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科目一覧へ戻る | 2020/05/12 現在 |
開講科目名 /Course |
地域づくりの理論と実践A |
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時間割コード /Course Code |
R1001014_G1 |
開講所属 /Course Offered by |
共通/ |
ターム・学期 /Term・Semester |
2020年度/Academic Year 第3クォーター/3Q |
曜限 /Day, Period |
他/Otr |
開講区分 /semester offered |
後期/the latter term |
単位数 /Credits |
2.0 |
学年 /Year |
1,2,3,4 |
主担当教員 /Main Instructor |
藤田 武弘/FUJITA Takehiro |
科目区分 /Course Group |
_ |
授業形態 /Lecture Form |
|
教室 /Classroom |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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藤田 武弘/FUJITA Takehiro | 観光学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
少子高齢化が進展する日本では、都市と農村との格差が拡大し、農村では“限界集落”が増加するなどの問題が起こっている。しかし、その一方で食の土台となる第一次産業の営みや農山漁村での暮らしに対する都市住民の関心も高まっている。そして、農村においても「地域資源の活用」「農工商連携」「都市農村交流」など様々な取り組みが進められている。なかでも、都市農村交流における「鏡効果」 の存在は、農山村再生の手法としても大いに注目を集めている。近年、総務省がふるさとの地域づくりを支える多様な担い手として提起した「関係人口(長期的な定住人口でも短期的な流動人口でもなく、当該地域や住民と多様に関わる者)」づくりは、まさにこのような交流を土台に拡がりをみせるものと考えられる。 本講座は、農業・農村の現状に対する「当事者意識」に裏付けられた深い共感と問題関心を有し、且つ新たな地域づくりの担い手として注目される「関係人口」を創出する上でのコーディネーターとして の役割を果たしうるホスピタリティ豊かな地域づくり人材の育成を目的として開講する。 |
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到達目標 /Course Objectives |
本学では「域学連携」の観点に基づく地域での多様な実践型教育・研究が行われているが、本講義の受講者が、それら地域での実践的な学びを自ら深めていくことを期待している。なお、本講義は江頭ホスピタリティ事業振興財団の「寄付講義」として開講されることから、受講者における地域での学びの質的変化やキャリア形成に与える影響等の教育効果の検証を行う予定である。 |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
各講義テーマ毎に提出する「リアクションペーパー」と質疑応答での平常点(@5点×15講=75点),およびまとめの課題レポート(25点)を目安として主任講師が総合評価を行う。 |
教科書 /Textbook |
毎回レジュメ・資料を配付する。 |
参考書・参考文献 /Rreference Book |
○橋本卓爾・山田良治・藤田武弘・大西敏夫編『都市と農村-交流から協働へ-』日本経済評論社、2011年。 ○藻谷浩介・NHK広島取材班『里山資本主義』角川書店,2013年。 ○岸上光克『廃校利活用による農山村再生』JC総研ブックレット,筑波書房,2015年。 ○小田切徳美『農山村は消滅しない』岩波新書,2015年。 ○藤田武弘・内藤重之・細野賢治・岸上光克編著『現代の食料・農業・農村を考える』ミネルヴァ書房,2018年。 |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
地域の再生は、一朝一夕で叶うものではない。常に「現場(実態社会)が先生」であるという謙虚さと熱意を持って、社会人など多世代の人々とともに地域の悩みを共有しながら根気強く問題解決に取り組もうとする受講生を歓迎する。なお、週末の土日開催(土曜日2講/日曜日1講とまとめ)というスタイルの講義以外に、オプションで関連するフィールドワーク(現地視察や農家民泊・農作業研修など)が提供されるので、これにも積極的に参加してほしい。 |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
講義内容の理解およびオプションで提供されるフィールドワークやワークショップを有効に活用しつつ学びの質を高まるためには、日常的に「食料・農業・農村・地域」等のキーワードに関わる新聞記事等の時事問題に関する関心を高めておくことが大切である。各講師から紹介される参考文献の事後学習を含め、それらの準備を行った上で、講義に臨むことが期待される。 |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
観光と都市農村交流、観光と食料農業、地域再生論(以上、観光学部)、食と農のこれからを考える(教養科目) |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
本授業の授業計画に沿って、準備学習と復習を行ってください。さらに、授業内容に関連する課題に関する調査・考察を含めて、毎回の授業ごとに自主的学習を求めます。授業時間の約2倍の授業時間外学修が必要です。 |
その他連絡事項 /Other messages |
土曜日の2コマ終了後に、主任講師・各回ゲストスピーカー・受講生・地域運営協力スタッフを交えた情報交流会(ネットワーキング)が開催されるので、そのような場にも積極的に参加することを期待する。 |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
参考図書を通読することはもちろんのこと、講義後(各回の土曜日の夕方)に開催される講師や一般受講生を交えたネットワーキングの機会に積極的に参加し、座学で培った知識が実際の地域づくりの現場でどのように活かされているのかを検証しようとする姿勢を持つことが、講義内容の深い理解に繋がると考えてほしい。 |
オフィスアワー /Office Hours |
月曜日12:30-13:00(代表とりまとめ)/訪問先:観光学部研究棟103室(藤田研究室)/可能な限り事前予約(tfujita@wakayama-u.ac.jp)のこと。 |
科目ナンバリング /Course Numbering |
C9320003J |
高等教育無償化に関する特記事項 /Special note on free higher education |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | <視座①:地域づくりの現場と自治体の役割>10/3-4(土日) 【01】地域づくりと合意形成~「秋津野塾」の経験に学ぶ~(玉井常貴:㈱秋津野)13:00〜14:30 【02】地域づくりとコミュニティビジネス(木村則夫:㈱秋津野)15:00〜16:30 【03】「自治体戦略2040構想と地方自治」(立命館大学政策科学部平岡和久)9:00〜10:30 <視座②:地域づくりの理論> 10/24-25(土日) 【04】地域づくりの経済学~地域内再投資力論から学ぶ~(岡田知弘:京都橘大学)13:00〜14:30 【05】地域運営組織の実態と課題(有田昭一郎:島根県中山間地域研究センター)15:00〜16:30 【06】地域経営の考え方(八島雄士:和歌山大学)9:00〜10:30 <視座③:地域づくりと農協> 11/14-15(土日) 【07】協同組合の現代的価値(岸上光克:和歌山大学)13:00〜14:30 【08】世界の農協、日本の農協(原拓生:㈱きてら)15:00〜16:30 【09】農協青年部活動が目指すもの(芝翼:JA 和歌山県青年部)9:00〜10:30 |
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2 | <視座④:地域づくりと交流・連携>2021 / 1/9-10(土日) 【10】都市農村交流の新たな段階(藤田武弘:和歌山大学)13:00〜14:30 【11】交流・連携による地域コミュニティの再編(藤井至:和歌山大学)15:00〜16:30 【12】都市農村交流を支える女性たち(植田淳子:和歌山大学)9:00〜10:30 <視座⑤:地域づくりと担い手育成> 2021 / 1/30-31(土日) 【13】農業後継者の現状と課題(山本淳子:農研機構食農ビジネスセンター)13:00〜14:30 【14】地域サポート人材の役割と課題(図司直也:法政大学)15:00〜16:30 【15】農業労働力の確保と地域づくり(木村三三男:鳥取県)9:00〜10:30 |