「マルチメディア」というのは、とてもあいまいな言葉かも知れません。この字面だけを見ると、マルチ=複合的な、メディア=媒体、と言うことで、ますますなんだかわからなくなってきそうです。それでも私たちは、最近「マルチメディア的なもの」を社会の至るところで目にしている気がします。
インターネットを使ってやり取りされるEメールは、文字だけでなく音声や画像なども送ることができます。このようなEメールのことを「マルチメディアメール」などと呼ぶことがあります。しかし、これは封筒に写真やカセットテープを入れて送ることとどう違うのでしょう。少なくとも後者をマルチメディアだと思う人はあまりいないのではないでしょうか。マルチメディアという名称は、多様なメディアを単に寄せ集めただけのものを指しているわけではないのです。
そこでこの授業では、「マルチメディア的なもの」を実現するのに用いられている様々な「技術」がどのような考え方で形作られているのか、またそれがどのように人間と関わってくるのかなどについて考えることによって、マルチメディアという言葉が指すものの本質に近付いてみたいと思います。
この講義は平成17年度をもって終了しました。
講義終了時に課す宿題と定期試験により総合的に評価します。
指定 | 書名 | 著者名 | 出版社名 |
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教科書 | 入門編マルチメディア標準テキストブック | (財)画像情報教育振興協会 |
題材が「マルチメディア」なので、 できるだけビジュアルな教材を用意したいと考えていますが、 時間的制約等によりそれがかなわない場合があるかも知れません。 その時は容赦してください。