----- 観測終了 -----
Last revised on 23 October 2006
CCD カメラ電源 off、パソコン電源 off、ドーム電源 off、望遠鏡電源 off、
安全確認をしてドームを去る
観測終了の作業手順
- ドームスリットを閉める。
- 観測終了となれば、まずドームスリットを閉めましょう。
スリットを閉めれば、終了作業中とはいえ
天候急変に対する心配もなくなります。
- ドーム閉 のボタンを押しても、ドームスリットが閉らない場合があります。
その時は、ドームを右か左に少し回転させて下さい。
ある程度回転させた後、あらためて ドーム閉 のボタンを押せば
スリットが閉るはずです。
- ドーム内の照明を点灯させる。
- ドーム内を明るくして、終了作業を安全に行いましょう。
長時間の観測後、特に明け方にまでおよぶ観測後であれば、
疲労から判断力や集中力が鈍っているはずです。
- スリットを閉めてからドーム内の照明を点灯させましょう。
一般に天文台では良好な観測環境を維持するために、
灯火制限を行っています。
観測者とはいえ、ドーム内から外に光を漏らさないのが
天体観測上での一般的約束になっています。
ドームの外に光を漏らさないように、
というのは屋上天文台では意味がない状況ではありますが、
癖として光漏れに注意することは良いことです。
- 望遠鏡の追尾を切る。
- ドーム内が明るくなれば、まず望遠鏡の追尾のスイッチを OFF にしましょう。
- 観測終了作業が終るまでさほど時間はかからないでしょうが、
追尾を ON にしたままだと、
その間も望遠鏡はちゃんと日周運動を追いかけます。
- CCD カメラ制御をシャットダウンさせる。
- パソコン上で走っている CCD カメラ制御ソフト CCDOPS を終了させます。
- カメラの温度制御も落しますか、と聞いてきます。
OK で返事をして、CCDOPS 終了手続きを進めます。
- 引き続き、パソコンもシャットダウン (電源を落す) します。
- CCD カメラの電源を落す。
- SKY LARK の電源スイッチを OFF にします。
- CCD カメラ背面の空冷ファンが止り、
その横にある赤色表示器が消灯するこを確認します。
- CCD カメラを望遠鏡から取り外す。
- 接眼アダプターをつけたまま CCD カメラ部を望遠鏡から取り外す。
- 空いた接眼部には、60 mm アイピース
(焦点距離 60 mm の接眼レンズの意味; 一番長く太いもの) を取り付けておきます。
CCD 撮像前の視野確認でも、観望でも一番頻度高く使うアイピースです。
- CCD カメラ周りの結線を外す。
- CCD カメラの電源コードを抜きます。
- CCD カメラの電源コードは、机の前、床の上に、整理して置いておきます。
- CCD カメラと制御用ノートパソコンをつないでいる
パラレルケーブルを外します。
- CCD カメラ制御パソコンをしまう。
- パソコンの電源ケーブルを抜きます。
- パソコン、電源ケーブルをパソコンかばんにしまう。
- CCD カメラをしまう。
- CCD カメラとフィルターホイールは一体にしたまま
ビニール袋に入れ、タッパに収める。
- パラレルケーブルは丸く巻き、
別のビニール袋に入れ、タッパに収める。
- タッパはしっかり閉める。
タッパの中が湿らないように注意しておく。
シリカゲルが湿ってきたら (色が赤っぽくなってきたら)、
オーブンで熱するなどして湿気を取っておいて下さい
(湿気を取ると、色が深い青色になります)。
- 望遠鏡の対物カバーをかける。
- 赤経 (RA) 方向を、時角 0 時 (天の子午線) に向けます。
接眼部から見える時角目盛は、実際の時角と 12 時間ずれています。
接眼部から見える時角目盛 12 時に合せる、ということです。
そして [RA] のクランプをとめます。
- [DEC] のクランプを解除し、望遠鏡を南側に倒します。
- 脚立に乗って、対物カバーをかけます。
軽くなら、対物フードに手をかけても大丈夫です。
- 望遠鏡を rest の位置に戻す。
- [DEC] クランプを解除したまま、望遠鏡を天頂に向けます。
- 和歌山は北緯 34 度に位置していますので、
天頂方向は赤緯 +34 度になります。
接眼部から見て左側に赤緯目盛があります。
- 念のため、少し離れたところから望遠鏡の鏡筒を見て、
天頂方向を向いているか確認します。
- 望遠鏡の電源を OFF にする。
- 電源ラックの、望遠鏡電源を切ります。鍵も抜きます。
- ドームスリット開口部が南側になるようドームを回転させ、
ドーム回転固定のフックをかける。
- フックがかけられるよう、ドームを回転させます。
- 南側でフックがかかる位置を、
ドーム電源架の上のフックひっかけ金具の位置で覚えておくといいでしょう。
- ドーム回転固定のフックを、フック中央部を回しながらしっかりかける。
- ドームスリットのフック棒が、手前に引き切っていることを確認する。
- ドームスリットのフック棒がある真下に脚立に動かし、
脚立に昇り、フック棒が手前に引き切っていることを確認します。
- 脚立は元の位置 (望遠鏡架台南側に接する) に戻します。
- ドームの電源を OFF にする。
- ドーム電源架で、電源を切ります。
- ドーム全体を見渡し、
脚立、CCD カメラ電源ケーブル、その他のもの (リフト、ホワイトボードなど)
が散らかっていないかを確認します。
異音や異臭はないかも確認します。
異状なしなら、ドーム内の作業は終了です。
- ドーム内の照明は階段上の部分だけ残して消灯し、
CCD カメラ一式のタッパとノートパソコンかばんを持って降りる。
- 机の上のスタンドを消灯します。
- ドーム内照明は、
階段上のところ (とその反対側) は点灯するようにして、他を消します。
- ドームに上る階段上の照明は、階段下のスイッチで切ります。
- ドーム下の照明を消し、施錠する。
- CCD カメラ一式を収めたタッパをロッカーに入れ、
ロッカーは鍵をかけます。
- ドームへの階段の下にあるスイッチで、
ドーム内に残った照明と、ドーム下 (倉庫前) の照明を切ります。
- パソコンかばんを持って出ます。
扉の鍵をかけます。
Tomita Akihiko; atomita @ center.wakayama-u.ac.jp