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科目一覧へ戻る | 2024/09/12 現在 |
開講科目名 /Course |
超音波応用工学特論/Applied ultrasonic engineering | |||||||||
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時間割コード /Course Code |
S2200660_S6 | |||||||||
開講所属 /Course Offered by |
システム工学研究科/Graduate School of Systems Engineering | |||||||||
ターム・学期 /Term・Semester |
2024年度/Academic Year 第2クォーター/2Q | |||||||||
曜限 /Day, Period |
水/Wed 1, 水/Wed 2 | |||||||||
開講区分 /Semester offered |
第2クォーター/2Q | |||||||||
単位数 /Credits |
2.0 | |||||||||
学年 /Year |
1,2 | |||||||||
主担当教員 /Main Instructor |
村田 頼信 | |||||||||
科目区分 /Course Group |
_ | |||||||||
授業形態 /Lecture Form |
講義 | |||||||||
教室 /Classroom |
北1号館A202/北1号館A202 | |||||||||
開講形態 /Course Format |
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ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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村田 頼信 | システム工学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
超音波は人間の耳には聞こえない非常に広い周波数範囲の高周波音波であり,その特質や応用面においては可聴音と大きく異なる.超音波は日常生活においてもさまざま形で使われており,また工業や医療など様々な分野に応用されている.ここでは超音波技術の基礎と応用,そして将来の展望について概説する. 超音波技術は,波動や振動といった物理学の知識がベースであり,電気分野と機械分野の融合分野である.本講義では,物理工学および機械・電気工学に関する理解を深めると共に,超音波応用計測や最新の超音波応用技術について考察することがねらいである. |
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到達目標 /Course Objectives |
超音波技術を応用したシステム設計には,応用解析,電子回路,信号処理などの幅広い知識の修得が必要不可欠である.本講義では,超音波技術に関する基礎を理解し,自ら超音波を応用するに必要な知識の習得を目標とする. |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
講義実施日ごとに演習課題(レポート)を課し,授業内容の理解度を評価する(40%),加えて,最終授業終了後の単位認定試験で講義全般にわたって総合的に評価を行う(60%). 演習課題(レポート)は,各回100点満点で採点し,計7回分の点数を平均して成績を評定する.また,単認定試験も100点満点で採点を行う.なお,成績評定の区分は次のとおりとする. S:十分理解し,他人に対しても内容を正確に説明ができる(90点以上) A:十分理解している(80~89点) B:理解している(70~79点) C:おおむね理解している(60~69点) 不可:全く理解していない(60点未満) |
教科書 /Textbook |
特に使用しない.必要に応じて補足のプリントを配布,あるいはMoodleを介して配信する. |
参考書・参考文献 /Reference Book |
講義中に適宜紹介する.また,必要に応じて,捕捉の資料を配布,またはMoodleを介して配信する. |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
すべての学生に理解できるように講義を進めるが,自分でも興味を持って理解に努めてほしい.毎回,講義中に課題に取り組んでもらうため,遅刻しないことはもちろん,途中退室することなく受講することを求める. |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
講義の中でポイントとなる事項は,メモを取ることが望ましい.また,講義にはレポート用紙を持参すること.なお,各回の資料配付および課題レポートの提出はMoodleを介して行うため,各自,PCを持参することを推奨する. |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
学部時に,電気回路,電子回路Ⅰ,電子回路Ⅱ,ディジタル信号処理,計測システムを受講していることが望ましい. |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
本講義の授業計画に沿って,準備学習と復習を行うことが望ましい.さらに,講義内容に関連する課題レポートの作成に際し,調査・考察を含めて,毎回の講義に際し予習 2 時間・復習 2 時間の自主的な授業時間外学習を求める. |
その他連絡事項 /Other messages |
連絡が必要な場合は,教育サポートシステム,メール,もしくはMoodleを介して行う. |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
履修を推奨する講義で習ったことをしっかりと復習しておくことが理想である.加えて、実社会で使われている超音波応用システムに興味を抱き、探究心を持ちながら受講することが望まれる. なお,本講義では,実際の機器を使った実習(実験)を取り入れているだけでなく,グループディスカッションや学生自ら最新の超音波技術について調べそれをわかりやすく説明(発表)する機会などを設けている.また,講義で課す課題をこなすことで学生自身が学修進展の状況を把握・確認できるので,できる限り自分の力で課題に取り組む事が重要である.【「アクティブ・ラーニング」実施要項③⑤⑥⑧⑩⑪】 |
オフィスアワー /Office Hours |
木曜日 13:30~15:00 (北1号館 A319号室) メールにて事前予約をお願いします. murata@wakayama-u.ac.jp |
科目ナンバリング /Course Numbering |
S21035J11099P504 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考(担当) /Notes |
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1 | 第1回 | 超音波応用技術の概要 | 一般に知られていない身の回りの超音波技術 | |
2 | 第2回 | 超音波の基本特性① | 超音波とは,超音波の特徴,超音波の種類,周波数特性,電磁波との違い | |
3 | 第3回 | 超音波の基本特性② | 超音波の強さと音圧,超音波の発生,圧電効果と強誘電材料,音波と振動 | |
4 | 第4回 | 超音波の伝搬特性① | 伝搬速度と弾性率,粒子変位と粒子速度,波動方程式,音響インピーダンス | |
5 | 第5回 | 超音波の伝搬特性② | 速度ポテンシャル,反射と透過,指向特性と音場,減衰,開口,周波数分散 | |
6 | 第6回 | 超音波計測システム | 超音波トランスデューサ,超音波撮像,信号処理,超音波顕微鏡 | |
7 | 第7回 | 超音波計測実習① | 超音波計測システムの構築,空中超音波素子の特性評価 | |
8 | 第8回 | 超音波計測実習② | 空中超音波素子を用いた音速測定および距離測定 | |
9 | 第9回 | 非破壊検査への応用 | 探傷,音弾性,AE,フェイズドアレイ,インフラ構造物の健全性評価 | |
10 | 第10回 | 医療分野への応用 | 超音波画像診断,アレイプローブ,電子走査,ドップラ血流測定 | |
11 | 第11回 | 材料評価への応用 | 超音波スペクトロスコピー,超音波吸収,非線形性 | |
12 | 第12回 | その他の超音波応用技術 | アクチュエータ,分散,噴霧,洗浄,接着,研磨・切削,浸透,流量計速 | |
13 | 第13回 | 超音波技術の動向調査 | 国内外における使える超音波応用技術に関する論文調査 | |
14 | 第14回 | 超音波技術の動向発表 | 国内外における使える超音波応用技術に関するまとめと発表 | |
15 | 第15回 | 講義の総括 | 超音波技術の今後の展望 | |
16 | 第16回 | 単位認定試験 | 全ての範囲について,習熟度を筆記試験により評価する(試験時間:80分) |