Page 2, Stay in Berlin, 2007 ベルリン滞在 2

通勤ルート

滞在期間中殆ど地下鉄を使って通勤しました。最後の三週間マリアから借りた自転車で通勤しました。その模様の写真を載せます。ゲストハウスから 大学まで地下鉄の駅ごとに写真を撮りました。

写真 説明 写真 説明
滞在していたゲストハウスから
地下鉄U9Friedlich Wilhelm Platzへ至る
Wiesbadenar strasse沿いに行く。
地下鉄U9Friedlich Wilhelm Platz駅
国民公園と訳すのでしょうか,
その近くの駅です。
ここからブンデスアレーに出て
北へ直進。
朝の公園。
ベルリン市民通り。八百屋の
おっさんに俺を写したのかと
言われて慌てました。
シュピーヒャー通り駅。
ギュンツェル通り駅。 クルフルシュテンダム。
ヒトラーが政権を取るまで
おそらく世界で最も裕福な
ショッピング街。
パリのシャンゼリゼみたいな
ものだと思います。
ここまで来るとあと一息。
”クーダム”から動物園駅へ。 ブンデスアレーをzooで
曲がってハーデンベルク通り。
到着。学生会館に相当す
るのでしょうか。ここで現金を
おろしました。

観光地特集

マルコポーロという旅行ガイド(日本から持って行かなかったので現地で英語版を購入)に絶対行くべき場所を15選んでありました。慌てて巡った記録を載せておきましょう。順番は同書の準位の通りです。

写真 説明
1. Brandenburger Torブランデンブルク門
Unter den Linden strasseの出発点,ここから西に向
かってまっすぐ行くと勝利の塔に至ります。Friedlich
Strasse駅から歩いて数分です。この門から東に行くと
ベルリン大聖堂Breliner domやフンボルト大学
Humboldt-Universität zu Berlinに行き着きます。
更に歩を進めるとテレビ塔のあるアレクサンダー広場
Alexander Platzなどなど観光名所目白押しです。
2. テレビ塔Fernsehturm
ロシア皇帝の名から取った広場Alexander広場にそびえ立つ
テレビ塔。ここは旧東ベルリン側にあり西側に対する見栄
で建てたのでしょう。今ではすっかり観光地です。
右の写真は,テレビ塔への入場を待つ行列。
Alexander Platzあたりには警察本部があったらし
い。(Philip Kerrによるヒトラー時代から第二次世
界大戦後の私立探偵の活躍を描いた小説によると)
3. Reichstagsgebäude
国会議事堂。警戒は厳重ですが立派な観光地でした。
正面は古風も戦災で焼けたため現代的な建築でした。
4.Sowjeitisches Ehrenmal
東ベルリン側にあったソビエト兵士の墓。
立派な像が建っていました。前の男は私でアメリ
カ人旅行者親子に撮影して貰いました。これはソ連
人犠牲者遺族とドイツ人への恩着せのために作った
のでしょう。逆光で残念。
5. Unter den Lindenウンターデンリンデン
この通り自身がベルリンの中心であり代表写真をを選びにくい。
そこで私の選択は,勝利の塔Siegessäuleとしました。
この写真はベルリンに到着(2007.5.29)して最初に
撮った(同年6月9日)写真です。Unter den Linden strasse
とStrasse Des 17 juniの合流地点にあります。まさしくベルリ
ン観光の中心地といえましょう。
6.Gendarmenmarkt
Unter den LindenとFriedlich Strasseの間に挟まれたような
ところにあります。このあたりにはコンサートホールや美
術館も建ち並んでいるし,代表的な観光地域でしょう。
7. ソニーセンターSony-Center
ポツダマープラッツにあるソニーセンター。中には爆撃で
失われたホテルの皇帝の間が補強されてレストランとして
使われています。
8. 植物園Botanischer Garten
正直言ってここで無駄に写真を撮りまくってしまいました。
9. Schloss Charlottenburg
夏の離宮,Schlos Charlotenburg。こちらはベルリン
市内にあります。Strasse Des juni 18から,第二次世
界大戦後の初代ベルリン市長Ernst Reuterの名を冠する
広場から先,鉄血宰相Bismarkにちなむ通りを西に進み
南に曲がると到着します。
10. ユダヤ人博物館(Jeudisches Museum Berlin)
ユダヤ人迫害の歴史を刻む博物館です。写真に残せませ
んでしたが,アウシュビッツ体験コーナーは私には印象
深かった。数名の女性が部屋の中に入っていくところを
覗きに行ったら,係のおじさんに一緒に入れられました。
これはユダヤ人が収容された部屋を再現してあり閉じこ
められただけで気分が悪くなりました。こんな部屋にし
かも大勢折り重なるように入れられたら狂ってしまいま
す。ヒトラーによるナチ政権はドイツの歴史の汚点でしょう。
同じくユダヤ人博物館の内部。何かこの無機質な
感じが不安をかき立てます。
11.ペルガモン博物館Pergamonmuseum
ここはオリエントの地方のものを展示しています。ここに
限らず毎週木曜の夕方から午後8時までただで見学でき
ます。こういった点がヨーロッパの豊かさを如実に示して
いるとおもいます。
12. KaDeWe
百貨店の中の百貨店といわれるKaDeWeこと
Kaufhaus des Westens(西の百貨店)。世界中の百貨店が
ここを見本にしたと言われています。大変豪華で貧乏人
たる私には敷居が高かった。ただ中国人は堂々と買い物
していました。
KaDeWe六階(日本風では七階)にあるレストラン
ここはそれほど高価でもないが水準以上の料理を堪能で
きるのでおすすめです。何軒ぐらいレストランがあったか
思い出せませんが,どこも大抵混んでいました。
13. リッツカールトンベルリンThe Ritz-Carlton Berlin
世界中にある高級ホテルでもとより私のような者が宿泊で
きませんが,ガイドブックに載せてあったので写真だけ掲載。
14. Philharmonie
ご存じベルリンフィルのコンサートホールです。マリアの指示
でマティアスがアレンジしてくれてコンサートに行けました。
ホール内は撮影出来なかったのが残念です。私の近傍にいた係
の人がやけに厳格だったので中ではシャッターを切れませんで
した。しかし実際にはホール内で撮影する人はむちゃくちゃ多
かった。ちなみに前半と後半の合間にはビールとかワインとか
を会場内で飲めるようになっています。飲んでいる写真もある
のですがそれは秘密と言うことで。
15. Schloss Sanssouci
ポツダムにある離宮。Schloss Sanssouci。
ベルリンに隣接しているため余分な交通費は
不要でした。駅前のバス停で日本人女性が,
眼前の私をわざわざ無視して英語の
たどたどしいスペイン人に道を尋ねていたのは
滑稽でした。
同じくSchlos Sanssouci。
意味は手間いらずと言うことです。
余りに広くて全て撮影するのは困難でした。
飛び地であるベルリンから外れているという
ことは東ドイツ側にあったことを意味します。

学位取得

写真 写真 説明
ドイツに限らず欧州では学位を取得すると写真のような
格好で大学の周りを行進します。少し恥ずかしい気
がしますが,それなりに名誉な事だと思います。
夕方から学位取得者の家族が手料理を振る舞うしき
たりです。二つの写真は異なる機会に撮影しています。

その他の観光地

チャーリー検問所(Checkpoint Charlie)

東西分断時代ベルリンは度々スパイ小説の舞台(一例としてはJohn Le Carre, "A spy who came in from the cold"邦題「寒い国から帰ってきたスパイ」,映画化もされている)となりました。特に有名なのはこのチェックポイントチャーリー(チャーリー検問所)です。これは外国人用の検問所でドイツ人は原則ここを使いません。しかし,ここを通って東ベルリンから西ベルリンに逃げる試みがなされ多くの犠牲者が出ました。

右端の写真は,チャーリー検問所跡に建てられた資料館脇にあるベルリンの壁の残骸です。

ベルリン中央駅

早朝のベルリン中央駅。SバーンでZoo logischer gartan-Tiergartan-Bellevueの順で止まります。 Hauptbahnhofの次がFriedlich starasseです。この中央駅は,モダーンな駅舎となっています。 しかしもともとは中央駅ではなかったとのことです。


リサイクル事情

ドイツは環境に関する先進的な試みで知られています。私が見つけたその一端として下記に写真を載せました。左はガラス瓶のリサイクルで 色分けしてあります。緑色のガラス瓶は緑のところに入れろと言うことです。これはWiesbadener strasse沿いの宿舎近傍のものです。

一方,右の絵は日本でもよくあるVittelのミネラルウォーターです。99セントでした。しかしラベルに注目して下さい。Pfandflascheと表記されています。すなわち買うときには日本で瓶ものを買うのと同じで税金を取られて瓶を返すときに税を返してもらえるシステムです。これをペットボトルで 実行していることが素晴らしい。日本でも例えばビール瓶ですとほぼ100%リサイクル出来るそうです。しかしペットボトルは野放し状態です。だから気軽に買い気軽に捨てられます。一方ドイツでは99セントのものに45セントの代金が上乗せされます。しかもドイツでは最低30回以上の使用に耐えられなければならない。これは絶対に日本でも取り入れて欲しい。日本の飲料品メーカーもペットボトルが捨てられていくことに罪悪感を持ってほしいところです。

戦争の傷跡

写真 説明
この写真は,DB Berlin Zoologischer garten駅前の
カイザーウィルヘルム記念教会の通りに面した側の写真
です。マリア像と思しき後ろ姿が通りから見えます。こ
れは第二次世界大戦で空爆を受けた後をそのまま残した
のです。このような空爆は報復として英国からドレスデン,
ハンブルク,ミュンヘンなどにたいして行われました。こ
のような事を知らない人が多いので敢えて加えておきます。
この写真は,1998年に訪れたドレスデンの工事
風景です。東ドイツに属していたドレスデンは,ベルリン
やミュンヘン,ハンブルク同様大空襲をうけました。しか
し東側では戦争被害を後世に残すため,実は単に修復費用
を出せなかったため50年間放置されました。東西の再統一
を機に街の修復が図られました。これはその記録のためです。
参考文献:
  1. Joachim Chwaszcza, "Berlin ", (Marco Polo,) (現地の書店Lehmanns,Ernst Reuter Platz近くで購入したガイドブック。これをもとにベルリンを散策した。)
  2. 谷克二著「図説 ベルリン (ふくろうの本)」(河出書房新社 ,東京,2000)(出発前に購入しておきながら持参しなかったことが悔やまれる。)
  3. アンドレーア・シュタインガルト 著「ベルリン〈記憶の場所〉を辿る旅」(昭和堂,京都,2006)(帰国後ベルリンを懐かしんで購入した本。予め持って行けば良かったのに,遊びで行くのではないという思いから日本語の観光ガイドを持参しなかったことについて後悔している。)
戻る。