情報基礎演習II − 第13回


1.実数計算


実数計算の際に使用する一般的な算術関数は、 printf などのライブラリ関数が収められている C言語の標準的なライブラリファイルとは別の、 算術ライブラリファイルに収められています。

これらを使用する場合には、 ソースプログラムの最初の方に ヘッダファイル #include <math.h> を置くほか、 コンパイルの際、cc コマンドに -lm というオプション (これは算術ライブラリファイルを使うことを意味します) を付けます。

% cc prog.c -o prog -lm
算術ライブラリには次のようなものがあります。
double sin(double x)
x(ラジアン)の正弦を返します。
double cos(double x)
x(ラジアン)の余弦を返します。
double tan(double x)
x(ラジアン)の正接を返します。
double asin(double x)
x の逆正弦を -π/2 からπ/2 の範囲でラジアンで返します。
double acos(double x)
x の逆余弦を 0 からπの範囲でラジアンで返します。
double atan(double x)
x の逆正接を -π/2 からπ/2 の範囲でラジアンで返します。
double atan2(double y, double x)
y / x の逆正接を -π/2 からπ/2 の範囲でラジアンで返します。
double log(double x)
x の自然対数を返します。
double log10(double x)
x の 10 を底とした対数を返します。
double exp(double x)
ex を返します。
double pow(double x, double y)
x の y 上を返します。2乗や3乗くらいなら、 これを使うより x*x とか x*x*x などとした方が 高速で精度も高くなります。
double sqrt(double x)
x の平方根を返します。
double cbrt(double x)
x の立方根を返します。
他にも色々あります。
% man 3 math
を見ておいてください。

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■課題59■

■課題60■

■課題61■