式は何らかの「数」、 あるいはそれを「演算子」によって結合したものです。 この「数」には、0や15といった「定数」の他、 「変数」、 「関数」 があります。
演算子には次のようなものがあります。 これらはほんの一例で、 C言語には他にもいろいろな演算子が用意されています。
異なる演算子を組み合わせて使うときには、 演算子の「優先順位」に気を付けなければなりません。 同じ優先順位の演算子については左から順に計算されますが、 異なっているときは優先順位の高いものが先に計算されます。 次の例は左のものほど優先順位が高くなっています。 式全体を ( … ) でくくったものは、 一番優先順位が高くなります。
+ 加算 - 減算 * 乗算 / 除算 % 剰余
高 … 低 ( 式 ) * / % + -
プログラム中で一時的にデータを記憶しておくためには、 変数を使います。
変数名
変数には名前が付けられ、それを変数名と呼びます。
変数名の付け方は次のような規則に従います。
次の名前は変数名として使えません。
average /* データの平均 */ pi /* 6桁までの円周率 */ number_of_students /* 学生数 */ DayOfTheWeek /* 曜日 */
3rd_entry /* 数字ではじまっている */ all$done /* 使えない文字($)がある */ the end /* 空白が入っている */ int /* 予約語 */
この宣言により answer という int 型の変数を使用できるようになります。 この int は、 後に続く名前が整数を格納する変数であることを宣言します。 このような変数の用途のことをデータ型(あるいは単に型)と呼び、 この場合 answer は整数(int)型変数と呼ばれます。
int answer; /* 答え */
変数を宣言できる場所は次のとおりです。
answer = 1 + 2 * 3;
データが格納された変数は、 1 や 2 のような数値として表された数(これらを定数と呼びます)と同様に 式の中で使用することができます。
int x, y, z; /* x, y, z という3つの整数型変数を宣言する */ x = 1; /* x に 1 を代入 */ y = 2; /* y に 2 を代入 */ z = x + y * 3; /* z には 6 が入る */