シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/28 現在

基本情報/Basic Information

遠隔授業(授業回数全体の半分以上)の場合は、科目名の先頭に◆が付加されています(2023年度以降)
開講科目名
/Course
観光とダイバーシティ/Tourism and Diversity
時間割コード
/Course Code
T4T10704_T1
開講所属
/Course Offered by
観光学部/Faculty of Tourism
ターム・学期
/Term・Semester
2024年度/Academic Year  第1クォーター/1Q
曜限
/Day, Period
水/Wed 3, 水/Wed 4
開講区分
/Semester offered
第1クォーター/1Q
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
吉田 道代/YOSHIDA Michiyo
授業形態
/Lecture Form
講義
教室
/Classroom
東1号館E1-102/E1-102
開講形態
/Course Format
ディプロマポリシー情報
/Diploma Policy
要件所属
/Course Name
ディプロマポリシー
/Diploma Policy
DP値
/DP Point
観光学部 専門的知識や技能 6
観光学部 地域への関心と国際的視点 4

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
吉田 道代/YOSHIDA Michiyo 観光学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
現在、ダイバーシティは、平等や公正をめざす上で欠かせない概念となっています。観光に焦点を当てたとき、ダイバーシティの概念に対してどのようなアプローチがありえるでしょうか。本講義では、このアプローチとして、「差異」にまつわる権力関係に注目していきます。植民地主義、フェミニズム、セクシュアリティに関する既存研究の知見を参照し、特定の属性を持つ人々に対するあからさまな排除だけでなく、慣らされて見えづらくなった差別・不公平および経済・文化的収奪についても検討し、ダイバーシティを意識した平等・公正な観光のあり方を探ります。
到達目標
/Course Objectives
1.現在の観光事業や観光プロモーションについて、平等・公正の観点からクリティカルに分析することができる。
2.平等・公正な社会を実現する上で観光が貢献している点と障壁になっている点について明らかにし、障壁への対応を考えるようになる。

成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
複数回の講義内のミニレポートと、第7回と第15回の講義の前に課題レポートの提出を求めます。
・ミニレポート:授業の理解度を、合計20点で評価します。
・第7回・15回の講義前に提出するレポート:課題に対する理解度、論理的思考、適切な表現の3つの観点からそれぞれ40点(合計80点)で評価します。
教科書
/Textbook
特に定めません。
参考書・参考文献
/Reference Book
・森 正人(2021)『文化地理学講義ー<地理>の誕生からポスト人間主義へ』新曜社
・Harvey, A. (2020). Feminist media studies. Cambridge, UK: Polity Press.
その他、講義内で適宜紹介していきます。
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
ダイバーシティおよび平等・公正については、様々な見解があります。このテーマに取り組んできた先人から学び、対話するつもりで、できる限り多くの質の高い文献を読んで下さい。
履修する上で必要な事項
/Prerequisite
特にありません。
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
プロジェクト演習(吉田担当分)、Tourism and Culture
授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
本科目の授業計画に沿って、予習と復習をあわせて2時間程度行ってください。講義内で、関連する本や論文を紹介していきますので、ぜひ読んで下さい。自分の物の見方がどのように作られているかについても意識しながら学ぶことで、このテーマについてより深い理解が得られます。
その他連絡事項
/Other messages
特にありません。
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
講義終わりのミニレポートで、授業の内容を振り返ります(毎回実施するわけではありません)。また、課題レポートの内容を、第7回・15回の講義中にグループで討議し、教員がこの結果についてコメントすることで、受講者が自身の学修進展の状況や到達レベルを把握できるようにします。
オフィスアワー
/Office Hours
木曜日14:50-16:20。事前にメールでご連絡下さい。オフィスアワー時間以外にも応じられる場合があれば、お伝えします。

 
科目ナンバリング
/Course Numbering
T04003J01001C211
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 水曜日3限 「観光とダイバーシティ」へのアプローチ ガイダンス(シラバスの説明)
2 水曜日4限 「キーコンセプトの説明Ⅰ 植民地主義(コロニアリズム)とオリエンタリズム
3 水曜日3限 植民地主義の影響(1) 南国の心象地理と観光
4 水曜日4限 植民地主義の影響(2) 観光地における経済的・文化的収奪
5 水曜日3限 植民地主義の影響(3) 民族文化の観光アトラクション化①:先住民と博物館
6 水曜日4限 植民地主義の影響(4) 民族文化の観光アトラクション化②:移民の文化を対象とする観光
7 水曜日3限 ■ 前半のまとめ 課題レポートの内容をグループで討議 受講生は課題レポートを講義の前日までに提出
8 水曜日4限 キーコンセプトの説明Ⅱ フェミニズム・ジェンダー・セクシュアリティ
9 水曜日3限 観光における性差と性役割の強化(1) 感情労働と美的労働
10 水曜日4限 観光における性差と性役割の強化(2) 日本の客室乗務員と「おもてなし」文化
11 水曜日3限 観光における性差と性役割の強化(3) 観光宣伝における女性/女性キャラクターの利用
12 水曜日4限 セクシュアリティをめぐる諸問題(1) 植民地主義と性的ステレオタイプ①:セックスツーリズム
13 水曜日3限 セクシュアリティをめぐる諸問題(2) 植民地主義と性的ステレオタイプ②:ロマンスツーリズム
14 水曜日4限 セクシュアリティをめぐる諸問題(3)  観光を楽しむ権利の平等な享受:LGBTツーリズム
15 水曜日3限 ■ 後半のまとめ 課題レポートの内容をグループで討議 受講生は課題レポートを講義の前日までに提出

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