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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/09/09 現在

基本情報/Basic Information

遠隔授業(授業回数全体の半分以上)の場合は、科目名の先頭に◆が付加されています(2023年度以降)
開講科目名
/Course
観光と都市農村交流/Rural area and Tourism
時間割コード
/Course Code
T4T10461_T1
開講所属
/Course Offered by
観光学部/Faculty of Tourism
ターム・学期
/Term・Semester
2024年度/Academic Year  第3クォーター/3Q
曜限
/Day, Period
月/Mon 3, 月/Mon 4
開講区分
/Semester offered
第3クォーター/3Q
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
阪井 加寿子
授業形態
/Lecture Form
講義
教室
/Classroom
東1号館E1-102/E1-102
開講形態
/Course Format
ディプロマポリシー情報
/Diploma Policy
要件所属
/Course Name
ディプロマポリシー
/Diploma Policy
DP値
/DP Point
観光学部 専門的知識や技能 10

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
阪井 加寿子 大学共通
授業の概要・ねらい
/Course Aims
戦後の高度経済成長の過程で,農村では労働力が都市に流出し,過疎化や農林地の荒廃が進んだ。さらに,都市への資本集中により都市と農村の格差が拡がる中で相互扶助的な集落の機能が後退し,その持続性も問題になってきた。しかし,近年になって,これまで対立的に描かれることの多かった都市と農村との関係に変化が生まれている。各地に拡がりを見せる「農産物直売所」など,食の安全・安心を求める地産地消への関心や学校教育の現場における農村体験型学習の導入,さらに「田園回帰」や「関係人口」と称される,農業や農村での暮らしに新たな価値を見いだそうとする若者も現れてきた。
本講義では,以上の問題関心を土台としながら,その背景となる(1)日本農業・農村の問題状況を踏まえ,(2)都市農村交流を推進してきた政策の流れを理解し,(3)欧州の事例とも比較しながら日本型グリーン・ツーリズムの多様な形態を事例研究するとともに,(4)企業の「ワ―ケーション」や「田園回帰」,「関係人口」など,ライフスタイルに関係する最近の交流形態について事例研究を行う。なお,事例研究の一部について,都市農村交流政策実務者や着地型観光事業者の講話により理解を深める。以上の学習を通じて,さまざまに広がる都市農村交流の現代的意義や,それを契機とした新しい内発的発展の取り組みが農山村地域再生の可能性を拡げることへの理解を深める。この科目は,担当教員の行政職員としての実務経験を活かした地域マネジメントに関する授業内容を含みます。
到達目標
/Course Objectives
本講義の履修を通じて,(1)日本農業・農村の問題状況に関する基礎知識を獲得することができる,(2)日本型グリーン・ツーリズムの多様な存在形態と欧州の事例との比較の視点を持つことができる,(3)ライフスタイルに関する最近の動向を理解できる,(4)都市農村交流を農村地域再生につなげようとする行政の意図や内発的な住民の取り組みの意義が理解できる,(5)以上の学びを通して現代社会における都市農村交流の意義と観光が果たす役割に関して深い理解を獲得することができる。
成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
毎回の講義への参加状況(リアクションペーパー・中間レポート等による理解度の確認:50点)と講義期間中に実施する試験(50点)の合計で総合評価する。
教科書
/Textbook
特に定めない(毎回の講義時にレジュメ・プリント・資料を配付)
参考書・参考文献
/Reference Book
いずれも授業で直接使用しないが、事前・事後の時間外学習において積極的に活用されることを期待する。
〇橋本卓爾・山田良治・藤田武弘・大西敏夫『都市と農村』日本経済評論社,2011年,ISBN979-4-8188-2155-2,本体3,400円+税。
〇阪井加寿子『都市農村交流事業による地域づくり』,2021年,ISBN978-4-8119-0593-8,本体1,800円+税。
〇小田切徳美『農山村は消滅しない』岩波書店,2014年,ISBN978-4-00-431519-3,本体780円+税。
〇青木辰司『転換するグリーン・ツーリズム』学芸出版社,2010年,ISBN978-4-7615-1272-9,本体1,700円+税。
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
①受講希望者は,初回のガイダンスに必ず出席すること。
②授業開始時間に遅れないように注意すること。
③講義では,ほぼ毎回講義内容の理解度を確認するリアクションペーパーの提出を求める。「双方向型の講義づくり」を目的に実施しているので,しっかりと自身の意見や質問事項を記述すること。
履修する上で必要な事項
/Prerequisite
毎回の講義終了時に,当該回の講義内容に係る質問やコメントを「リアクションペーパー」という形で求める。それに対するリプライは次回講義の冒頭時に行うので,他の受講生の問題関心や理解の到達状況を知り,自身の学修進展状況や到達レベルを相対的に理解する機会として欲しい。
また,食料・農業・農村に関わる新聞記事やニュース等について日常的に目を通す習慣をつけて欲しい。
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
観光と食料農業(観光学部「応用科目」)
南信州・飯田フィールドスタディ(観光学部「実践教育科目」)
食と農のこれからを考える(教養科目)
食農学(教養科目)
授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
講義中に紹介する関連図書や資料,さらには紹介した参考書について,できる限り事前・事後の機会を活用して参照するように心掛けてほしい。新聞・ニュース等で食料・農業・農村に関わるニュースソースが取り上げられる機会が増えている。それらの動向や諸問題の背景と講義内容との関連を意識して講義に臨んでほしい。
その他連絡事項
/Other messages
記載なし
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
観光学のみならず、農学・経済学等に係る基礎知識が求められることから、参考書を通じて事前・事後学習を深めて欲しい。【「アクティブ・ラーニング」実施要項⑨】
毎回の講義冒頭で前回のリアクションペーパーに対する質問・意見内容について解説し、学生が自身の学修到達状況を相対的に理解する機会を提供している。【「アクティブ・ラーニング」実施要項⑪】
オフィスアワー
/Office Hours
月曜日12時30分~13時00分 阪井研究室(東3号館南105) 出張等で不在の場合があるので,事前にメール(sakaik@wakayama-u.ac.jp)で連絡して下さい。
科目ナンバリング
/Course Numbering
T80023J01000R211
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 ①(10/7)/3時限 ガイダンス 観光と都市農村交流を学ぶ視点
2 ②(10/7)/4時限 現代日本の食料・農業・農村の現状把握(1) グリーン・ツーリズムが展開する背景論を学ぶ
3 ③(10/15)/3時限 現代日本の食料・農業・農村の現状把握(2) グリーン・ツーリズムが展開する背景論を学ぶ
4 ④(10/15)/4時限 現代日本の都市農村関係 新たな都市農村関係を認識する
5 ⑤(10/21)/3時限 現代日本の都市農村交流施策 施策による支援の動向を整理する
6 ⑥(10/21)/4時限 グリーンツーリズムの誕生と発展—定義と概念 日本型グリーン・ツーリズムを欧州との比較で学ぶ
7 ⑦(10/28)/3時限 都市農村交流事例研究①農産物直売所 日本型グリーン・ツーリズムにおける実践事例から学ぶ
8 ⑧(10/28)/4時限 都市農村交流事例研究②農業体験農園 日本型グリーン・ツーリズムにおける実践事例から学ぶ
9 ⑨(11/6)/3時限 都市農村交流事例研究③農家民泊 日本型グリーン・ツーリズムにおける実践事例から学ぶ
10 ⑩(11/6)/4時限 都市農村交流事例研究④ワーキングホリデー 日本型グリーン・ツーリズムにおける実践事例から学ぶ
11 ⑪(11/11)/3時限 都市農村交流事例研究⑤ワ―ケーション ライフスタイルに関する都市農村交流を実践事例から学ぶ
12 ⑫(11/11)/4時限 都市農村交流事例研究⑥田園回帰 ライフスタイルに関する都市農村交流を実践事例から学ぶ
13 ⑬(11/25)/3時限 都市農村交流事例研究⑦関係人口 ライフスタイルに関する都市農村交流を実践事例から学ぶ
14 ⑭(11/25)/4時限 都市農村交流を基軸にした地域再生戦略 都市農村交流による農村地域再生について考える
15 ⑮(12/2)/3時限 まとめ(論点整理)と試験

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