情報理論研究室では,その名のとおり「情報理論」の研究に取り組んでいます.
中心的な研究テーマは「シャノン理論」や「多端子情報理論」です.
例えば,多数のセンサーが観測したデータを解析センターに送信する際,観測したデータの類似性などを上手に利用することで,通信するべきデータ量を削減して通信を効率化できます.
このような通信問題の限界や,その限界を達成する手法について研究しています.
なお,「シャノン理論」と「多端子情報理論」については,電子情報通信学会の基礎・境界ソサイエティが発行している雑誌 Fundamentals Review に優れた解説記事が掲載されています.
Fundamentals Review はweb上で公開されていて誰でも閲覧できるようになっているので紹介します.
通信路符号化を中心とした「シャノン理論」の解説記事:
植松友彦, “シャノン理論 -通信路符号化定理の今昔-,” Fundamentals Review, vol. 1, no. 1, pp. 8--18, 2007年7月
https://www.jstage.jst.go.jp/article/essfr/1/1/1_1_1_8/_pdf
情報源符号化を中心とした「多端子情報理論」の解説記事:
大濱靖匡, “多端子情報源符号化の研究と未解決問題,” Fundamentals Review, vol. 2, no. 2, pp. 40--52, 2008年10月
https://www.jstage.jst.go.jp/article/essfr/2/2/2_2_2_40/_pdf
◆2014年度修了生 植田誠 さんによる修士論文研究の成果です:
(上記論文の著作権は電子情報通信学会が保有しています.ただしIEICEの論文誌については,一定条件の下で,論文PDFファイルを著者個人のWebページに掲載することが認められています.詳細はこちらを参照して下さい)
◆本研究室修士1年生(発表当時)の 上木成樹 さんが 情報理論とその応用サブソサイエティ学生優秀発表賞 を受賞しました:
上木成樹, 葛岡成晃, “関数計算のための情報源・通信路結合符号化に関する研究~関数の二分法によるアプローチ~,” 信学技報, IT2020-82, pp. 101–106, 2021年1月.
(賞の詳細は 情報理論とその応用サブソサイエティのwebページ を参照して下さい)