情報処理 II

授業の目標

コンピュータのプログラムを自分で作ることを通じて、 自分の発想やアイデアをコンピュータのプログラムという形で表現する能力を養い、 情報処理 III と、それ以降の専門科目の下地をつくります。 思考を具体化するための「文法」としてプログラミング言語のC++を使用しますが、 この文法の詳細を習得すること自体は目的とはしません。

この講義は平成11年度をもって担当を交代しました。

授業の概要

  1. 概要説明、プログラム作成の手順
  2. 式、変数、データ型、定数
  3. コンソール入力、関数
  4. 文とブロック、関係演算・等値演算と論理演算、条件分岐
  5. インクリメント・デクリメント演算子と代入演算子、繰り返し
  6. 配列、文字列
  7. ポインタ
  8. ファイル操作(SSI の使い方)
  9. ファイル操作(CGI の作り方)
  10. 記憶クラス、スコープ、コンパイル単位
  11. データ型の定義、構造体、クラス
  12. 変数の生成と消去、コンストラクタとデストラクタ、static メンバ
  13. 継承

授業の進め方

情報処理 I 同様、毎回基本的な事項をホームページ上で学習し、 その指示に従って課題を処理する形で授業を進めます。コンピュー タの利用時間を有効に使うために「講義」は最小限しか行いません が、不明なことがあって悩んでいるのも時間の無駄なので、そうい うときは積極的に質問してください。

履修要件

情報処理 I を履修していること。

内容的に関連する科目

情報処理 I情報処理 IIIアルゴリズムとデータ構造プログラミング言語

履修アドバイス

授業内容は Web ページにすべて記載していますので、授業時間 外や(自宅でインターネットにアクセスできる人は)自宅からでも 学習することができます。ただし Web ページの内容はプログラミ ングに必要な知識のごく一部でしかありません。教科書を参照しな がら自分で理解を深めていってください。データ構造、アルゴリズ ムといった本格的なプログラミングに関する内容は、この授業に続 く情報処理 III 以降で実施します。

教科書

書名著者名出版社名
C++ プログラミング第2版 Vol. 1. H. M. ダイテル + P. J. ダイテル 著 小島隆一 訳 プレンティスホール

参考書

書名著者名出版社名
ワークステーションでの暮らし方 九州工業大学情報科学センター編 朝倉書店

成績評価の方法

授業時間中に課する課題の評価によります。

メッセージ

この授業は情報処理 I に比べれば面白味がないかも知れません。 しかし、進路のことを考えると、 プログラミングの能力はやはり強い武器になると思うのです。 それにプログラミングは、本当はとっても面白い創作行為です。 ただ、初めてプログラミングについて学習する人は、 多くは自分がコンピュータにさせようと思っている仕事を、 どう表現していいのかわからなくて立ち止まってしまいます。 この授業は、そのハードルを越えるための「訓練」のようなものです。 どうか投げ出さないで付き合ってください。