Linux で動くマシンに OpenCV をインストールする方法について書いています。
文中の表記で
$ command1
こんな四角で囲ったもの
また、このページで紹介した方法では、動画やカメラなどを扱うような、一部の機能が利用できません。講義の演習では利用しないので詳細については明記しませんが、関心のある方のためにヒントだけ書いておきます。OpenCV で動画を扱うためには ffmpeg 、(IEEE1394/Firewireの)カメラを利用するためには libdc1394 というライブラリがそれぞれ必要となります。これらを先にインストールしてから OpenCV をインストール(ビルド)してください。
$ cd (ファイルをダウンロードしたディレクトリ)
$ tar xjvf OpenCV-2.0.0.tar.bz2
$ mkdir ~/local
$ cd OpenCV-2.0.0
$ ./configure --prefix=$HOME/local
$ make
$ make install
setenv C_INCLUDE_PATH $HOME/local/include/opencv
setenv CPLUS_INCLUDE_PATH $HOME/local/include/opencv
setenv LD_LIBRARY_PATH $HOME/local/lib
setenv PKG_CONFIG_PATH $HOME/local/lib/pkgconfig/
export C_INCLUDE_PATH=$HOME/local/include/opencv
export CPLUS_INCLUDE_PATH=$HOME/local/include/opencv
export LD_LIBRARY_PATH=$HOME/local/lib
export PKG_CONFIG_PATH=$HOME/local/lib/pkgconfig/
$ source ~/.cshrc
$ cd ~/local/share/opencv/samples/c/
$ sh build_all.sh
$ ./edge
基本的に最近の Linux ディストリビューションでは多くのソフトウェアはコンパイルされた状態でパッケージとして提供されています。各ディストリビューションのパッケージ管理ツールを利用することですぐ簡単にインストールできます。
$ su -
Password: (ここで root ユーザのパスワードを入力する)
# yum install opencv-devel
(入力を求められたら Y と入力する)
$ sudo apt-get install libcv-dev
$ sudo apt-get install libcv1
$ sudo apt-get install libcvaux-dev
$ sudo apt-get install libcvaux1
$ sudo apt-get install libhighgui-dev
$ sudo apt-get install libhighgui1
$ sudo apt-get install opencv-doc
(入力を求められたら Y と入力する)
詳しくは Web 上にたくさん情報があるのでそちらを参照してください。
OpenCV の関数を使うプログラムを作成する場合は、cv.h と highgui.h という2つのヘッダファイルを include してやる必要がある。
Ex)
#include <stdio.h>
#include <cv.h>
#include <highgui.h>
int main(int argc, char *argv[])
{
IplImage *img;
img = cvLoadImage(argv[1], CV_LOAD_IMAGE_COLOR);
:
:
さらにこのプログラムを GCC などでコンパイルする時には、"`pkg-config --cflags --libs opencv`" (注: シングルクオート「'」ではなくバッククオート「`」)という引数を追加してやる。これをつけることでコンパイル時に必要な引数を自動的に付加してくれる。
Ex)
$ gcc -o cvtest cvtest.c `pkg-config --cflags --libs opencv`