研究紹介

系図データ処理

系図とは,血縁関係や継承関係,財産,地位,学芸などを図式の形で表現したものです.系図上では一般に人物名同士を線で結んで親子関係や兄弟関係を表現しており,また人物名の周辺に,付随情報が記されることがあります.近年では,紙に書かれた系図について,画像化やテキスト化,およびデータベースによる管理がなされています.

研究室では系図画像データや位置情報付きテキストとして表現された系図データを対象として,系図画像上の線分検出による人物名と付随情報の識別,人物同士ならびに人物と付随情報の関連付けの自動化を試み,元の系図画像を利用して系図の検索や閲覧が可能なデータベースシステムの開発を行っています.

処理の流れ

閲覧インターフェイス

キーワード

系図,データベースシステム,情報の抽出,画像処理,デジタルアーカイブ

関連発表

  • 村川猛彦: 系図処理プログラムの開発および公開, 情報処理学会研究報告 人文科学とコンピュータ(CH), Vol.2018-CH-117, No.7, pp.1-7 (2018). http://id.nii.ac.jp/1001/00187423/
  • 永井謙也, 村川猛彦, 大澤留次郎, 宇都宮啓吾: 系図からのデータ自動取得の試み, 人文科学とコンピュータシンポジウム論文集, 情報処理学会シンポジウムシリーズ, Vol.2017, No.2, pp.15-22 (2017). http://id.nii.ac.jp/1001/00184631/