背景と目的
尿路結石とは,腎臓から尿道に至る尿路に結石が生じる疾患です.また,結石により尿がせき止められることで腎臓を圧迫し,激しい痛みを引き起こします.その生涯罹患率は男性の7人に1人,女性の15人に1人とされていて,決して稀な病気ではありません.ここで,尿路結石の最大の問題は再発率の高さであり,10年以内に半数以上が再発すると言われています.再発防止には食生活の改善が有効とされているのですが,現在,尿路結石患者の食事管理を支援するシステムは確立されておりません.
そこで本研究では,尿路結石患者の食生活改善を目的とした支援システム「みきわメシ」の開発を行いました.
みきわメシの概要
みきわメシは尿路結石患者に向けた食事管理システムです.図1に本システムの構成を示します.患者は,食事のたびに料理の写真をとって,システムに食事内容を入力します.そうすると,生成AIが尿路結石に関係する栄養素を分析し,グラフを表示するとともに,患者に注意喚起を促します.
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| 図1. システムの構成 |
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システムの機能
(1) 写真から摂取食材を特定する機能
図2(a)は料理写真をLINE上に送信した際の画面です.写真の送信から1分程度経過後に生成AIが分析を行なった結果に飛べるボタンが表示されます.
ボタンをクリックすると,図2(b)のように,生成AIが分析した結果が表示されます.ここでは,料理写真から尿路結石に関係する食材がピックアップされ,患者に本当にその食材が含まれているのか確認しています.
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| 図2. 初期操作の画面 |
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(2) グラフによる栄養量可視化機能
図3(a)はグラフの例です.ここでは,患者が1食で摂取した栄養摂取量を測定し,グラフで表示しています.また,基準値が設けられ,栄養素の寡多もわかるようになっています.
図3(b)はグラフの例です.ここでは,患者が過去1週間で摂取した栄養摂取量を測定し,グラフで表示しています.ここでも基準値が設けられ,栄養素の寡多がわかります.
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| 図3. グラフの表示内容 |
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デモムービー
連絡先
- 加藤 美希 :s266978 at center.wakayama-u.ac.jp
- 吉野 孝:yoshino at sys.wakayama-u.ac.jp

