シラバス参照 |
科目一覧へ戻る | 2024/09/09 現在 |
開講科目名 /Course |
人的資源管理/Human Resource Management | ||||||
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時間割コード /Course Code |
T8T10015_T1 | ||||||
開講所属 /Course Offered by |
観光学研究科(専門職)/Graduate School of Tourism | ||||||
ターム・学期 /Term・Semester |
2024年度/Academic Year 第1クォーター/1Q | ||||||
曜限 /Day, Period |
木/Thu 5 | ||||||
開講区分 /Semester offered |
第1クォーター/1Q | ||||||
単位数 /Credits |
1.0 | ||||||
学年 /Year |
2 | ||||||
主担当教員 /Main Instructor |
厨子 直之 | ||||||
授業形態 /Lecture Form |
講義 | ||||||
教室 /Classroom |
西2号館E204/E204 | ||||||
開講形態 /Course Format |
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ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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厨子 直之 | 経済学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
今後,観光産業の国際競争力を持続的に高めていくには,特色ある観光サービスを創出することができるプロフェッショナル人材が必要になります。その際,多様な専門職の知を集結して地域に新たな価値を生み出していくことになりますが,専門職のマネジメントは非常に困難であることが特徴的です。しかし逆に言えば,困難であるからこそ,人材のマネジメントが優れている観光サービス組織は他組織が真似をできない競争優位を確立することにもなります。 この講義では,近年,人的資源管理の中で注目されている「心理的資本」に焦点を当てます。心理的資本とは、人の積極的な行動や自律的な目標達成を促すエンジンとなるポジティブな心理的エネルギーのことを意味します。心理的資本に関する理論的知識を習得するとともに,受講生の皆さんが職場で抱えておられるヒトのマネジメントに関する課題を特定化し,その解決策について,データ収集・分析を通じて科学的に提案できるようになることを目的とします。 |
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到達目標 /Course Objectives |
この講義では,心理的資本に関する理論的バックボーンを習得し,定量的な手法を用いて実践的課題に対する解決策の理論的・実践的な提案ができることを目指します。 |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
予習課題:30% 課題のプレゼン:20% 最終レポート課題:50% |
教科書 /Textbook |
特に使用しません。 |
参考書・参考文献 /Reference Book |
・ルーサンス・ユセフ=モーガン・アボリオ,開本浩矢・加納郁也・井川浩輔・高階利徳・厨子直之訳『こころの資本』中央経済社,2020年。 ・開本浩矢・橋本豊輝『心理的資本をマネジメントに活かす: 人と組織の成長を加速する「HERO」を手に入れる』中央経済社、2023年。 ・小宮あすか・布井雅人『Excelで今すぐはじめる心理統計 簡単ツールHADで基本を身につける』講談社、2018年。 |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
この講義を履修されるにあたって,以下2つのお願いがございます。 ①受講生の皆さんのプレゼンテーションをメインに進めますので,教員(厨子)が一方的に話す講義形式ではありません。インタラクティブな講義に積極的な皆さんの受講をお待ちしております。 ②予習課題が毎回課されます。 ③6時限まで講義が及ぶ回もあることをご承知おきください。 |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
経営学および定量分析に関する基礎知識を持っている方が予習課題に取り組みやすいです。 |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
経営学関係科目 |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
この講義は,受講生の皆さんのプレゼンテーション中心(原則グループ発表、受講者数によっては個人発表に変えることもあります)に進めますので,発表準備(課題文献の読み込みと発表資料の作成)や質問票の配布・収集など、毎回の講義日までに授業時間外の予習が相当量求められることをご了承のうえ,履修ください。 |
その他連絡事項 /Other messages |
特にありません。 |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
(1)自主演習 (2)普遍的な正答や典型的なモデルが存在しない題材に対し、学生自らが合理的な解を導き出す学習 (3)学生自らが具体的なテーマや対象を設定する学習 (4)学生自らが実施する調査やトレーニングを必要とする学習 (5)学生による発表をともなう学習 |
オフィスアワー /Office Hours |
金曜12時30分~13時、厨子研究室(西3号館412室)。 他学生との重複、出張等で不在の場合がありますので、事前に以下メール・アドレス宛てに予約を入れてください。 zushi★wakayama-u.ac.jp ★を@に変えてください。 |
科目ナンバリング /Course Numbering |
T07084J00019P511 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | イントロダクション | 授業概要と予習課題について説明し,自組織が抱える人のマネジメント上の課題について発表する。 | 【予習課題】シラバスを熟読する,自組織における人のマネジメンで直面している問題・課題についてまとめる(60分)。 | |
2 | ポジティブ組織行動と心理的資本の概要 | 心理的資本の特徴とポジティブ組織行動における位置づけについて議論する。 | 【予習課題】心理的資本の概要に関する学術文献を読み,事前課題への解答をまとめる(60分)。 | |
3 | 心理的資本の先行要因と効果 | 心理的資本の開発と観光サービス組織に与える影響に関する実証結果について議論する。 | 【予習課題】心理的資本の先行要因と効果に関する実証研究を読み,事前課題への解答をまとめる(60分)。 | |
4 | 所属組織における実践的課題を解決するための分析モデルと仮説の設定 | 所属組織のメンバーの心理的資本を向上する要因と効果について,調査に向けた分析モデル・仮説を発表する。 | 【予習課題】調査法に関する資料を読み,心理的資本の観点から自組織における人のマネジメント上の課題を解決するための分析モデルと仮説をまとめる(60分)。 | |
5 | 心理的資本とその規定要因の測定尺度の作成 | 分析モデルと仮説の検証に向けて質問票を作成する。 | 【予習課題】測定尺度のつくり方に関する資料を読み,分析モデルと仮説の検証に必要な尺度を探し,質問票を作成する(60分)。 | |
6 | 収集データの分析① | 収集したデータを記述統計を用いて分析を行う。 | 【予習課題】記述統計に関する資料を読み,収集したデータを記述統計を用いて分析し,結果をまとめる(60分)。 | |
7 | 収集データの分析② | 収集したデータを多変量解析を用いて分析を行う。 | 【予習課題】多変量解析に関する資料を読み,収集したデータを多変量解析を用いて分析し,結果をまとめる(60分)。 | |
8 | 分析結果の発表と講評 | 分析結果とその解釈を報告し,分析結果を自組織でどのように実践的に活用できるのかについて発表する。 | 【予習課題】分析結果と読み取れる意味,それらをもとにした実践的な取り組みについて発表資料を作成する(60分)。 |