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雑記
出張や調査活動、大学内外の人たちとの共同研究などの報告を書いています。
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2001 年 3 月 26 日 (月) - 28 日 (水)
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千葉市の千葉大学で行われた
日本天文学会 2001 年春季年会 に出席。
色々な人と有益な議論ができました。
3/29 夜には前原英夫岡山天体物理観測所所長の
退官記念パーティーに出席しました。
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2001 年 3 月 19 日 (月) - 3 月 25 日 (日)
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国立天文台岡山天体物理観測所 (岡山県鴨方町) に共同利用で観測に
出かけました。
銀河の積分 SED (Spectral Energy Distribution) の取得がテーマです。
今回の観測では、
平下博之さん、それから
和歌山大学の学生の吉田元樹君と吉松智昭君に手伝ってもらいました。
平下氏は、イタリア・アルチェトリ天文台への研究員赴任の直前にも
かかわらず、ご協力頂きました。
ありがとうございました。
吉田君と吉松君
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吉田君と吉松君は、よく動いてくれました
(観測室で分光器の制御をしているところ /
CCD カメラに液体窒素を補充しているところ
(1)
(2)
(3)
(4))。
3/22 、吉田君が液体窒素注入中、
「爆発」をやりました。
久々に爆発を見ました。
観測が終わり、朝方の薄明を感慨深げに見る
吉田君と吉松君。
観測所の近況
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今回の岡山観測所住環境向上は、
応接室 (来所手続きをする部屋) の机椅子の更新でした。
前回来所から日が経っていないのですが、毎回のニュースです。
それはそうと今回は物凄い黄砂です。
私は 10 年岡山観測所に来ていますが、
こんなにひどいのは初めてです。
夕日もこんな感じ。
いつも楽しめる瀬戸内の景色は全然見えません。
天体観測時の天候記録として、
丸に黄の漢字を入れた「黄砂」記号を提案したいです。
とはいえ、比較的天候に恵まれました。
薄明の中の 188 cm 望遠鏡ドーム。
イメージ・シグマ その後
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オート・ガイダーは、前回 (2 月末) から動いていません。
遂に壊れたようですが、復活に期待しています。
オート・ガイダーそのものの機能は止まっていますが、
イメージ・シグマの機能は生きています。
イメージ・シグマのモニター画面上の空間スケールを調べ直しました。
モニター画面は 2 つあり、生データ用 (1/30 秒更新) と時間積分画像用です。
どちらの画面装置をどちらの用途に使ってもいいのですが、
時々装置が入れ替わっています。
この写真では左側が生画像用、
右側 (上と右に方向を示すシール、右端に S, N の油性マジック記入のあるもの、
なお Cassegrain rotator position angle に依って画面上方向は変わり得る) が
積分画像用になっています (いつもは逆)。
右側のものは 1.30 arcsec/mm でスケールの縦横比は 1 です。
しかし左側のものは右側のものに比べて、
縦が約 94% の偏倍スケールになっています。
これは注意が必要です。
なおモニター画面上にガイド星の位置を書き込み
時間と共にスキャンすることで、銀河全面サンプリングを実現しています
(3/23 夜の観測での例)。
銀河の領域積分の SED のためのデータはこのように得られています
(例)。
グレーティングの交換
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今回はグレーティングの交換と調整方法についても詳しく教えて頂きました。
グレーティング裏面に 300Gr 5000A などと種類が記されています。
これが、
分光器南側 (Cs. Rot. PA=90 deg, 望遠鏡 zenith 方向の時) の
ふたを開けたところ。
見えているのが使用可能グレーティングで、予備のものは右側に隠れています。
左側の配線には 100 V が来ているので、
触れてはいけないとのこと。
グレーティングは四隅をネジで枠に止めてあり
(このネジをぽろっと落とすと探し出せないので、
慎重に取り外さないといけないとのこと)、
これを外して手でグレーティングを丁寧に取り出します
(作業をする清水康広氏)。
新しいグレーティングを入れるのですが、
裏のシールに「BLAZE ->」と書かれた文字があるので、
その矢印が上に向くように置き、ネジで締めます
(分かりにくいですが、裏のシール)。
取り外されたグレーティングは枠付きで、例えば
このようになっています。
グレーティングの回転調整は (分散方向と CCD ピクセル並びを合わせる)、
クレーティング枠上部に取り付けられたネジ
(両側からの押しネジで、押し引きで固定) で行います
(内側から見たところで、
上にある横向きネジ)。
Continuum lamp の分光データを取得して分散方向を確認し
(4 x 1 binning で表示した上で、30 1 zoom で縦方向偏倍拡大表示させ、
oplot ?? pcol といったコマンドを使って微妙な傾きを調べる)、
左上がりならネジを東側から押し、右上がりなら西側から押します。
分光器の東側、西側どちらからもネジ調整用の窓があります。
向こう側のネジを緩め、こちら側のネジを締めていきます
(六角レンチで何度回転などと記録)。
Continuum lamp は計算機制御では ON した後に OFF できない状態に
あるらしく、グレーティング回転調整終了後は使わないので、
continuum lamp の SSR (solid state relay) を抜いておきます
(南側に付いている緑色箱の
中の、手前の黒い部品が SSR で、写真一番右側が continuum lamp 用 SSR)。
今回は解析作業のために観測終了後一日滞在を延ばし、
次の東北大グループと合流しました。
グレーティング調整に忙しい
長尾透氏と西浦慎悟氏。
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2001 年 3 月 11 日 (日)
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2000 年度地学グループの卒論発表会が行われました。
天文分野では 5 人の卒論発表が行われ、
全員無事に済ませました。
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2001 年 3 月 8 日 (木)
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海南高校教養理学科の先端科学技術講座が、
和歌山大学教育学部理科関係教室で開かれました。
地学では久富氏が水槽を使っての堆積のシミュレーションをされました。
私も屋上天文台での太陽観望や、天文なんでも相談を受け付けたりしました。
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2001 年 2 月 26 日 (月) - 3 月 5 日 (月)
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国立天文台岡山天体物理観測所 (岡山県鴨方町) に共同利用で観測に
出かけました。
銀河の積分 SED の取得がテーマです。
今回の観測では、
竹内努さん、吉川耕司さん、それから
和歌山大学の学生の木下智史君と源拓也君に手伝ってもらいました。
最近の岡山は訪問のたびに住環境が向上しており、驚いています。
今回は、本館棟 2 階 (寝室のあるところ) の廊下と部屋の中に
じゅうたんがしかれました
(廊下の写真、模様までつけてある)。
部屋のじゅうたんは、部屋ごとに色を変えてあるという凝りようです。
2 階の寝室領域と研究室領域の間には、
防音の新しい扉 (黄色) が設けられました
(色使いを見て、すぐに泉浦氏のお仕事と分かりました)。
また各部屋にはイーサーネット・ケーブルも引かれていました
(ある部屋の写真)。
写真では右手にケーブルが来ています。
じゅうたんの様子はこの写真ではちょっと分かりません。
泉浦氏は「次は何がいい?」と聞いてこられました
(シャワー室の更なる改善を目論んでおられるようでした)。
すっかり絶好調で、来訪者としては嬉しい限りです。
木下君と源君は、よく動いてくれました
(CCD カメラに液体窒素を補充しているところ /
観測室で分光器の制御をしているところ)。
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2001 年 2 月 19 日 (月)
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わかてん会合開催 (40 回目)。
和歌山大学教育学部第 7 演習室にて 16:00 - 18:00 の時間帯で開催。
参加者は (敬称略) 豊増 (みさと天文台)、
上玉利 (かわべ天文公園)、
富田 (和歌山大学教育学部) の 3 人。
富田から、ローウェル天文台訪問の報告を致しました。
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2001 年 1 月 29 日 (月) - 2 月 9 日 (金)
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米国アリゾナ州フラッグスタッフ市 (Flagstaff) にある
ローウェル天文台 (Lowell Observatory) を訪問
しました (現地滞在は 11 日間)。
ローウェル天文台のウェブ・ページは こちら。
訪問の目的は 2 つありました。
私の現在の研究「矮小不規則銀河の星生成」においての
世界第一人者ハンター博士 (Dr. Deidre Hunter) と研究議論すること、
そして高い評価を受けている教育関係での活動の見学でした。
2 月 2 日には、コロキウム
(ローウェル天文台、米国海軍天文台フラッグスタッフ観測所、
北アリゾナ大学天文及び物理学科三者の合同談話会) で私の研究発表をしました
(Spectrophotometry of Dwarf Irregular Galaxies)。
研究上有益な助言を多くの方から頂きました (ありがとうございました)。
この滞在では Dr. Hunter および Dr. Philip Massey に終始お世話になってしまい、
大変な借りを作ってしまいました。
フラッグスタッフの空港
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フラッグスタッフへは
関西空港 -> ロサンゼルス -> フェニックス -> フラッグスタッフと
空路で入りました。ほぼ空路しかない状態です。往路はこの逆でした。
フラッグスタッフの空港はプロペラ機だけ発着の、かわいらしい空港でした。
フラッグスタッフから発つ時、
雪解かしのために機体を悠長に洗っているところ、
非常にのんびりしていました。
おかげで帰りはフラッグスタッフ発が遅れ、
フェニックスで予定の便に乗り遅れるということになってしまいました。
2200 m の高地
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ローウェル天文台は 2200 m の高地にあります。
フラッグスタッフの下町もほぼ同じ高度です。
現地の方は 7000 フィートとおっしゃるのですが、
私にとって、インチはある程度分かっても、
フィートの方はなかなか勘が働きません。
現地の方はメートルで言われても分からない、と逆におっしゃっていました。
毎日氷点下でしたが、大変乾燥していることの方が特徴でしょう。
静電気も凄いですが (本当に物凄い)、肌があれ、皮膚の傷はなかなか治りません。
空は非常に澄んでいるので天体観測には向いていますが、皮膚にはよくありません。
ところで高地ですから気圧が低く、お湯の沸騰温度が低くなります。
おかげで日本茶がとてもおいしく頂けました
(いつも沸騰直後のお湯を入れていますからねぇ)。
これはすばる観測所のハワイ・マウナケア山頂でもそうでしたが、
あちらでは味覚の方も変になっていたので、おいしいかどうかも分かりませんでした。
車の運転
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米国では車は右側通行で日本とは逆です。
Dr. Hunter と Dr. Massey が色々と移動の便宜をはかって下さったので、
車の運転はしないままでした。
ハワイでもそうだったのですが、左右転換はなかなか難しいです。
ところで道を走る車の運転は多少乱暴でした (日本並み)。
ハワイでは非常に上品で、米国ではこんなものなのかなと思っていたのですが、
どうもそうばかりではないようです。
また速度違反などの取締はほとんど見かけませんでした。
Dr. Hunter、Dr. Massey によると、フラッグスタッフよりも、ツーソン (Tucson)、
フェニックス (Phoenix) の順に治安が悪くなるそうで、Phoenix 辺りでは、
交通取締の警官もわんさといるそうです。
もっとも警官の方も、善良そうな顔をした人ばかりつかまえるらしいです。
Dr. Massey 曰く、Dr. Hunter のような人はつかまりやすいのだそうです (わはは)。
スライファー棟
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ローウェル天文台は、人口 6 万人の小さな町フラッグスタッフの西の外れ、
その名も Mars Hill (火星の丘) の上にあります。
天文台の入り口はこんな感じです。
研究棟としての本館は Slipher Building (スライファー棟) で、
外観はこんな感じで、
古いですが味のある建物です。
左方から見るとこんな感じです。
なおスライファーは、20 世紀初頭ローウェル天文台で銀河の系統的赤方偏移、
すなわち宇宙膨張を観測的に確認した最初期の天文学者です。
この棟は木造 2 階建てで、
中の様子はこんな感じです。
歩くたびに、ぎぃこぎぃこと鳴りますが、
いい感じです (京都大学基礎物理研究所の旧本館棟の雰囲気です)。
私も臨時に部屋を頂きました。
頂いた部屋はこんな感じで、
この 2 月末から勤務になる Dr. Sally Oey の部屋をお借りしました。
ローウェル天文台は惑星科学の研究所として有名ですが、
Dr. Hunter、Dr. Massey に Dr. Oey が加わる
強力な銀河星生成光学研究グループができています。
スライファー棟には
こんな感じの素敵な談話コーナーがあります。
ローウェルに関係した骨董品 (かな?) もあり、
また北向の窓からは San Francisco Peaks
(サンフランシスコ峰、サンフランシスコ市とは関係ないらしい) が見えます。
望遠鏡まで用意されています。
こういう上品な談話室では、
しょうむない話と共に研究上の話も冴えてきますねぇ。
ローウェル天文台での宿泊
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宿泊は全てローウェル天文台内でした。
最初の 3 日くらいは、Chalet (シャレー) と呼ばれる山小屋風の所に泊りました。
外観はこんな感じで、4 室あります。
寝室以外は共通の、欧米風の宿舎です。
私が頂いた寝室はこんな感じでした。
朝の窓の外はこんな感じで、
結構寒かったです (時期が時期でしたから)。
朝日がこんな感じに昇るところが見えます。
天文台構内が美しい林の中です。
ところで MIT Field Camp というイベントがありました。
これは毎年この時期、マサチューセッツ工科大学の天文関係学生 (3 回生辺り) が、
3 週間ほどローウェル天文台で研修を積むというものです。
その最終日近くと私の滞在が重なり、
この Chalet にも MIT の学生がたまっていました。
最終日近くの日程ではグランド・キャニオンの崖駆け上がり競争とか、
バックパッキングとかさせれるそうです。
う~む、MIT の学生はこのようにして心身を鍛えていたのか...
天文台職員の方は、「MIT 学生にとってはこの種の行事は
初めてのことだろうから、君の時差ぼけよりひどいことになっているはずだよ」
とおっしゃっていました。
MIT の学生に実際に聞いてみたら「もう死にそうだ」と言って、
本当に元気のない顔をしていました。
とは言うものの、共用食堂でこってりケーキをあほ食いしていたり、
ホラー・ビデオ (?) 見ながら学生男女がギャーギャー騒いだりと、
それなりに元気でした。
宿泊の部屋はその後、
スライファー棟 2 階の奥にある apartment というところに移りました。
ここがまた立派。
居間だけでこの広さでした。
この写真には写っていませんが、
鏡台があってその下の棚には滞在者ノートがありました。
色んな人が色んなことを書いていますねぇ (私もちょっと書きました)。
岡山や木曽の観測所でもこういうノートを置いておきませんか > 岡山や木曽の方々。
PRC 棟
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Planetary Research Center (PRC) と呼ばれている別の研究棟がありました。
石造りの 1 階建ての新しい建物で、
外観はこんな感じです。
図書室や計算機室はこちらにあります。随分使わせて頂きました。
Dr. Hunter に図書室に案内して頂いた時、最初に
「PASJ はここ」と示して頂きました (ちゃんと創刊号からありました)。
いや、どうもです。
図書室では司書の Ms. Antoinette Beiser、
計算機関係では SE の Mr. Padraig Houlahan にお世話になりました。
コロキウムを世話して頂いた Dr. Amanda Bosh の研究室も
この PRC 棟にあります。
Dr. Bosh は土星の輪の力学の重要性を説いておられました。
天文台の構内
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さてローウェル天文台内には食堂などがないので、食事が大変です。
自動販売機といった類のものもありません。
けれどもおかげで構内がきれいでいいです。
そしてローウェル天文台構内は完全禁煙です。
職員はもちろん来訪者も完全禁煙です。
くわえたばこやポイ捨てがないのはもちろん、
某国と違い、大事な議論中に顔に煙を吹きかけてくるような人もいません
(いやぁ嬉しいな~)。
食事は基本的には自炊です。たまに下町に連れていってもらいました。
ある日の、朝食を下町で取った時の
下町の風景です。
天文台構内には、食堂はなくてもこんな可愛らしい奴
(1)
(2)
(3)もいました。
ビジター・センター
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このローウェル天文台は公立のものではなく、私立のものです。
来訪者の料金や賛同者からの寄付金等でまかなっているとのことです。
ビジター・センター (Steele Visitor Center)
の入り口はこんな感じです。
展示室はいくつかのコーナーに分かれています。
望遠鏡 (TELESCOPES) のコーナー、
眼 (THE EYE) のコーナー、
画像 (IMAGES) のコーナー
などがあります。
望遠鏡のコーナーでは面白い展示がありました。
これは、
望遠鏡とその前の温風機のセットです。
望遠鏡をのぞくと壁に貼ってある天体写真が見えます。
温風機のスイッチを入れると、実際にゆらゆらして見え始めます。
これでシーイングの大切さを解説し、
天文台周辺の観測環境整備の理解を求めています。
これは、写真が分かりにくいですが
光害を示す展示です。
のぞき窓からきれいな天体写真が見えます。
横のスイッチを押すと「迷光」が差し込んできます。
たくさん見えていた暗い星は見えなくなってしまいます。
これも、天文台周辺の観測環境整備の理解を求めるものとなっています。
その他、
職業と趣味 (CAREERS & HOBBIES) のコーナー
という驚きのコーナーがあります
(米国の教科書でも career の紹介は大事にされています)。
INTERESTED IN ASTRONOMY?
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職業の所ではまず、
「INTERSTED IN ASTRONOMY?
You can be a part of the excitement and challenge!」
とあり、「OPENING DOORS TO THE FUTURE」として、
Teaching、Instrument Design、Astronomical Research、Computer Application、
Museums & Planetaria、Science Journalism、Instrument Fabrication - Machining、
- Electronics の 8 種類の職業が説明されていました
(前半 4 職業)
(後半 4 職業)。
それぞれの職業で academics と、experience が紹介されていました
(写真で木製扉になっているところを開けると見えるようになっている)。
例えば teaching なら academics として、
(1) Doctorate in subject area for University level teaching
(2) Bachelor's/Master's degree in Scicence, Math, or Education
for High School teaching
(3) Bachelor's/Master's degree in Education for Elementary teaching
(4) High school subjects: Math, Science, Language Arts, Public Speaking、
そして experience として、
(1) Previous employment in subject area is helpful
(2) Public speaking is also helpful
とありました。
Astronomical Research なら academics として、
(1) Doctorate in Astronomy is usually required
(2) Bachelor's/Master's degree in Physics, Astronomy, or Math
(3) High school subjects: Math, Science, Computers, Language Arts、
そして experience として、
Student employment in the field is helpful
とありました。
Museums & Planetaria なら academics として、
(1) Bachelor's degree in Science, Math, Education, Engineering, or Art
(2) High school subjects: Math, Science, Education, Design, Public Speaking,
Language Arts、
そして experience として、
(1) Abilities in communination
(2) Teaching
(3) Volunteer or employment experience at a museum, planetarium, or observatory
とありました。
構内のビシター・ツアー
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また天文台構内自体も展示場になっています。
スライファー棟正面のドーム (rotunda) は、古い図書館になっています。
中の様子はこんな感じで、
大変厳かな雰囲気です。
この図書館は現在は展示用のもので、
実際に利用されているものではないようです。
また、
ローウェル自筆の火星儀といったものや、
トンボーが冥王星を発見したときの写真乾板
といったものまで展示してあります。
これは 2 枚の乾板を交互に見せることで移動天体を示し、
冥王星発見となった像を紹介しています。
いずれもものすごく貴重な資料です (こんなものまで見れるとは思わなかった)。
冥王星はローウェル天文台でトンボーが 1930 年に発見したものですが、
天王星海王星と違ってアメリカ大陸で発見された惑星ということで、
米国では随分誇りにされています。
また、その冥王星発見となった望遠鏡が保存されています。
そのドームに行く道に太陽系の模型が作ってあり、
その名も Pluto Walk (冥王星歩道) と呼ばれています。
これが Pluto Walk の入り口。
太陽から各惑星の位置ある縮尺で示され、
パネルには説明が書かれています。
天体の大きさもある縮尺で合わせてありますが、
距離の縮尺よりも大きな縮尺になっています
(太陽系といえども距離は本当に大きいのです)。
Pluto Walk の終点に
Pluto Dome (冥王星発見の望遠鏡ドーム)
があります。
中にはかわいらしい
13 インチ (32.5 cm) 屈折望遠鏡
が入っています。
なぜか朱に塗られています。
ボクサーのグローブがありますが、
望遠鏡が長時間追尾し続けて鏡筒が倒れてきた時に顔をパンチし、
観測終了を観測者に知らせるのだそうです (ガイドの人の談)。
またローウェルが火星観測に没頭したときに使った
望遠鏡とドーム、それに脚立などがそっくりそのまま残されています。
これがその
24 インチ (61 cm) 屈折の
クラーク (Clark) 望遠鏡です。
木造のドームは有名です。
何と光学系はそのままなのだそうです (大変優秀との話)。
しかも現在も観望会に使っているとのことです。
残念ながら夜の観望会には参加しませんでしたが、
これでいつかは私も実際に火星を是非のぞいてみなくてはいけません。
適地での望遠鏡群
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ローウェル天文台の構内は下町から近いため、
都市の発達とともに都市光の影響が出てしまい、
大型望遠鏡は郊外に移転しています
(三鷹の国立天文台、京都の花山天文台のような状態)。
天文台構内から南西に 19 km (12 マイル) 離れた
Anderson Mesa (アンダーソン・メサ) という所に、
72 インチ (183 cm) パーキンス (Perkins) 反射望遠鏡を主力とする
望遠鏡群があります。
ここも林の中にあります。国立森林の中の敷地を借りているとのことです。
木立を通して見た、
72 インチ望遠鏡のドーム (右) と
42 インチ望遠鏡のドーム。
美しい敷地です。
72 - 42 というコンビは、
岡山の 74 - 36 というコンビとそっくりです。
72 インチのカセグレン焦点
近くに私が立っているところを Dr. Hunter に撮って頂きました。
北緯 35 度という緯度とそれによる赤道儀の傾き、
カセグレン焦点の F 13 という口径比、イギリス式の架台、
岡山の 74 インチと見違えるほどそっくりです。
1930 年代のものだそうですが、現在も十分使い込んでいるそうです。
ドームの回転音も静かです
(経験者なら分かりますが、これは朝方には大いに助かります)。
ドームの床の端の方に小さな部屋か設けてあり、
制御室になっています。
数年前までの岡山 74 インチの制御室そっくりです。
ある晩、ちょっとだけ 74 インチ望遠鏡の観測現場にお邪魔しました。
ボストン大学の大学院生が、散開星団の近赤外線撮像観測をしていました。
74 インチ望遠鏡はボストン大学とで望遠鏡時間を半分づつ使っているとのことでした。
42 インチ反射望遠鏡はこれ。
フォーク式の架台まで岡山 36 インチそっくり。
また光学系が悪く、シーイング・サイズが大きくて困っているらしいです。
ここまで岡山の 36 インチと同じ状況。
あまりに両観測所の状況がそっくりなので、コロキウムの時に
「2 番目の望遠鏡の光学系は悪いという法則があるらしい」と言ったら受けました。
しかし、海軍天文台フラッグスタッフ観測所では 2 番目の望遠鏡は最新鋭で、
その観測所で一番性能のいいものだそうです
(コロキウムに来てくれた Dr. Stephen Levine 談)。
したがって私の説は、反例が出てあっさりダウン
(北アリゾナ大学にもキャンパス内に天文台があるようですが、
そこではどうだったのか、コロキウムに来てくれていた
Dr. Kathy DeGioia Eastwood に聞くのを忘れました)。
またこの Anderson Mesa の構内の奥には、
海軍天文台の光学干渉計 Navy Prototype Optical Interferometer (NPOI) が
展開していました。
私は光干渉計を初めて目にしました。
また構内には、周辺の大学生のための共同望遠鏡もありました
(各大学で若い学生のための望遠鏡と持つということが現実的でないため)。
こういう望遠鏡施設というのは大変いいものですね。
グランド・キャニオン
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2 月 3 日の土曜日には、Dr. Hunter と Dr. Massey がグランド・キャニオンに
車で連れていって下さいました。
国道 180 号線から州道 64 号線に入って、鉄道駅近くに着きました。
これが最初の風景。
惑星地球の上に立っているという感じが出ます。
コロラド川 (下まではなかなか見えない) に沿って西に歩いていくと、
黒い岩肌が露出している所
を見ることができました (画面中央)。
これが最も古い岩盤だそうで、ガイドブックによると十数億年前だそうです
(赤方偏移が 0.1 - 0.2 の世界か... 職業病)。
しばらく西に行くと、
コロラド川の水面が見えました (画面右下)。
Yavapai Point というところまで歩いていきました。
帰りは州道 64 号線から国道 89 号線に入る方法で下りました。
途中の景色もグランド・キャニオン的です。
これは車の窓から取ったものですが、
小コロラド川 (Little Colorado River)
辺りの渓谷を望んでいるところです。
なおフラッグスタッフもそうですが、
この近辺は高地なので時に氷点下になり、
そのためにサボテンの類はあまり見かけないのだそうです
(私は園芸用のサボテンを、低温ゆえに枯らせてしまったことがあります)。
サボテンは体内に大量の水分を保持しているため、
氷点下にならない州南部の低地砂漠でよく見かけるのだそうです。
よって今回の訪問では絵に書いたようなサボテンを見ることはありませんでした。
アリゾナ州の車のナンバー・プレートは、サボテンのマークが描いてあるのですが...
教育活動と宣伝活動
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今回の訪問では、Dr. Hunter が中心となって進めている
ナバホ (Navajo) 族、ホピ (Hopi) 族 (アメリカ先住民) への
科学教育の実践についても、色々とお話を伺うことができました。
またその実践でも用いた
The Universe at Your Fingertips という教材集 (プロジェクト・アストロ編)
を見せてもらいました。
Mercury (太平洋天文学会 ASP の隔月刊一般学会誌) にも紹介があったので、
名前だけは知っていましたが、実物にお目にかかれるとは思っていませんでした。
この内容、驚異です。高水準かつよく準備されたものです。
私も早速注文して教材研究することにしました。
これに限らず、教育活動は大変盛んです。
毎日のように天文台構内は近隣の小学校のツアーが来ていました。
最先端の研究者が、教育現場の方と連絡と密に取りながら
非常に熱心に教育活動に取り組まれているので、大変感動しました。
天文台長の Dr. Robert Millis とお話しする時間を頂きました。
もっと日本からお客さんが来ればいいのだが...
と漏しておられました。
創設者ローウェルは長期の日本滞在もあり、知日派としても知られた人物です。
私立なので何分資金繰りが苦しいのだよ、とのことでした
(日本人はよく買い物しますから、来てもらうと嬉しいとのこと)。
ラスベガスやグランド・キャニオンは大人気だが、近いとは言え、
なかなかこのような小さな町には足を運んでもらえないな、
何度か積極的に日本に宣伝したのだが、とお悩みでした。
天文台のパブリック・プログラムの長、Dr. Jeff Hall も同様に、
日本を始め、海外からのお客さんをもっと期待しているとのことでした。
ローウェル天文台には友の会のような組織、Friends があり、
多くの人を取り込んでいるようです。
私も早速 Friends の会担当の Ms. Helen Horstman に会って入会しました
(ミーハー)。
何と天文台内の天文学者も、多くの人が Friends に入会しているということです。
自分で会費を払って天文台の資金を増やし、
そこからの研究費でチリの Cerro Tololo 天文台 (CTIO) の観測に
出かけているとのことです (笑)。
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2001 年 1 月 23 日 (火)
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ネルソン・サイエンティフィックのジョン・ネルソン博士においで頂き、
私の口頭発表の指導をして頂きました。
これは 2/2 に控えているローウェル天文台でのコロキウムの準備のためです。
発表内容、発表態度ともに、大変ためになる助言を頂きました。
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2001 年 1 月 22 日 (月)
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わかてん会合開催 (39 回目)。
和歌山大学教育学部第 7 演習室にて 16:00 - 18:00 の時間帯で開催。
参加者は (敬称略) 矢動丸 (みさと天文台)、
矢治、上玉利、古屋 (かわべ天文公園)、
富田 (和歌山大学教育学部) と、
終わってからになってしまいましたが豊増 (みさと天文台) の 6 人。
矢治さんから、
博物館学芸員についてその理念や受験の実際について報告して頂きました。
大変勉強になりました。
最近入手された天文教材なども見せて頂きました。
私からは昨年末に入手した、
アメリカで使用されている中学高校の理科の教科書を紹介しました。
内容が楽しく、色々な意味で質が高いです。
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2001 年 1 月 15 日 (月) - 16 日 (火)
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国立天文台三鷹キャンパスで、
第 10 回観測天文学ソフトウエアシンポジウムが開催されました。
サーベイ計画の現状と今後というテーマで行いました。
国立天文台の方々 (吉田道利氏、安田直樹氏、多賀正敏氏、奥村真一郎氏)
と協力して、世話人としても仕事をしました。
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2000 年 12 月 21 日 (木) - 22 日 (金)
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国立天文台岡山天体物理観測所に滞在し、
先の 11 月末の観測滞在で取得したデータの解析を進めました。
矮小不規則銀河と呼ばれる銀河のスペクトル
(波長域が 3900 - 6800 A の、領域積分した SED, Spectral Energy Distribution)
を得る観測を進めています。
NGC 1569、
UGC 1561、
UGC 5288、
UGCA 166 の結果。
この研究は、
竹内努さん (名古屋大)、
平下博之さん、吉川耕司さん、岩田生さん (京都大学)、
本間希樹さん (国立天文台) との議論で進めており、
和歌山大学の学生の協力も得ています。
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2000 年 12 月 18 日 (月) - 20 日 (水)
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自然環境教育課程の科目「自然環境教育論」の講師として、
池内了さんにおいで頂きました。
約 60 名の受講生に対し、
現代の科学観、科学をする者の倫理、環境の問題などについて
熱弁をふるって頂きました
(授業のようす)。
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2000 年 12 月 15 日 (金)
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地学グループの新歓コンパ (来年度新 3 回生) が、
大学下の赤鬼にて行われました。
天文関係、
気象関係、
地質関係のみなさま。
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2000 年 12 月 11 日 (月)
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わかてん会合開催 (38 回目)。
和歌山大学教育学部第 7 演習室にて 15:00 - 17:00 の時間帯で開催
(この第 7 演習室は、地学実験室に比べてずっと好評でした)。
参加者は (敬称略) 小澤、矢動丸 (みさと天文台)、
矢治 (かわべ天文公園)、
石川、富田 (和歌山大学教育学部) の 5 人。
小澤さんから、
流固体冷却カラーCCDによる動画ついてお話頂きました。
星座の日周運動が見事に映し出された、感動の映像を見せて頂きました。
時々通る雲は、我々が大気の底にいる実感を与えてくれます。
年周運動や惑星の動きまで捉えていって、
超一級の天文資料兼教材に発展しそうです。
矢治さん矢動丸さんから、
20 世紀の天文ニュース選びの作業を紹介して頂きました。
かわべ (矢治さん) では、20 世紀の天文学の発展という観点から、
みさと (矢動丸さん) では、個人的に心に残った 20 世紀の天文事件
という観点から紹介して頂きました。
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2000 年 12 月 8 日 (金)
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美星天文台 (岡山県美星町) で開かれた、
第 44 回天文情報処理研究会に (ちょっとだけ) 出席しました。
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2000 年 11 月 27 日 (月) - 12 月 5 日 (火)
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国立天文台岡山天体物理観測所 (岡山県鴨方町) に共同利用で観測に
出かけました。
銀河の積分 SED の取得がテーマです。
今回の観測では、
平下博之さん、竹内努さん、吉川耕司さん、それから
和歌山大学の学生の松井剛君と石川耕平君に手伝ってもらいました。
松井君と石川君はよく動いてくれました
(CCD カメラに液体窒素を補充しているところ /
観測室で分光器の制御をしているところ)。
11 月 30 日夜は一晩曇りました。
この時期を利用して、
91 cm 望遠鏡で観測をしている秋田谷洋さん (東北大学) に 91 cm 望遠鏡を
案内してもらいました。
秋田谷さんは熱心に偏光分光撮像装置 (HBS) を説明されました。
91 cm 望遠鏡の説明を聞く松井君と石川君
(写真)、
我々が観測している 188 cm 望遠鏡でも 1 枚
(写真)。
オート・ガイダーのスケール
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カセグレン分光器で利用するオート・ガイダーの画面ですが、
空間スケールをしっかりと測りました。
この画面上、1 mm が 1.30 arcsec に対応していることが分かりました。
DSS1 画像を GIF で取り込んでプリントアウトすると、
(適当な設定をすると、default の 15 arcmin 角が 140 mm になり)
1 mm が 6.43 arcsec になりますから、
その画像を 494 % 倍拡大すれば
丁度オート・ガイダー画面のスケールになります
(本館計算機室の Windows パソコンから
出力すると 15 arcmin 角が 112 mm になっていましたので、
上記スケールに合わせるにはプリントアウトの際、125 % で出します)。
縦横で偏倍になっていることもありませんでした。
また、オート・ガイダーのカーソル値 1 が約 0.395 arcsec に
対応していることも確かめました。
実際 SNG 制御で使われているスケール比と矛盾のない値です。
銀河のような淡い天体を観測する場合、
スリットで切っている位置の同定や
スリット・スキャンの確認に苦労しているのですが、
OHP に DSS1 画像をコピーして画面に貼り付けることで
これらの問題を一気に解決できました
(説明写真)。
岡山カセグレン分光器のユーザーの皆様、
是非この方法をお試し下さい。
物凄く便利です。
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2000 年 11 月 25 日 (土)
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和歌山大学教育学部の理科実験観察教室として、
理科実験工作教室が開かれました (和歌山大学教育学部において)。
約 70 名の和歌山市内の小学 5, 6 年生の参加があり、
約 25 名の和歌山大学教育学部生が指導にあたりました。
10 月の時の磯の生物観察の経験を活かし、
大成功のイベントとなりました。
今回は天気にも恵まれました。
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2000 年 11 月 13 日 (月)
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わかてん会合開催 (37 回目)。
和歌山大学教育学部地学実験室にて 16:00 - 18:00 の時間帯で開催。
参加者は (敬称略) 豊増、矢動丸 (みさと天文台)、
上玉利 (かわべ天文公園)、
富田 (和歌山大学教育学部) の 4 人。
矢動丸さんに久しぶりに会いました。
お元気で何よりでした。
上玉利さんから、
流星塵についてお話頂きました。
また豊増さんからは、
みさと天文台での流星電波観測の解析
解説ビデオを紹介して頂きました。
私からは週末にあった公開体験学習会の紹介、
それから矢治さんから宿題として頂いていた
The Astrophysical Journal Centennial Issue の紹介を致しました。
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2000 年 11 月 11 日 (土) - 11 月 12 日 (日)
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和歌山大学の大学祭「和大祭」に合わせて、
「和歌山大学公開体験学習会」が開かれました。
天文のゼミからは「天文への招待」として参加しました。
多くのゼミ生と共に対応し、
11 日は約 20 名、12 日は約 30 名の方に来て頂きました。
屋上天文台での太陽面観望と、
地学実験室でのミニ講演を行いました。
ミニ講演は私が担当し、
天体からの光と色というテーマで、
天体、特に星雲の発光の原理や、
宇宙での物質の輪廻転生を解説しました。
太陽観望では、
60 cm 反射望遠鏡を用いて白色光での投影を行いました。
熱心に説明する
太田君と
石川君。
天気の悪い時は反射望遠鏡の構造を説明し、
直径 60 cm の主鏡 (凹面鏡) を
のぞいて頂いたりしました。
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2000 年 11 月 7 日 (火) - 11 月 8 日 (水)
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国立天文台に出かけました。
研究打ち合わせが進みました。
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2000 年 10 月 30 日 (月) - 11 月 2 日 (木)
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国立天文台天文学データ解析計算センターに出かけました。
10/31 はコロキウムで発表もしました。
青木賢太郎氏をはじめ、
多くの人との研究打ち合わせが進みました。
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2000 年 10 月 28 日 (土)
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和歌山大学教育学部の理科実験観察教室として、
加太海岸での磯の生物の観察教室が開かれました。
約 70 名の和歌山市内の小学 5, 6 年生の参加があり、
約 30 名の和歌山大学教育学部生が指導にあたりました。
ちょっとよくない天気でしたが、
大成功でした。
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2000 年 10 月 16 日 (月)
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わかてん会合開催 (36 回目)。
和歌山大学教育学部地学実験室にて 16:00 - 18:00 の時間帯で開催。
参加者は (敬称略) 豊増 (みさと天文台)、
矢治、上玉利 (かわべ天文公園)、
曽我 (和歌山大学システム工学部)、
富田、太田 (和歌山大学教育学部) の 6 人。
豊増さんから、みさと天文台での「常備」インターネット天文台
についてお話頂きました。
流星の電波観測の解析結果などを説明されました。
続いて太田君が、みさとでの木星儀作りの奮闘を話してくれました。
矢治さんからは天文学会で行われた天文教育フォーラムについて
報告がありました。
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2000 年 10 月 14 日 (土)
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京都大学宇宙会第 17 回総会に出席しました。
京都市上京区の平安会館で行われました。
私の大学院時代の恩師の斎藤衛さんの講演もあってびっくり。
懇親会 (これが最大の目的) では、
色々な人と表の話裏の話ができました。
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2000 年 10 月 5 日 (木) - 7 日 (土)
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群馬県伊勢崎市の群馬県総合教育センターで行われた
日本天文学会 2000 年秋季年会 に出席。
今回は私の講演はありませんでしたが、
色々な人と有益な議論ができました。
10/7 の夜には、ぐんま天文台へのエクスカーションに参加しました。
天文台内には
巨石遺跡が再現されていて、
美しい夕暮れに印象的でした。
これは、
主力望遠鏡のドーム。
中には 150 cm 反射望遠鏡が設置されています。
仰角 10 度まで倒せば、主鏡が見えます。
館内には、色々と展示物がありました。
奥の方には図書と計算機端末のコーナー
がありました
(写真に写っているよりずっと奥があります)。
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2000 年 9 月 29 日 (金)
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実習の和歌山大学教育学部附属小学校を訪問しました。
6 年 A 組で実習中の吉田元樹君の、
3・4 限目 (10:50 - 12:25) の理科の授業を参観しました。
星の動きというテーマでした。
吉田君は持ち味の落ち着きがよく出ていました。
指導担当の貴志年秀先生ともお話できました。
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2000 年 9 月 28 日 (木)
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実習の雑賀小学校を訪問しました。
5 年 4 組で実習中の源拓也君の、
5・6 限目 (13:35 - 15:05) の理科の授業を参観しました。
てこの原理というテーマでした。
源君は持ち味のさわやかなまじめさで奮闘していました。
指導担当の竹内圭先生、硲間正子先生ともお話できました。
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2000 年 9 月 27 日 (水)
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現在教育実習に 3 人の学生が参加しています。
実習の和歌山大学教育学部附属小学校を訪問しました。
5 年 C 組で実習中の吉松智昭君の、
4 限目 (11:40 - 12:25) の算数の授業を参観しました。
台形の面積の求め方を考えてみようというテーマでした。
吉松君はすでに貫禄たっぷりでした。
指導担当の宮本真吾先生ともお話できました。
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2000 年 9 月 18 日 (月)
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京都大学理学部宇宙物理学教室に出かけました。
共同研究者との研究打ち合わせなどを行いました。
夕方には宇宙物理学地球物理学棟横の広場でバーベキューがありました。
おいしかったです。
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2000 年 9 月 11 日 (月)
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わかてん会合開催 (35 回目)。
和歌山大学教育学部地学実験室にて 16:00 - 19:00 の時間帯で開催。
参加者は (敬称略) 豊増 (みさと天文台)、
矢治、上玉利 (かわべ天文公園)、
曽我 (和歌山大学システム工学部)、
富田 (和歌山大学教育学部) の 5 人。
私から 8 月下旬にあった岡山シンポジウムの話、
続いて矢治さんから 8 月上旬にあった天文教育研究会の詳しい報告
をして頂きました。
豊増さん、矢治さんからこの夏それぞれ初めて行われた
博物館実習についてお話頂きました。
実習では、和歌山大の学生もみさとの方でお世話になっていました。
ドイツでの在外研究を終えた曽我さんが久しぶりに来て頂きました。
ドイツであった色々な (?) 話を聞かせてもらいました。
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2000 年 8 月 29 日 (火) - 31 日 (木)
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岡山ユーザーズ・ミーティング (国立天文台岡山天体物理観測所 主催)、
岡山新天文台計画シンポジウム
(光学天文連絡会 / 国立天文台 / 京都大学宇宙物理各教室 主催)
に出席 (岡山県倉敷市の国民宿舎良寛荘にて開催)。
岡山観測所の更新が具体的になってきて、
また関係者の団結が強くなってきました。
多くの参加者がありましたので、
研究打ち合わせもついでに進みました。
研究会ではお互い ハイ ですから、
話がはずみます。
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2000 年 8 月 21 日 (月)
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京都大学理学部宇宙物理学教室に出かけました。
共同研究者との研究打ち合わせなどを行いました。
データの解析でも進展がありました。
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2000 年 8 月 2 日 (水)
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和歌山大学の大学説明会があり、
教育学部のキャンパス・ツアーの中に、
屋上天文台見学を入れてもらいました。
今年は 80 人以上の訪問がありました。
天気は変わりやすかったのですが、
幸運な人は太陽の投影を見てもらいました
(写真)。
太陽活動の極大なので黒点が多く、
見栄えがします。
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2000 年 7 月 31 日 (月)
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京都大学理学部宇宙物理学教室に出かけました。
共同研究者との研究打ち合わせなどを行いました。
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2000 年 7 月 29 日 (土)
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21 世紀の地学教育を考える大阪フォーラムに参加しました。
新大阪駅近くのメルパルク大阪で講演や各種ポスター発表、
その隣にある大阪府立東淀川高校で体験型イベントが催されていました。
たくさんのネタを仕入れてきました。
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2000 年 7 月 10 日 (月)
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わかてん会合開催 (34 回目)。
和歌山大学教育学部地学実験室にて 16:00 - 18:00 の時間帯で開催。
参加者は (敬称略) 矢治、小嶋、上玉利 (かわべ天文公園)、
小澤、豊増 (みさと天文台)、
富田 (和歌山大学教育学部) の 7 人。
矢治さんから、和歌山の理科教育事情と教育指導要領というタイトルで
発表はありました。
その後、和歌山で観望会の指導のできる人をねずみ算的に増やしていこうと
いう話で盛り上がりました。
また安上がり手製プラネタリウムの製作法といったことでも盛り上がりました。
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2000 年 7 月 5 日 (水)
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ゼミの学生 (石川、太田、松井、木下、源、吉田、吉松のみんな) と一緒に
屋上天文台の大掃除をしました。
望遠鏡もきれいになりました。
ごきぶり退治では大騒ぎでした。
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2000 年 6 月 27 日 (火)
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現在教育実習に木下智史君が参加しています。
実習の和歌山大学教育学部附属中学校を訪問しました。
4 限目 (11:45 - 12:35) の中 1 の理科の授業を参観しました。
色々な水溶液と薬品との反応というテーマでした。
木下君は大奮闘でした。
指導担当の数学の西野孝先生ともお話できました。
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2000 年 6 月 19 日 (月)
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わかてん会合開催 (33 回目)。
和歌山大学教育学部地学実験室にて 16:00 - 19:30 の時間帯で開催。
参加者は (敬称略) 小澤、豊増 (みさと天文台)、
上玉利、矢治、古屋 (かわべ天文公園)、
奥上 (和歌山大学システム工学部)、
富田 (和歌山大学教育学部) の 7 人。
奥上将光さんは今回初めて参加して下さいました。
和歌山大教育学部卒業後、大阪教育大学で修士修了され、
高校講師などを経て、今年度から和歌山大大学院システム工学研究科修士課程
所属です。
小澤さんからすばるでのデータ公開のシステム SMOKA の詳しい紹介がありました。
続いて上玉利さんから、先日行われた施設の会について報告がありました。
その後、私からハワイ出張の報告もしました。
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2000 年 6 月 11 日 (日) - 18 日 (日)
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米国ハワイ州にある国立天文台すばる観測所に出張。
天文学データ解析計算センターの市川伸一氏、安田直樹氏、多賀正敏氏と行きました。
現地では公私共に終始、高田唯史氏にお世話になりました。
毎日仕事時間は 8:00 - 18:00 で、みなさん朝が早い。
オンライン野帳やすばる望遠鏡のデータ・アーカイブ・システム STARS
の開発・実験を、安田さん多賀さんが中心になって作業されました。
ヒロの山麓施設
-
山麓施設はヒロの郊外にある、ハワイ大学の敷地内にあります
(写真は 6/12 か 6/14 の撮影)。
これ [
(1)、
(2) ]
が建物の外観 (写っている人物は私)。
玄関を入ると、
見学用のパネル
があります。
今後どんどんさ充実せていくとのことでした。
計算機室は
こんな感じで
(写っている人物は左から市川さん、多賀さん、安田さん)、
奥のコーナーでは、
スパコンなどが設置されています。
Instrument Lab (装置の開発室) は
こんな感じ
(写っている人物は高田さん)。
Simulator Lab (装置の模擬試験室) は
こんな感じで、
手前に見えるのが試験中の IRCS (赤外線のカメラ & 分光器)。
IRCS の奥に見えるのはカセグレン焦点のシミュレーターです
(写っている人物は同じく高田さん)。
ヒロからハレ・ポハクまで
-
6/12 は山頂の観測所を見学しました。
ヒロの山麓施設からは、サドル・ロードという
道路 (数年前に通った時に比べて格段に道路状況はよくなりましたが、
まだ一部レンタカーでは通行禁止とか)
に入って中腹施設を経由してマウナ・ケア山頂 (高度 4200m) を目指します。
車内から撮った
サドル・ロードの様子
(車内からなのでフロント・ガラスの色などが付いています)。
山頂から朝帰ってくる研究者・技術者は、
過労のためよくこの道路で事故を起こすそうです。
○○のカーブ (○○には人名が入る) とか名付けられた
場所があちこちにあるそうです。
山頂では低い気圧、極端な乾燥、睡眠不足などのため
体調を崩してしまい、
さらに山麓に下りてくると気圧が高くなることで
体が暖まって睡魔が倍増するそうです。
車内から撮った
マウナ・ケア山の様子。
頂上に白く見えるのはドーム群の一部。
ハレ・ポハク (高度 2800m) というところに、
中腹施設 (中間宿泊施設) があります。
こんな建物
です。
マウナ・ケア山頂には世界各国の多くの天文台があり、
その人たちの共通の基地になっています (素晴らしい~)。
玄関には、その日滞在している人の国の国旗が掲げられています
(こんな感じで、全部収まりきらない)。
玄関を入ると
食堂
があり、その奥には
談話室や
遊技場
もあります。
宿泊棟は
こんな感じ
です。
今回は宿泊しませんでした。
ハレ・ポハクから山頂まで
-
ハレ・ポハクの中腹施設からは
四輪駆動で上がります。
前方にも上る車があったので、
このように
「後塵を拝する」ことになりました。
4200m のマウナ・ケア山頂に着くと
0.6 気圧の世界です。
いきなり上がったせいか、
視力は結構落ちました (目がちかちかして見えにくい)。
それからものすごく寒く、
使っていたデジカメの表示画面の窓の内側は結露してしまいました。
これ
がすばる望遠鏡のドームの勇姿です。
山頂には他にも多くのドームがあります。
この写真は、
すばる望遠鏡を含む群れを写しています。
右から NASA 3m 赤外線望遠鏡 IRTF、
10m 望遠鏡 Keck I、Keck II、
そしてすばる、
向うの方に Smithonian のサブミリ波電波干渉計、
JCMT 電波望遠鏡、
Caltech サブミリ波望遠鏡 CSO が見えています。
また
この写真は、
別の望遠鏡群を写しています (車内からの撮影)。
右からハワイ大 UH24、英国赤外線望遠鏡 UKIRT、ハワイ大 UH88、
重なっていますが向うの方に小さくカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡 CFHT、
手前に大きく 8m 望遠鏡 Gemini
(米、英、加、豪、チリ、アルゼンチン、ブラジルの連合; 北半球版) が見えています。
これは
山頂から見下ろして撮った写真
です。
眼下に小さく見えるアンテナは VLBA の電波望遠鏡の一部です。
画面右側に見えている広大な山は、マウナ・ロア山の一部です。
別の方向を見下ろすと、
隣の島、
マウイ島ハレアカラ山も見えました。
山頂のドーム内
-
すばる望遠鏡内部も素晴らしいです。
ドームとは別に観測・制御の棟があります。
これは
制御室の計算機群
です (写っているのは高田さん)。
後ろを振り向くと
こんな感じのテーブル
もあって、人間臭さもあります
(理科年表も置いてあるし、酸素ボンベも置いてある)。
この制御室の下の階
では、実際に望遠鏡や観測装置を制御している
計算機の心臓部を見ることができます。
ドームとは通路でつながっています。
途中
このようなエレベーター
で移動するところもあります。
これが
望遠鏡本体。
主鏡の有効直径は 8.2m です。
でかすぎて写真に収まりきりません。
これは
カセグレン焦点部分
です。
この時はこの焦点には観測装置が付いていませんでした。
カウンター・バランスを取るためにガラが付いています。
ドームの中には観測装置の待機室が 2 つ (可視光域用と赤外線用) あります。
可視光域用には、
FOCAS (微光天体カメラ & 分光器) が入っていました。
赤外線用には、
COMICS (中間赤外線カメラ & 分光器) が入っていました。
4 階相当の高さのところの別の待機室には
副鏡たちが待機
していました
(副鏡なのにでかい)。
副鏡交換には
このような腕
などを用いて行うそうです。
説明を聞いただけで危険そうでした。
場合によっては鏡筒の筒先の梁を人間が歩くとのこと、ぎぇ~
(高所手当があるとか...)。
この日は主焦点に SuprimeCam (主焦点カメラ) が取り付けられていました。
ナスミス焦点は可視光域用と赤外線用と 2 つ別に用意されています。
可視光線域用ですが、
どーんと
HDS (高分散分光器)
が座っていました。
中を見ることまではできませんでした。
これが
ナスミス焦点への「穴」
です (左が HDS 本体部分)。
赤外線用には
OHS (OH 夜光除去装置)
がありました。
写真奥には CICSO (赤外線カメラ & 分光器) が設置されていました。
ドーム床下には
通風階
が設けられています。
通風階の下には「地面」があり、工場になっています。
通風階から下りる階段からは
巨大な主鏡の真空蒸着装置
が見えます。
またすばる望遠鏡を基礎部分から支える
巨大な「柱」
も見ることができます。
火山
-
6/16 の午前中はキラウエア火山を見学に行きました。
私は地学分野所属でもあるので、勉強になりました。
キラウエアの火口一帯は公園になっています。
まず最初にビジター・センターに着きます。
館内はにぎわっていました。
これは
溶岩の二態 Aa と Pahoehoe を紹介した展示です。
ここから Crater Rim Drive に沿って、火口 (外輪) を反時計回りに回りました。
しばらくすると
Sulphur Banks
という硫黄が析出しているところに着きました。
この写真
は、
Kilauea Overlook から撮った、キラウエア・カルデラ (全部は収まらない) です。
画面中央に見えている更なる凹地は Halemaumau Crater です。
途中、Southwest Rift という裂目がありました。
これがその写真です。
現在溶岩が吹き出しているということはなさそうです。
途中の駐車場から歩いて Halemaumau Overlook という展望台まで行きました。
ここから
このように
Halemaumau Crater の内部を直に見ることができます。
ところどころから噴煙が上がっています。
反対方向をみると
このような景色です。
空を赤くしたら火星の風景そのものです。
しばらく Crater Rim Drive を行くと、
Thurston Lava Tube
という溶岩チューブに着きました。
表面が固まっていても内部を溶けた溶岩が流れることができ、
そうして形成されたものだそうです。
現在はもう流れていません。
溶岩チューブから出たところには
このように
背の高いシダが生い茂っていて、中生代に来た感じでした。
さらにしばらく行くと、Kilauea Iki Overlook に着きました。
ここからは
Kilauea Caldera 全体からは少し切り放されたような感じの
Kilauea Iki Crater を見ることができます
(写真)。
向うには Kilauea Caldera の広がり、さらにその中に
Halemaumau の凹地が見えています。
海側に下りていくとまさに活火山が見えるのですが、
今回は時間がないので次回の楽しみにしておきました。
宿泊ホテル
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宿泊したのはナニロア・ホテルでした。
6/13 朝はホテルから
きれいな虹
を見ることができました
(ヒロはしょっちゅう雨でした)。
また 6/15 は北緯 19 度を感じた日でもありました。
正午過ぎに太陽が天球の北側半分のところにあるのを見ました。
北緯 35 度付近ではありえない光景でした。
この日は久々に晴れたのですが (ヒロはよく曇っていたので)、
夜に高度の低い (19 度) 北極星が見えました。
南天のさそり座も高ーく昇っていました。
ハワイのみなさん
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また、沖田喜一さん、佐々木敏由紀さん他、
すばる観測所の方々とも楽しい時を過ごしました。
みなさん凄いパワーです。
ところでハワイの人々の車の運転は、噂通り非常に上品です。
まず制限速度を守ります。
某国では標識の数字は最低速度らしいですが、
ハワイではみなさんが規則に従っておられました。
日本とは左右が逆の道路なので我々の運転はふらふらしたものなのですが、
後ろにペッタリくっつかれたり、クラクションをならされたりといったことは
一切なしでした。
他の遅い車の周囲でもこういう光景は見られませんでした。
某国と違ってこういった あおり は全くないそうです
(通勤時間帯でも)。
たまーに「変」な運転の車がありますが、
某国からの観光客である可能性が高いとのこと、かたはらいたし。
-
2000 年 6 月 9 日 (金)
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現在学生 3 人が教育実習に参加しています。
実習の中学校 2 校を訪問しました。
午前中は大阪市立旭陽中学校 (旭区) を訪問。
太田基晴君が実習しています。
1 限目 (8:45 - 9:35) の中 1 のクラスでの数学の授業を参観しました。
正の数負の数の計算がテーマでした。
指導担当の数学の伊賀先生、教頭先生の永安先生ともお話できました。
午後は和歌山市立紀之川中学校を訪問。
石川耕平君が実習しています。
6 限目 (14:00 - 14:45) の中 1 のクラスでの数学の授業を参観しました。
こちらも正の数負の数の計算がテーマでした。
指導担当の数学の小澤先生、教頭先生の大谷先生ともお話できました。
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2000 年 6 月 1 日 (木) - 2 日 (金)
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国立天文台 (東京都三鷹市) に出張。
岡山観測所の共同利用の口頭審査を受けました。
また、共同研究者と研究打ち合わせも行いました。
-
2000 年 5 月 23 日 (火)
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みさと天文台に行って、
私の研究対象の銀河の撮影を行いました。
研究員の小澤友彦さんにお世話頂きました。
105 cm 望遠鏡に Bitran の CCD カメラを付けて、
V バンドで撮影しました。
対象銀河は おおぐま座にある
UGC 6933 (NGC 3991) という不規則銀河です。
中央に縦長細くボーッと写っているのが当の銀河。
露出時間は 10 分で、視野は左下が北で 3.69 arcmin x 2.95 arcmin。
-
2000 年 5 月 19 日 (金)
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5/18 - 5/21 の日程で韓国に行きました。
韓国の研究者と議論するためですが、
この日は大田市 (テージョン・シ) にある、
韓国天文研究院 (ハングク・チョンムン・ヨングウォン
Korea Astronomy Observatory) に行きました。
ヒョン・シク氏に案内して頂きました。
私は談話会で講演をしました。
韓国へは 4 年前の第 7 回 IAU アジア太平洋地域会合で
釜山 (プサン) 大学に行って以来 2 度目。
その時に議論した研究者とも再会できました。
韓国は相変わらずいいところでした。
-
2000 年 5 月 15 日 (月)
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わかてん会合開催 (32 回目)。
和歌山大学教育学部地学実験室にて 16:30 - 18:30 の時間帯で開催。
参加者は (敬称略) 上玉利、矢治、古屋 (かわべ天文公園)、
豊増 (みさと天文台)、
津村 (和歌山市立こども科学館)
富田 (和歌山大学教育学部) の 6 人。
上玉利さんから、
完成間近の「和歌山星空物語」についての報告があり、
細部について参加者で議論検討しました。
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2000 年 5 月 1 日 (月) - 2 日 (火)
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国立天文台天文学データ解析計算センター (三鷹キャンパス) に出張。
三鷹の人々と共同で行ってきた研究の論文のプレプリント
(ADAC Report No. 064) 発送などもやりました。
計算センターの定例会で挨拶もしました。
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2000 年 4 月 17 日 (月)
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わかてん会合開催 (31 回目)。
和歌山大学教育学部地学実験室にて 16:00 - 18:00 の時間帯で開催。
参加者は (敬称略) 矢治、上玉利、小嶋 (かわべ天文公園)、
豊増、矢動丸 (みさと天文台)、
下代 (生石高原天文台)
富田 (和歌山大学教育学部) の 7 人。
矢治さんから、
前日あった日本天文学会 2000 年春季年会参加の報告がありました。
豊増さんから、
盲学校との流星共同観測の報告がありました。
ぼくにでもできる、あなたにでもできるバリアフリーの天文学、でした。
天文学会でも報告があった内容です。
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2000 年 4 月 16 日 (日)
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月に 1 回開催されている、みさと天文台天文教室で講演しました。
「銀河の世界」というタイトルで、
1 時間の講演と 1 時間の作業をしました。
講演では power of ten ということで、
1m から出発して銀河の世界に案内しました。
その中で、「銀河とはどういう天体か?」「銀河は進化するか?」
という疑問に答えていきました
(写真)。
その後、
かみのけ座銀河団の写真 (DSS 画像) 中の銀河を
みなさんで捜してもらいました
(写真)。
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2000 年 4 月 3 日 (月) - 5 日 (水)
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東京大学本郷キャンパスで行われた 日本天文学会 2000 年春季年会 に出席。
私は「銀河」の分科会で
「ブルー・コンパクト矮小銀河のエンベロープ中での雲形成
(富田晃彦・斎藤衛・釜谷秀幸)」の発表をしました
(講演番号 R10b、口頭発表は 4/4)。
今回はポスターは 3 日間貼りっぱなしだったので、よかったです。
また今回初めて開催されたジュニア・セッション
(中学・高校生による研究発表) はとても良くて印象的でした。
ところで私が大学院に入ってはじめての天文学会 (丁度 9 年前) も、
この本郷で開かれました (一巡したんだな、と思いました)。
その時は 2 会場並行でしたが、今回は 6 会場並行になっていました
(9 年で 3 倍になったのか...)。
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