本講座について
ロケットガール&ボーイ養成講座では、高校生のチームが大学生の指導を受けながら、全長約2m、全重約10kg、飛翔高度約350mのロケットを製作し、打ち上げます。
本講座は、ロケットの作り方を教える講座ではありません。皆さんが普段、学校の授業では習わない、「チームで仕事を成し遂げること」「自分達の力でやり方を考え、工夫して成し遂げること」を目的としています。 ロケットを作るために必要になった知識や技術は先生や大学生が教えてくれます。しかし、みんなで一つのロケットを作り上げる「チームの作り方」は、参加した高校生が一人一人、考えながら学ぶ必要があります。理系を志す生徒だけでなく、むしろ文系を志す生徒のための講座かもしれません。
ハイブリッドロケットの製作・打上という高度で複雑な「プロジェクト」を達成するためにはどうすればよいか、生徒自身が問題点を発見し、仲間と協力してその解決に挑んでみてください また、ツイッターなどを通して高校生の活動を広く発信することにより、本講座の参加者だけでなく、日本全国の多くの中高校生に「決して独りではできないことを実現する楽しさ」を教えてあげてください。
本講座は「理数が楽しくなる教育」実行委員会により企画されたものです。関西地方を対象に和歌山大学宇宙教育研究所が主催して行なってきています。個人参加を募り行なってきており、違う学校の高校生が約3ヶ月間協力してロケットを打上げてきました。2012年度からは工業高校からの学校参加も試験的に実施し、2校が課題研究としてロケットの製作及び打上げを行ないました。
ハイブリッドロケットとは?
ハイブリッドロケットとは、液体の触媒と固体の燃料を組み合わせて推進剤とするロケットで、火薬を使いません。比較的安全性が高く、大きな推力を得られることから、大学等におけるロケット実験にも多く使用されています。
打上げは迫力があり、 うまくいけば数百mもの高度に達します。そのぶん危険も伴いますが、安全確保については企画運営側が徹底した管理を行い、またその安全に対する意識も高校生に学んでもらいます。