感性情報デザイン研究室

Kansei Information Design Lab.

研究テーマ

感性情報とは,何かに対する人の心の感じ方や体験に関する情報,またはそういう感覚を与える情報そのものを指します.本研究室では,人間の持つ感覚,感性に関わる曖昧で明確な形のない情報を,目に見える形で表現したり,別の定量的なデータに変えたりして,社会的な問題を解決するためのシステムをデザインします.

対話

コミュニケーション
支援・対話支援

コミュニケーション相手との関係を考慮した チャットシステムの応用研究や,グループワークにおける発言支援に関する研究を行っています.

人間中心

ヒューマン
インタフェース

簡単でわかりやすい操作を目指し,VR,ARなどの技術や,加速度センサ,GPS,地図データなどと連携したシステムの研究・開発に取り組んでいます.

視覚化

情報の視覚化

世の中にある様々なデータの中から,対象ユーザが求める内容を取り出し,直感的に,わかりやすい形で表現する方法について研究しています.これまでの卒論では,Twitter や口コミサイトへの投稿情報,観光情報などを取り扱っています.

研究業績・発表文献はこちら

メンバー

大学院生が8名,学部4年生が5名所属しています.

人物写真1

博士前期課程

Master's degree student

2年生

2nd year

安藤 冴華(小説の感情検索)
坂野 玄渡(動画評価指標)
竹田谷 優人(バリア情報共有)
渡邊 真也 (遠隔演劇支援)

人物写真2

博士前期課程

Master's degree student

1年生

1st year

浦井 駆(飲食店の口コミ分析)
大川 直(作業支援)
鯨 幹人(非言語情報と対話支援)
丸山 聖也(セルフレジUI分析)

人物写真3

学部生

Undergraduate student

4年生

4th year

乾 瑞季(防災学習)
阿野 寛人(曖昧表現の指摘修正)
石田 大翔(被災後の防災行動)
佐藤 照仁(少数派への対話支援)
山野 夏(褒めによる対話支援)

担当講義

主に情報系講義・演習を担当しています.

写真3

発想法

2年生 第4Q

システム開発における問題や要求について,関連する情報やアイデアを収集し,整理,統合を経て,解決策の提案を行えるようになる手法を,グループワークにより学びます.

写真1

ネットワークシステム開発演習

2年生 後期

Javaを言語を使って,ネットワーク対戦型システムを題材に,システムの設計から実装までを体験的に学びます.

写真2

デザイン情報総合演習

3年生 第1Q,2Q

企画,立案,制作,発表を通して,コンテンツデザインやソフトウェア開発,ユーザインタフェースやユーザ体験のデザイン,インタラクティブ・アプリケーションの制作などを実践的に理解することを目指します.

写真4

実践的データマイニング

大学院 集中講義

データマイニング手法・分析手法を学ぶとともに,特定のドメインのデータを対象に解決すべき課題を議論し,仮説を立て,検証を行います.最後に検証結果と解決案を発表し,企業担当者と議論します.

その他の主な講義

  • 最新情報技術概論(1年 前期)
  • 領域・メジャー紹介講義(1年 前期)
  • システム工学入門セミナー(1年 前期)
  • メジャー体験演習(1年 後期)
  • 社会情報学セミナーI(3年 前期)
  • 社会情報学セミナーII(3年 4Q)
  • システム工学講究(大学院)

過去の卒論・修論テーマ

昨年度および一昨年度に,指導教員として担当した卒業研究の一覧です.

2023年度

卒業論文
  • 複数のグルメサイトに投稿された口コミの分析による飲食店の総合評価可視化手法の提案
  • 自己開示と他者認知を促進するオンラインアイスブレイクシステムの開発
  • 表情認識と発話内容可視化による遠隔コミュニケーション支援システムの提案
  • 正確な意図伝達のための曖昧表現の修正案を提示するシステムの提案
  • タッチパネル式注文・決済用セルフレジにおけるチュートリアル導入の効果検証
修士論文
  • 俳句の情景に適合する画像を自動生成するシステムに関する研究
  • ジャンルを横断する類似作品ネットワークを用いた作品推薦システムに関する研究
  • 景色を眺めながら街歩き観光するためのナビゲーションシステムに関する研究
  • 脈拍数に基づいたBGMの共有による遠隔会話支援に関する研究

2022年度

卒業論文
  • 実態調査に基づいた感情軸による小説選書時の感情を考慮した感情辞書の構築 と分析
  • 診断結果の満足度向上を目指したカラードレープの反復表示によるパーソナル カラー診断システムの開発
  • 発言状況の可視化による消極的グループワーク参加者のための発言支援システ ムの開発
  • 写真のタグ情報の提示により観光者の興味を周囲に向けるまち歩き観光支援シ ステムの提案
  • 同時参加が可能なVR観光システム使用者らの行動と会話の分析
  • VR空間における複数人の合意形成過程に着目した疑似避難訓練システムの開発
修士論文
  • 遠隔グループワークにおける話しづらさを緩和するオンラインアイスブレイクに関する研究
  • 歩行不自由者のためのバリア情報収集手法に関する研究
  • 複数の料理動画配信サービスを対象にした料理動画の評価要因分析
卒論修論画像

システム工学部は,2023年4月から3領域8メジャー制になりました.
情報学領域は,情報システムデザイン,ネットワークコンピューティング,クロスリアリティ・情報デザインの3領域から成ります.