1 背景と目的

多言語コミュニケーションにおける問題として,言語障壁が存在し,母国語以外で行われている会話の内容が理解できないという問題があります. そのため,会話へと参加するためのきっかけを得ることができません.

そこで,情報技術を用いて会話の内容を可視化し,会話に参加するためのきっかけを得るためのコミュニケーション支援環境として,「コミュニティスペース」の構築を行っています.

会話の可視化において,以下の3つのデータを利用します.

  1. 会話文中に含まれる名詞
    • 会話から得られたテキストデータを形態素解析に通して各品詞に分解し,名詞を取得します.
  2. 会話に関連する画像
    • 名詞をもとに画像検索を行い,画像データを取得します.
  3. 会話の雰囲気(喜怒哀楽)
    • テキストデータに含まれる単語と,単語と感情情報のペアが登録されているデータベースとを照合して抽出し,顔文字として取得します.

こうして得られたそれらのデータを,構築するシステムを用いて表示します.

このシステムを,以下の3つの環境で実現します.

2 Second Life上のシステム

利用者はアバターを用いて三次元仮想空間上に構築されているコミュニティスペースにおいてテキストチャットを行います. チャット文が入力されると同時に可視化データを取得・表示する処理が行われ,会話の内容が可視化されます.

Second Life上のシステム
図1. Second Life上のシステム
Second Life上のシステムの使用例

Second Life上のシステムの位置 : http://slurl.com/secondlife/3D%20Community%20Lab/220/136/41

3 拡張現実を用いたシステム

拡張現実を用いたシステムは,現実世界で行われている会話の映像と3DCGで表される可視化データを組み合わせ, 拡張現実の映像として利用者が装着しているヘッドマウントディスプレイ上に表示することで,会話を可視化するシステムです.

拡張現実を用いたシステム システム利用環境
図2. 拡張現実を用いたシステム 図3. システム利用環境

4 Webアプリケーションのシステム

Webアプリケーションのシステムは,Webブラウザ上に現実世界で行われる会話の可視化データを表示します. マイクとインターネット環境があればどこでも利用できるシステムとして構築しています.

Webアプリケーションのシステム
図4. Webアプリケーションのシステム

6 システムの特徴

(1) 会話の自動的な可視化

会話参加者はチャット文を入力する,もしくは音声での会話を行うのみでシステムを利用して会話を可視化することができます.

(2) 機械翻訳機能

機械翻訳機能により,会話参加者が行った会話の内容を,ユーザの言語に翻訳し表示します. これにより,多言語で行われる会話の内容を理解することができます.

(3) 多国語対応

会話の内容の表示,システムのインタフェースを9ヶ国語に対応させていく予定です.

口答発表

    なし

連絡先

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