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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2020/05/12 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
現代社会と宗教・心のあつかい方
時間割コード
/Course Code
R1001011_G1
開講所属
/Course Offered by
共通/
ターム・学期
/Term・Semester
2020年度/Academic Year  第3クォーター/3Q
曜限
/Day, Period
他/Otr
開講区分
/semester offered
後期/the latter term
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
藤永 博
科目区分
/Course Group
_ 
授業形態
/Lecture Form
教室
/Classroom

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
藤永 博 経済学部(教員)
村川 治彦 大学共通
西倉 実季/Nishikura Miki 教育学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
本授業では、現代社会を生きていくうえで拠りどころとなりうる“関わり”や“支え”について、次の三つのテーマ・切り口から考えてみます。一つ目は「宗教」です。当地には熊野三山「熊野詣」があり、多くの人々を引き付けています。二つ目は「人間関係」です。人の悩みの多くが「人間関係」由来であるといわれています。その一方で、この人間関係こそが私たちの「拠りどころ」ともいえます。よき人間関係を構築するための「心(感情)のあつかい方」について考えてみます。三つ目は「物語」です。物語とは何か、なぜ人は自己についての物語を求めるのか、その背景にはどのような現代社会の状況があるのかについて考察します。
到達目標
/Course Objectives
①現代社会における自己の成立と変容について、物語という視点を用いて説明することができる。
②現代社会において宗教がもつ意味について、自分の考えを述べることができる。
②多様な人間関係のなかで生まれる感情の調節や利用について自己分析をすることができる。
成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
レポート(3回)100% 各担当者がレポートの課題・テーマを設定し、授業時間中に説明します。
教科書
/Textbook
使用しません。必要に応じて資料を提供します。
参考書・参考文献
/Rreference Book
千野帽子『人はなぜ物語を求めるのか』(筑摩書房、2017年)ISBN:9784480689795
小林多寿子・浅野智彦編『自己語りの社会学—ライフストーリー・問題経験・当事者研究』(新曜社、2018年)ISBN:9784788515864
リサ・フェルドマン・バレット『情動はこうしてつくられる 脳の隠れた働きと構成主義的情動理論』(紀伊國屋書店、2019年)ISBN:9784314011693
アントニオ・ダマシオ『進化の意外な順序-感情、意識、創造性と文化の起源』(白揚社、2019年)ISBN:9784826902076
髙山 直『EQ入門 対人能力の磨き方』(日本経済新聞出版社、2007年)ISBN:9784532111229
小杉俊哉『リーダーシップ3.0 カリスマから支援者へ』(祥伝社新書・祥伝社、2013年)ISBN 978-4-396-11306-3
他の参考書は授業時間中に紹介します。
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
特になし。
履修する上で必要な事項
/Prerequisite
特になし。
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
特になし。
授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
授業内容をふりかえり、参考書等を利用して、本授業の三つのテーマ(「授業の概要・ねらい」参照)について、それぞれレポートが作成できるよう準備をしてください。
その他連絡事項
/Other messages
本学の南紀熊野サテライトで実施する授業です。授業全体に関する質問は藤永(経済学部)が受けつけます。個々の授業に関する質問については、授業時間前後のみの対応になります。
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
発見学習、探求学習、グループワークをとおした学習を支援します。
オフィスアワー
/Office Hours
授業時間前後のみの対応になります。
科目ナンバリング
/Course Numbering
C9320004J
高等教育無償化に関する特記事項
/Special note on free higher education
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回(10月3日)「現代社会における“関わり”や“支え”」(経済学部・藤永)
現代社会を生きていくうえでの拠りどころとなりうる“関わり”や“支え”について、ゲストを交えてディスカッションを行います。ゲストの中島教授には、見えにくい障がい(発達障がいや認知症など)への理解と地域における対応について講演をしていただく予定です。(ゲスト 西南女学院大学・中島教授(北九州大学名誉教授))
第2回(10月24日)「自己と物語」(教育学部・西倉) 
今日、メディア上では「自己実現」「自己分析」「トラウマを負った自己」といった自己の主題化がみられます。こうした議論の前提になっている「自分」や「わたし」という現象がどのように成り立っているのか、「物語」という概念に注目して考えていきます。
第3回(10月31日)「自己語りの社会学」(教育学部・西倉) 
自分自身を経験するひとつの様式であると同時に、それを他者に伝えるための表現でもある「自己を語る」営みに着目し、現代社会における自己のあり方を主に「生きづらさ」という観点から捉えます。また、このような「自己を語る」営みを成立させている現代社会の特徴についても考察します。
第4回(11月7日)「現代社会と宗教」(関西大学人間健康学部・村川教授)
欧米において、特定の教団には属さないがいわゆるスピリチュアルな存在は信じる人々(Spiritual But Not Religious)が増えています。資本主義が成熟した後期近代において、生きる意味を模索するこうした人々にとって、宗教がもつ意味について考えていきます。
2 第5回(11月21日)「熊野と宗教ツーリズム」(関西大学人間健康学部・村川教授) 
ここ数年、熊野を訪れる外国人観光客(インバウンド)が急増しています。日本人以上に真面目に古道を歩く彼らは、何に惹かれて熊野を訪れるのでしょうか。世界遺産である熊野のグローバルな価値を検討することを通して、宗教ツーリズムの新たな可能性を考えてみます。
第6回(1月30日)「感情と行動」/「心のあつかい方」(経済学部・藤永)
構成主義的情動理論など、いくつかの「感情理論」を紹介したうえで、感情のしくみや行動との関係、感情の調整や利用、現代社会におけるリーダーシップなどについて考えてみます。最後に授業全体の総括のためのディスカッションを行います。




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