制作メンバー集合写真
完成作品ギャラリー

パッケージ表

パッケージ裏

内容物

説明書
メンバーの声
棚田について知らないことも多い中でのスタートでしたが、実際に現地に行って見聞きしたことなどを参考に設計しました!カードデザインは、パッと見て分かることを意識して、メンバー同士の話し合いや先生からのご指導の下詰めていきました。(北東)
パッケージを担当しましたが、棚田再生の表現にこだわりました!棚田の生態や再生についてこの企画当初は知らないことが多かったのですが、関係者の話を伺いカードゲームに盛り込みました。(西本)
実際に現地に行き、棚田の知識も深めることができ良い経験になりました。カードデザインについては、本物にできるだけ近づけつつわかりやすくデザインすることを心掛けました。 (西川)
実際に棚田に赴き、イベントに参加した子供たちと交流したり、学外の団体さんと実際に関わる機会を得られいい経験になりました。(朱)