白色矮星人生


ことの起こり

いつだったか、それは確か、私が30代前半のころだろう。 大学間連携で天文台をつくろうという話が立ち上がり、 出身の京都大学へ議論に行った時のこと。 その大学出身者のベテランと若手が、大学の偉い人に会うことになった。 一緒に行った、私の大先輩にあたるそのベテラン天文学者は、 私のことを「彼は、まだ余熱で光っているけれど、私は...」と紹介された。

私は、白色矮星か〜っ!!

地方大学、しかも教育学部に赴任すれば、 保守本流の仕事に取り組まない限り、 かつて主系列星として輝いていても、 もう核融合を起こさなくなった、 余熱で光っているだけの、 小さな、かちかちに固まった芯なのか!!!

白色矮星は、余熱で光っているだけではない。 近くの星からガスを引き入れれば、新星爆発を起こすのだ。 一瞬ではあるが、ビカビカに光る。 私は、さまざまな人と、さまざまに交流し、新しい考えや事業をともに進めるという 「ガス引き入れ」によって、新星爆発をすることに決めた。 人生の最後の方では、たまりにたまったガスによってI型超新星となり、 銀河ひとつ分を凌駕する閃光となる野望も持っている。

私は白色矮星人なのか... と悩んでいる、まだ顔を見ぬ人を含めて、同志たちへ。 ガス引き入れによって新星爆発をしようではないか。 周りの空間の化学組成も変えてしまってやろう。 新星爆発は、なかなか起こさなくてもかまわない。 ガスは、いつ、どのような機会でやってくるか、さっぱりわからないからである。 ガスが来た時に新星爆発すればいいのである。 ところで白色矮星は、バリオニック・ダークマターのひとつでもある。 わたしたち白色矮星人が多数で手を組めば、ダークマター・ハローにもなれる。 ひっひっひっ... これはすごいことですよ。

白色矮星人の同志たちへ、団結だ!



新星爆発をさせてくれた友人たち

ここでは、私に新星爆発をさせてくれた友人たちを紹介していこう。 どんな「ガス」で、どんな「爆発」だったか、文章にまとまり次第、ここで紹介したい。 私はこのような新星爆発をした、というお話を同志から頂けることも、切に願っている。


2013年3月24日更新