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研究室のご紹介

高速・高信頼な無線ネットワークのための要素技術の研究開発と評価

無線通信は,私たちの生活を支える重要な基盤技術として広く利用されています. 一方で,実際の無線環境では,混雑や干渉といった利用状況に起因する要因に加えて, 開空間を伝搬路とする無線伝送に固有の伝搬路の不安定性により, 「理論どおりに動かない」「カタログ値どおりの性能が得られない」といった問題が生じる場合があります.
宮本研究室では,このような課題克服を目的として,無線ネットワークがどこまで高速・高信頼性を確保できるのか, どのように評価すべきかを考える研究を行っています. 特に,無線LANをはじめとする自営系無線通信システムを対象に, 物理層通信方式から媒体アクセス制御,周波数共用,ネットワーク構成までを含めた要素技術の 新規開発と評価に取り組んでいます.

研究課題への取り組み

宮本研究室では,結果そのものよりも,そこに至る考え方や前提条件を重視します. 無線通信は,環境や条件によって性能が大きく変化するため, 「なぜそのモデルを用いるのか」「なぜその評価指標で議論するのか」を 自分の言葉で説明できることが重要だと考えています.
研究では,無線LANを中心とした実システムを意識し,干渉,混雑,周波数共用,遅延,信頼性といった 現実的な制約を取り入れた評価を行います. そのため,すぐに答えが出ない課題や,試行錯誤が必要なテーマに 取り組むことも少なくありません.
「とりあえず動かす」「結果が出たから良しとする」のではなく, 設計の意図と評価の妥当性を丁寧に考える研究を行いたい学生のみなさんを歓迎します.

研究テーマ例

宮本研究室では,無線通信に関して,「当たり前だと思われている前提が,本当に成り立っている?」という問いから研究テーマを設定しています.
現在取り組んでいる主な研究テーマは,次のとおりです.

  1. 無線LANはなぜ使いにくいときがある? 物理層・媒体アクセス制御層の観点から,無線LANの性能低下要因と改善方法を検討します.
  2. 限られた周波数資源を多数の利用者でどのように共有すべき? マイクロ波帯(2.4/5/6GHz帯),サブギガ帯(920MHz帯),ミリ波帯(60GHz帯) アンライセンスバンドでの周波数共用方式と与被干渉の影響を評価します.
  3. 無線LANで遅延や信頼性(QoS)はどこまで保証できる? 無線リソース管理やアクセス制御方式を通じて,通信品質を維持するための設計指針を検討します.
  4. 異なる無線システムを組み合わせれるメリット/デメリットは? 無線LANや他の自営系無線システムを組み合わせたヘテロジニアスネットワークの性能を評価します.
  5. 中継伝送で通信の信頼性を高められる? マルチホップ中継伝送を用いた無線ネットワークの性能限界を明らかにします.
  6. IoT機器が増えると無線環境はどのように変化する? 伝送性能や電磁環境両立性(EMC)の観点から,IoTを想定した無線環境解析を行います.
  • これまでの卒業論文および修士論文の題目一覧はこちら

研究を進めるうえで大切にしていること

宮本研究室では,研究を通じて,結果だけでなく, その技術的背景や前提条件について考えることを大切にしています. 例えば,なぜその課題を克服する必要があるのか,なぜそのモデルを用いるのか, なぜその評価指標で性能を議論するのか,といった点について, 自分なりの説明を試みる姿勢を重視しています. 研究テーマの難しさよりも,わからないことに対して立ち止まり,考え,議論しようとする姿勢を 前向きに楽しめるかどうかを大事にしています.

研究室選択にあたって(学内向け)

研究では,すぐに答えが出ない課題に取り組むことも少なくありません. 宮本研究室では,結果だけでなく, その理由や前提条件について,自分の言葉で説明できるようになることを目指しています. 技術分野の表層的な面白さや短期的なトレンドだけでなく, 「どのような考え方でこの研究課題が設けられているか」にも目を向け, 研究室が目指すものが,自分の考え方や学び方に合っているかどうかを基に, 研究室を選択していただければと思います.

 

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