3、これでは育休取る人いないわけだ... 富田晃彦 (教育学部教員) 育休の最大の壁、それはお金です。 育休期間中は何と無給です。当然だ、と面と向かって突き放して下さった方も いらっしゃいましたが、さすがに無給はつらい。 育児休業はいつ誰が取得でき、その間の身分や給与はどうなっているのか、国 立大学法人和歌山大学教職員育児休業等細則 (名が長い...) に書いてありま す。学内ウエブに掲載されていますので、原文をご覧になりたい方はそちらを 参照下さい。本家の育児休業法 (本名はもっと長〜い名前) より充実した内容 になっています (就業規則を検討されていた方々に敬意を表します)。 それはそうと、育休中の身分や給与に関しての規定をまとめると、こんな感じ です。 1. 育休中は職務に従事しないが、教職員の身分を保有する。 2. 育休中は給与は出ない! 後からも出ない。 3. ボーナスは出るが、育休中の給与ストップが響き、減額される。 4. 育休中は共済掛金が免除される。しかしそれに伴い、退職金が減る。 5. 育休中は、勤続日数に入らない。そしてそれに伴い、その分昇級も遅れ る。さらに昇進も遅れる。 6. 共済組合から、給与の 30 % に相当する金額を育児休業手当金として受 け取ることができる。復職後半年勤務を続けると、給与の 10 % がさら に戻ってくる。 1. は、要するにちゃんと復職できますよということです。2. は恐怖です。 3. も恐怖です。住宅ローン、教育ローンを組んでいる人は聞きたくないでしょ う。4. は差し引きトントンかもしれませんが、嬉しい話ではありません。 5. は再び恐怖ですが、こうなったらもう慣れてきます。6. はなぐさめです。 合計 40 % のうち 10 % について復職後半年勤務が必要なのは、育児休業手当 金持ち逃げ防止策、と一般に言われているものだそうです (とこかのウエブ・ サイトより)。 ちなみに産休は給与が全額保証されます。病気休暇も長期でなければ給与に影 響しません。育児休業の相談を周りに始めたころ、「君、病気になれ。その方 が得だ。」と助言して下さった方がいらっしゃいました。私は体力強健からほ ど遠いのですが、いきなり病気になる技は残念ながら持っていませんでした。 男性の育児休業取得率が極端に低いという報告をよく聞きます。男性の意識改 革がうんぬんだとか評論している人が多いですが、それは変です。意識が低い とは私は感じません。身分の保証そのものはありがたいのですが、無給かつ出 世も遅らされる仕組みを喜んで取れというのはけったいな話です。 育児休業はほとんど女性が取得しているということは、この点から問題が多い と感じます。無給や昇進の遅れを受容しろ、ということを言いやすかったので、 制度整備が遅れているのでしょうかねぇ。 興奮してきたので、続きは次号にて。