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科目一覧へ戻る | 2025/04/01 現在 |
開講科目名 /Course |
中山間地域再生論/Reorganisation of Hilly and Mountainous Areas in Japan | ||||||||
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時間割コード /Course Code |
T4T10018_T1 | ||||||||
開講所属 /Course Offered by |
観光学部/Faculty of Tourism | ||||||||
ターム・学期 /Term・Semester |
2025年度/Academic Year 第4クォーター/4Q | ||||||||
曜限 /Day, Period |
火/Tue 3, 火/Tue 4 | ||||||||
開講区分 /Semester offered |
第4クォーター/4Q | ||||||||
単位数 /Credits |
2.0 | ||||||||
学年 /Year |
2,3,4 | ||||||||
主担当教員 /Main Instructor |
阪井 加寿子 | ||||||||
授業形態 /Lecture Form |
講義 | ||||||||
教室 /Classroom |
西4号館T101/T101 | ||||||||
開講形態 /Course Format |
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ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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阪井 加寿子 | 大学共通 |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
国土の約7割を占める中山間地域の農業・農村は,水資源涵養等の機能に加え,生産額でも全国の約4割を占めるが,一方で急傾斜など条件不利地も多いことから,耕作放棄の増加によるその公益的機能の損失が危惧されている。これまで国や自治体による農村への支援策が講じられ,現在「直接支払制度」などの対策が行われているが,地域の農林業を基軸とした「内発的発展」により,活性化を図る動きもある。 本講義では,以上の問題関心を土台としながら,(1)中山間地域の実態とその位置づけをめぐる議論や政策について概観したのちに,(2)政策実施の面から,地域政策の担当者や体験型観光の中間支援事業者をゲストスピーカーとして招致し,中山間地域における経済の仕組み(農業・林業)や,再生に向けた内発的な取り組みについて理解を深める。さらに(3)グループワークを通じて,中山間地域において惹起する生活や集落の諸問題を解決しようとする住民の動きを理解する,以上の学習を踏まえたうえで,(4)中山間地域再生に向けた戦略や政策を包括的に理解することができる。この科目は,担当教員の行政職員としての実務経験を活かした地域マネジメントに関する授業内容を含みます。 |
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到達目標 /Course Objectives |
本講義は,専門演習における学びを補完する応用科目の一環として開設されている。履修を通じて(1)中山間地域の置かれた現状やそれを取り巻く背景に関する基礎知識を獲得することができる,(2)中山間地域における経済の成り立ちと再生に向けた課題や内発的な取り組みを認識できるようになる,(3)そこでの生活や集落に係る諸問題解決の糸口を掴めるようになる,以上を通じて,(4)中山間地域再生に向けた戦略と政策の有効性・限界性について,より深い理解を獲得することができるようになる。 |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
毎回の講義への参加状況(リアクションペーパーによる理解度の確認など:50点)と最終回に実施する試験(50点)の合計で総合評価する。 |
教科書 /Textbook |
特に定めない(毎回の講義時にレジュメ・資料を配付します) |
参考書・参考文献 /Reference Book |
いずれも授業で直接使用しないが,事前・事後の時間外学習において積極的に活用されることを期待する。 〇小田切徳美『にぎやかな過疎をつくる:農村再生の政策構想』農山漁村文化協会,2024年,ISBN978-4-540-23184-1,本体2,200円+税。 〇藤田武弘・内藤重之・細野賢治・岸上光克編著『現代の食料・農業・農村を考える』ミネルヴァ書房,2018年,ISBN978-4-643-08084-1,本体2,800円+税。 〇阪井加寿子『都市農村交流事業による地域づくり』筑波書房,2021年,ISBN978-4-8119-0593-8,本体1,800円+税。 |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
①受講希望者は,初回のガイダンスには必ず参加すること。 ②授業開始時間に遅れないように注意すること。 ③講義では,ほぼ毎回リアクションペーパーの提出を求める。これは「双方向型の講義づくり」を目的に実施するものであるため,しっかりと自身の意見や質問事項を記述すること。 |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
毎回の講義終了時に,当該回の講義内容に係る質問やコメントを「リアクションペーパー」という形で求める。それに対するリプライは次回講義の冒頭時に行うので,他の受講生の問題関心や理解の到達状況を知り,自身の学修進展状況や到達レベルを相対的に理解する機会として欲しい。 また,食料・農業・農村に関わる新聞記事やニュース等について日常的に目を通す習慣をつけて欲しい。 |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
記載事項なし |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
講義中に紹介する関連図書や資料,さらには紹介した参考書について,できる限り事前・事後の機会を活用して参照するように心掛けてほしい。新聞・ニュース等で食料・農業・農村に関わるニュースソースが取り上げられる機会が増えている。それらの動向や諸問題の背景と講義内容との関連を意識して講義に臨んでほしい。 |
その他連絡事項 /Other messages |
記載事項なし |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
観光学のみならず,農学・経済学等に係る基礎知識が求められることから,参考書を通じて事前・事後学習を深めて欲しい。【「アクティブ・ラーニング」実施要項⑨】 グループワークをともなう学習(与えられた課題に対してグループで議論し,共同して作業を行い,グループとしての結論を導く)を授業にて取り入れる。【「アクティブ・ラーニング」実施要項⑩】 毎回の講義冒頭で前回のリアクションペーパーに対する質問・意見内容について解説し,学生が自身の学修到達状況を相対的に理解する機会を提供する。【「アクティブ・ラーニング」実施要項⑪】 |
オフィスアワー /Office Hours |
火曜日12時30分~13時00分 阪井研究室(東3号館南105) 出張等で不在の場合があるので,事前にメール(sakaik@wakayama-u.ac.jp)で連絡して下さい。 |
科目ナンバリング /Course Numbering |
T07043J01000T281 |
実務経験 /Practical Experience |
有 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考(担当) /Notes |
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1 | ①(12/9)/3時限 | ガイダンス 中山間地域の実態と課題の設定 |
中山間地域問題を学ぶ視点 | ゲストスピーカーの都合で,日程を変更することがあります。 |
2 | ②(12/9)/4時限 | 農村政策の展開 | これまでの農業・農村政策を学ぶ | |
3 | ③(12/16)/3時限 | 中山間地域等直接支払制度形成の背景と特徴 | 中山間地域等直接支払制度形成の背景と特徴を学ぶ | |
4 | ④(12/16)/4時限 | 中山間地域等直接支払いの実施状況と課題 | 中山間地域等直接支払いの実施状況と課題を学ぶ | ゲストスピーカー |
5 | ⑤(12/23)/3時限 | 集落対策の模索 | 集落対策から学ぶ | |
6 | ⑥(12/23)/4時限 | 森林・林業政策の模索 | 森林・林業政策から学ぶ | ゲストスピーカー |
7 | ⑦(1/6)/3時限 | 農業政策の模索 | 農業政策から学ぶ | |
8 | ⑧(1/6)/4時限 | 農業・農村振興の模索① | コミュニティ・ビジネスから学ぶ | |
9 | ⑨(1/13)/3時限 | 農業・農村振興の模索② | 田園回帰と関係人口から学ぶ | |
10 | ⑩(1/13)/4時限 | EUの農村政策 | EUとの比較の視点を学ぶ | |
11 | ⑪(1/20)/3時限 | 農山村再生の模索① | グループワークによる事例研究 | PC使用 |
12 | ⑫(1/20)/4時限 | 農山村再生の模索② | グループワークによる事例研究 | PC使用 |
13 | ⑬(1/27)/3時限 | 農山村再生の模索③ | 全国の事例から学ぶ | |
14 | ⑭(1/27)/4時限 | 農山村再生に向けて | 内発的な地域の取り組みから学ぶ | ゲストスピーカー |
15 | ⑮(2/3)/3時限 | まとめ | 中山間地域再生について論点整理 | |
16 | ⑯(2/3)/4時限 | 試験 |