ロケットについて
教育目的で利用されるロケットにはさまざまな種類があります。
ここでは、加太での打上げ実績があるハイブリッドロケット、モデルロケット、水ロケットについてご紹介します。
ハイブリッドロケット
ハイブリッドロケットとは、相の異なる2種類の推進剤(一般的に、固体の燃料および液体の酸化剤)を組み合わせたエンジンシステムを用いるロケットです。比較的安全性が高く、大きな推力を得られることから、教育目的のロケット実験に多く利用されています。
燃料単体では爆発性を持たず、酸化剤にも高圧ガスを用いないことから、適切な運用を行うことで高い安全性を確保することができ、管理も低コストで行うことができます。
うまくいけば数百m以上の高度に達し、非常に迫力のある打上げとなります。
ハイブリッドロケットのランチャ
ハイブリッドロケットの打上げには、ランチャ(発射台)を用います。
和歌山大学は、独自のランチャを保有しています。分解・組立てが簡易なうえに安定した構造になっており、短時間・少人数での設置・撤収が可能です。
ランチャの運用そのものも、実践的マネジメント教育の重要な素材です。
モデルロケット
モデルロケットとは、紙やプラスチックなどの軽量機体で、推進装置に火薬を使うロケットです。
エンジンは推力によってクラス分けされています。これまで加太で行われたイベントでは、小型のA型エンジンを用いた手作りロケットから、H型エンジンが搭載された大型のロケットの打上げまで、さまざまなモデルロケットの打上げ実績があります。
水ロケット
水ロケットとは、容器内に水と圧縮空気を入れ、圧縮空気の圧力で水を噴出したときの反作用によって飛行するロケットです。
機体の素材としてペットボトルがよく利用されるため「ペットボトルロケット」とも呼ばれます。
火を使わないため、小学生や幼児を対象としたイベントでも、教材としてよく用いられています。