シラバス参照 |
科目一覧へ戻る | 2022/03/31 現在 |
開講科目名 /Course |
ソフトマテリアル概論A/Introduction to Soft Materials A |
---|---|
時間割コード /Course Code |
S2200930_S6 |
開講所属 /Course Offered by |
システム工学研究科/Graduate School of Systems Engineering |
ターム・学期 /Term・Semester |
2022年度/Academic Year 第1クォーター/1Q |
曜限 /Day, Period |
水/Wed 3 |
開講区分 /Semester offered |
第1クォーター/1Q |
単位数 /Credits |
1.0 |
学年 /Year |
1,2 |
主担当教員 /Main Instructor |
大須賀 秀次 |
科目区分 /Course Group |
|
授業形態 /Lecture Form |
|
教室 /Classroom |
B203(北3号館)/B203(北3号館) |
開講形態 /Course Format |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
---|---|
大須賀 秀次 | システム工学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
高分子は金属に比べると柔らかいことから広義にはソフトマテリアルと呼ばれることもある。近年の技術革新の下で急速に発展してきた機能性材料の中でも、より高機能で正に柔らかな特性を備えた有機(時には無機部分を含む)化合物をソフトマテリアルと定義し、本講義では、特にその合成方法と性質について学ぶことを目指している。したがって、それは必ずしも高分子に限らず、オリゴマーであったり高分子量分子であったりもするが、これらを含めた高機能で高付加価値の物質について学ぶ。 現代化学の最先端にある物質の一つとして現在注目されているソフトマテリアルの開発と特性、機能ならびに応用技術について、これまでに学部で学んだ専門科目の内容を基に学ぶと共に、このような物質をより身近なものとしてとらえることができるように橋渡しをすることを目的とする。 |
---|---|
到達目標 /Course Objectives |
私たちの身の回りには多種多様な高分子が極めて大量に使用されており、近年ではその使用量は体積で比べると鉄をしのぐほどになっている。その中でも、近年、生体適合性や生体機能に似せた、いわゆるライフサイエンスを指向したソフトマテリアルなどのように、従来の大量消費型高分子材料から、様々な機能を持たせた材料としての高分子すなわちソフトマテリアルの開発に力が注がれている。これらの物質開発の原動力となる開発プロセスと物性について理解することがこの講義の目標である。具体的な到達目標を以下に示す。 ・ラジカル重合について理解し、重合開始剤および成長反応、停止反応、連鎖移動反応について説明することができる。 ・モノマー重合成否と共重合挙動について理解し、簡単に説明することができる。 ・カチオン重合について理解し、重合開始剤および成長反応、停止反応、連鎖移動反応について説明することができる。 ・アニオン重合について理解し、重合開始剤および成長反応、停止反応、連鎖移動反応について説明することができる。 ・配位重合について理解し、Ziegler-Natta触媒、メタロセン触媒、メタセシス触媒による重合反応について、反応機構を簡単に説明することができる。 ・高分子の分子量について理解し、各種測定方法の特徴について簡単に説明できる。 ・高分子物性の温度変化について理解し、熱特性の各種測定方法と測定結果の特徴について簡単に説明できる。 ・高分子の力学特性について理解し、応力とひずみ曲線について簡単に説明できる。 |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
各回の講義の到達目標に対する到達度を確認するために各回で課した課題(ミニテストもしくはレポート)、それに単位認定試験を総合的に評価する。 |
教科書 /Textbook |
資料を配付する |
参考書・参考文献 /Reference Book |
「高分子合成化学」遠藤剛,三田文雄著 化学同人 (ISBN 9784759808735) 「高分子を学ぼう」横田健二著 化学同人 (ISBN 9784759808292) 「三訂 高分子化学入門」蒲池幹治著 エヌ・ティー・エス (ISBN 9784860435974) |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
有機化学を理解するには、有機化合物の構造に慣れる必要があり、構造式や反応式を自分の手で書くことが重要な手段の一つであるため、プロジェクターを使わず、板書形式を中心に講義を進めている。面倒でも板書を自分の手でノートにまとめること。板書の量が多いかもしれないが、内容をまとめて書く能力もあわせて身につけるように心がけること。 |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
特になし |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
履修後受講推奨:ソフトマテリアル概論B |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
復習のためのミニテスト(またはこれに代わるレポート)を毎回実施するので、配付資料および講義の時の説明(板書ノート)を読み返して復習すること。また、配付資料を一読して予習しておくこと。授業時間外学習として毎回予習・復習をあわせて3時間を目安に確保すること。 疑問点があれば、遠慮なく担当教員に質問すること(事前に電子メールなどで連絡をすることが望ましい)。 |
その他連絡事項 /Other messages |
特になし |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
復習のためのミニテスト(またはこれに代わるレポート)を毎回実施し、提出締切後に解説を行うので、これによって自身の学修進展の状況をある程度判断できるようにする。 【「アクティブ・ラーニング」実施要項 ⑪】 |
オフィスアワー /Office Hours |
月曜3限 オフィスアワーに設定した時間以外であっても、事前にe-mail等(osuga@wakayama-u.ac.jp)による事前予約があれば対応する。 |
科目ナンバリング /Course Numbering |
S5540R07J |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け(担当) /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
---|---|---|---|---|
1 | 1回 | 高分子の合成(1) | 高分子の合成(1):ラジカル重合 | |
2 | 2回 | 高分子の合成(2) | 高分子の合成(2):ラジカル共重合とモノマーの反応性 | |
3 | 3回 | 高分子の合成(3) | 高分子の合成(3):アニオン重合,カチオン重合 | |
4 | 4回 | 高分子の合成(4) | 高分子の合成(4):配位重合 | |
5 | 5回 | 高分子の物性(1) | 高分子の物性(1):分子量分布 | |
6 | 6回 | 高分子の物性(2) | 高分子の物性(2):熱物性 | |
7 | 7回 | 高分子の物性(3) | 高分子の物性(3):弾性 | |
8 | 8回 | 単位認定試験 | まとめと単位認定試験 |