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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2022/03/31 現在

基本情報/Basic Information

遠隔授業の場合は、科目名の先頭に◆が付加されています
開講科目名
/Course
植生工学/Vegetation Engineering
時間割コード
/Course Code
S2200290_S6
開講所属
/Course Offered by
システム工学研究科/Graduate School of Systems Engineering
ターム・学期
/Term・Semester
2022年度/Academic Year  第3クォーター/3Q
曜限
/Day, Period
月/Mon 3, 月/Mon 4
開講区分
/Semester offered
第3クォーター/3Q
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2
主担当教員
/Main Instructor
中島 敦司
科目区分
/Course Group
 
授業形態
/Lecture Form
教室
/Classroom
B101(北3号館)/B101(北3号館)
開講形態
/Course Format

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
中島 敦司 システム工学部(教員)
授業の概要・ねらい
/Course Aims
植生は生態系の基盤であり様様な生きものの生息の場となるばかりか、様々な公益機能があり、人間の生活環境を維持する上でも非常な大切な存在である。本科目では、様々な個別の地域から、地球規模での植生修復、保全、自然再生を行う植生工学の理論と技術を修得する。具体的には、植生工学の応用力・実践力を養うための最先端の技術各論と、これらに関わる生理学・生態学・生命科学などの基礎知識を講義し、さらに様々な今日的な都市・地域環境問題地球環境問題に対応した植生修復、保全技術に関する最新の知見を総合し、国際的視野に立った植生工学の新技術やそのベースとなる考え方を学習する。

本科目は、植生工学の技術を通じた自然保護再生の方法について学び考えるものであるが、具体的な事例学習を通じ社会基盤整備に植生が必要なこと、その維持には植生を壊さないことが大切であることを学ぶためにはどのような分野の工学技術の技術者にも通じる重要な理念工学技術による環境破壊を回避できる発想力を身につけることができる。つまり、ここでの学習結果を様々な分野の技術開発に積極活用することも制限要因にすることもできるようになる。そういった持続可能な社会での豊かさの提供への基礎的な部分を学習できることで各位の専門分野へフィードバックできる知見論理性を構築できるようになる。
到達目標
/Course Objectives
本科目では、例えば和歌山といった個別の地域から、地球規模での植生修復、保全、自然再生を行う植生工学の理論と技術を修得するため、大枠で2つの目標を設置する。第1は、植生工学の応用力・実践力を養う ための最先端の技術各論と、これらに関わる生理学・生態学・生命科学などの基礎知識を理解し、植生工学の理論と実状を他者に説明できるようになることである。第2は、様々な今日的な都市・地域環境問題,地球環境問題 に対応した植生修復、保全に関し、受講生自身の専門領域の知見を活用した技術論を組み立て、国際的視野に立った植生工学の新技術を自身で構想し、他者に説明できるようになることである。
成績評価の方法・基準
/Grading Policies/Criteria
中間レポートと最終試験(とりまとめ時に実施)にて評価する。
教科書
/Textbook
指定しない
参考書・参考文献
/Reference Book
授業中に指定する
履修上の注意 ・メッセージ
/Notice for Students
本講義は、ディスカッションを基本に進めていくので、出席して積極的に自分の意見や考えを表現していく ことが高得点で合格するカギとなる。また、不定期にグループディスカッションを実施し、内容をレポート にまとめる計画なので,ここでも講義への参加が条件となる。期末試験は実施するが、授業中での発言やレポート等も考慮した上で採点する。試験もレポートも諸君の知識の有無をチェックするものではなく、諸君自身の 「考え方」について問いかけるものである。すなわち,覚えるための授業ではなく、え方を学び、身で植生工学の新技術を構想していくための基礎力を修得する講義と判断されたい。
履修する上で必要な事項
/Prerequisite
授業中にパソコンの使用を認める。
履修を推奨する関連科目
/Related Courses
指定しない
授業時間外学修についての指示
/Instructions for studying outside class hours
受講生は、講義が始まるまでに各回の内容に応じた下調べ(予習)が必要で,その内容は講義内に指示する。また,講義後には当該回の復習に必要な事項を指示するので、それを元に自身の理解度を自己把握することが求められる。   
その他連絡事項
/Other messages
本授業ではプレゼンテーション能力の向上も同時に獲得できる計画としている。
授業理解を深める方法
/How to deepen your understanding of classes
本授業では,和歌山大学アクティブラーニングガイドラインに記載のある項目の中で,

(4)普遍的な正答や定型的なモデルが存在しない題材に対し、学生自らが合 理的な解を導き出す学習
(5)学生自らが具体的なテーマや対象を設定する学習
(6)学生自らが実施する調査やトレーニングを必要とする学習
(7)発展的な課題に取り組むことを促す仕掛けをともなう学習
(8)学生による発表をともなう学習
(9)複数の領域にまたがる解法を必要とする学習
(10)グループワークをともなう学習

を実施する。このため、講義の前には各回における理解度の把握を行い、その上で,

(11)学生が自身の学修進展の状況や到達レベルなどを客観的に把握・確認で きる仕掛けをともなう学習

となるように授業を実施する   
オフィスアワー
/Office Hours
授業開講時:後期:火曜日・11時30分〜13時00分  訪問先:北3号館6階 B-612号 nakat@wakayama-u.ac.jp に事前予約を行ってください。
科目ナンバリング
/Course Numbering
S5160V04J
No. 回(日時)
/Time (date and time)
主題と位置付け(担当)
/Subjects and instructor's position
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 1 ガイダンス 本授業は主にディスカッション形式の講義で実施する。取り上げるテーマは以下の通りである。

○ 植生工学の位置づけと自然保護との関連
○ システム工学と植生保護との対応関係
○ 植生の機能
○ システム工学と植生の機能保護との関係
○ 環境の評価
○ システム工学と環境評価との関係
○ 植生工学の新技術

各回の具体的な内容は,以下の通りである



植生工学の位置づけと自然保護との関連
自然を守る方法は多岐に渡っており,ロジックを組み合わせると,例えば全く関連のなさそうな分野,事項でも間接的に森林保護につながる話を構築できるものであることを解説する。
2 2 システム工学と植生保護との対応関係 (1)基礎編
1回目の講義で学んだ知識を活かし,受講生がこれまで行ってきた研究や学習成果が分野によらず森林保護,少なくとも環境保護に到達できるロジックの作り方を考える。
3 3 システム工学と植生保護との対応関係 (2)応用編
2回目の講義で学んだ知識を活かし,単目的としての森林保護だけでなく,経済との両立など複合目的につなげるロジックの作り方を考える。
4 4 植生の機能 植生は,人間社会に多大な影響を与える。そのダイナミックな事実について解説する。
5 5 システム工学と植生の機能保護との関係 (1)基礎編
4回目の講義で学んだ知識を活かし,受講生がこれまで行ってきた研究や学習成果が分野によらず森林の機能保護,少なくとも環境機能の保護に到達できるロジックの作り方を考える。
6 6 システム工学と植生の機能保護との関係 (2)理論編
5回目の講義で学んだ知識を活かし,単目的としての森林の機能保護だけでなく,経済との両立など複合目的につなげるロジックの作り方を考える。
7 7 システム工学と植生の機能保護との関係 (3)技術編
6回目の講義で学んだ知識を活かし,機能保護を達成する目的に対し,受講生がこれまで行ってきた研究成果を技術として位置づけた場合,どのように関連させることができるか,考える。
8 8 システム工学と植生の機能保護との関係 (4)社会実装編
6回目の講義で学んだ知識を活かし,実社会に実装させる場合の隘路(あいろ)や具体的な解決法を考える。
9 9 環境の評価 環境は人間社会に様々な面で影響していることを解説し,その上で,その影響をどのように評価することが適切なのかを考える。
10 10 システム工学と環境評価との関係 (1)基礎編
9回目の講義で学んだ知識を活かし,受講生がこれまで行ってきた研究や学習成果を環境保全に有効に活用した場合,その効果を評価する方法を考える。
11 11 システム工学と環境評価との関係 (2)理論編
10回目の講義で学んだ知識を活かし,評価結果をより高精度化させる理論について考える。
12 12 システム工学と環境評価との関係 (3)技術編
11回目の講義で学んだ知識を活かし,具体的な技術を導入した場合の適切な評価法について考える。
13 13 植生工学の新技術構想の発表 これまでに学んだ知識を統合し,植生を守り,上手に活用することに対しての新技術の可能性について発表し,その敵世説性について考える。
14 14 植生工学の新技術構想のディスカッション 13回目で構想した新技術についての意見交換を行い,内容をさらにブラッシュアップする方法を考える
15 15 全体の取りまとめ 単位認定試験含む

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