![]() ![]() |
科目一覧へ戻る | 2025/06/24 現在 |
開講科目名 /Course |
観光と景観保全/Tourism and Landscape Conservation | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
時間割コード /Course Code |
T4T10453_T1 | ||||||||
開講所属 /Course Offered by |
観光学部/Faculty of Tourism | ||||||||
ターム・学期 /Term・Semester |
2025年度/Academic Year 第3クォーター/3Q | ||||||||
曜限 /Day, Period |
火/Tue 3, 火/Tue 4 | ||||||||
開講区分 /Semester offered |
第3クォーター/3Q | ||||||||
単位数 /Credits |
2.0 | ||||||||
学年 /Year |
2,3,4 | ||||||||
主担当教員 /Main Instructor |
永瀬 節治/NAGASE Setsuji | ||||||||
授業形態 /Lecture Form |
講義 | ||||||||
教室 /Classroom |
東1号館E1-206/E1-206 | ||||||||
開講形態 /Course Format |
|||||||||
ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
|
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
永瀬 節治/NAGASE Setsuji | 観光学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
地域のありようを映し出す景観は、個性ある地域づくりの重要な手がかりとなります。また、地域の中で大切に守られ、磨き上げられてきた景観は、訪れる観光客にも深い印象を与えます。多様な形で存在する景観の価値を地域で共有し、良好な景観形成を図るためには、その特色や成立要因を客観的に捉える視点が必要となります。本講義の前半では、景観概念の捉え方とともに、日常の風景の読み解き方、その特色を具体的に記述し、評価するための視点、さらに現在の都市計画や景観法のもとでの保全手法について学びます。後半では、日本における景観保全の歩みをたどるとともに、伝統的建造物群保存地区や近代化遺産、歴史まちづくりなど、歴史的環境を保全するための具体的な手法と仕組みについて学びます。各講義では、景観施策の具体的な事例も紹介し、地域の景観を守り育てるための手法への理解を深めます。 |
---|---|
到達目標 /Course Objectives |
観光の対象となる都市・地域の成り立ちを踏まえた景観の特色を客観的に評価するとともに、良好な景観の保全・形成を実現するための考え方や仕組みを実例に適用できるようになる。 |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
毎週の小課題50%、最終課題(レポート)50% ※小課題は穴埋め式問題および記述式問題で構成し、各回の内容に対する理解度と応用力を評価します。 ※最終課題は和歌山市内の特定の景観を対象として、現地調査により現状を把握した上で、改善策等を提案する内容とします。事前調査に基づく現状把握の程度と洞察力、本講義全体の内容に基づく知識の応用力、その地域に相応しい景観のあり方に対する構想力を総合的に評価します。 |
教科書 /Textbook |
特に指定しない。 |
参考書・参考文献 /Reference Book |
授業の中で適宜参考文献を示します。 |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
積極的にさまざまな都市や地域を体験し、特徴的な景観やその構成要素、それを成立させる地域の条件や歴史的背景等について洞察する感性を磨いておくことが、講義内容の理解に役立ちます。 |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
特になし |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
観光空間計画論 |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
本授業の授業計画に沿って、準備学習2時間と復習2時間(課題に取り組む時間を含む)を行ってください。さらに、毎回の講義で得た知識は、日常的に接する都市空間や景観、インターネット等で得られた身近な地域の景観に関する取り組みの情報と照らし合わせながら調査・考察を行うなど、各自の関心を深める形での自主的学修を求めます。 |
その他連絡事項 /Other messages |
授業の順序・内容は一部変更する場合があります |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
最終課題については、上述の通り和歌山市内の景観の実例を各自で調査し、地域の特性や現状の課題をを考慮した改善策を提案する課題を出す予定です。 【「アクティブラーニング」実施要項⑤⑥】 |
オフィスアワー /Office Hours |
火曜12:30~13:00 ※事前にメール(snagase@wakayama-u.ac.jp)等により予約を行ってください。 |
科目ナンバリング /Course Numbering |
T23003J01000T281 |
実務経験 /Practical Experience |
無 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole course |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考(担当) /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 第1回(10/7・3限) | ガイダンス:景観、風景、まちなみ | パワーポイントによる対面での座学授業(以下同様)。本講義の主題である「景観」および関連用語の概念と、本講義の対象領域について。 | 資料(スライドpdf)は前日までにまとめて2回分をMoodleにアップします(以下同様) |
2 | 第2回(10/7・4限) | 日本と西欧:風景へのまなざし | 眺める対象としての「風景」の成立と発展、近代以前の庭園や都市における景観演出の手法について。 | |
3 | 第3回(10/14・3限) | 景観を分析・評価する視点 | 多様な景観の特徴を、客観的に分析・評価するための基本的な考え方や手法について。 | |
4 | 第4回(10/14・4限) | 景観を読み解く(1):地形・水系・緑 | 景観をもたらす環境の基礎となる自然地形と、地形と一体となって景観の骨格を形づくる水系と緑の捉え方について。 | |
5 | 第5回(10/21・3限) | 景観を読み解く(2):都市の形態と空間形成史の把握 | 景観の成り立ちを知る上で不可欠な、都市・集落の空間形態と、過去から現在に至る形成・変容過程の捉え方について。 | |
6 | 第6回(10/21・4限) | 都市計画による景観保全の手法 | 日本の都市計画制度のなかで用いられてきた、景観に関する規制等の基本的な仕組みについて。 | |
7 | 第7回(10/28・3限) | 景観法成立の背景 | 都市計画のなかで発展した景観保全・形成の仕組みとその限界、景観法成立への流れについて。 | |
8 | 第8回(10/28・4限) | 景観法と景観計画 | 景観に関する基本法として2004年に制定された景観法の枠組みと景観計画について。 | |
9 | 第9回(11/4・3限) | 日本における歴史的環境保全の歩み | 日本の戦前・戦後から現在までの景観・歴史的環境保全の歩みについて。 | |
10 | 第10回(11/4・4限) | 「生きた遺産」を保全する視点 | 近年重視される「生きた遺産」の保全に対する考え方について。 | |
11 | 第11回(11/11・3限) | 伝統的建造物群保存地区の仕組み | 町並み保全型まちづくりを進める上で最も完成された制度である伝建地区について。 | |
12 | 第12回(11/11・4限) | 地域における景観保全の多様な展開 | 伝建地区以外の町並み保全の多様な取り組み事例について。 |
|
13 | 第13回(11/18・3限) | 身近な文化遺産を保全・活用する仕組み:近代化遺産、登録文化財、歴史まちづくり法 | 近代以降の建築物や土木構造物など、身近な文化遺産を活用しながら保全する仕組みについて。 | |
14 | 第14回(11/18・4限) | 文化的景観の保全 | 文化遺産としての景観のあり方を評価する「文化的景観」の概念・保全施策と、歴史まちづくりの仕組みについて。 | |
15 | 第15回(12/2・3限) | 世界遺産と景観保全 | 世界遺産(世界文化遺産)の概念・枠組みと、世界遺産保護に際しての景観保全の考え方や手法について。 |