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科目一覧へ戻る | 2024/09/12 現在 |
開講科目名 /Course |
認知科学特論/Cognitive Sciense | |||||||||
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時間割コード /Course Code |
S21F0020_S6 | |||||||||
開講所属 /Course Offered by |
システム工学研究科/Graduate School of Systems Engineering | |||||||||
ターム・学期 /Term・Semester |
2024年度/Academic Year 第1クォーター/1Q | |||||||||
曜限 /Day, Period |
他/Otr | |||||||||
開講区分 /Semester offered |
前期/the former term | |||||||||
単位数 /Credits |
2.0 | |||||||||
学年 /Year |
1,2 | |||||||||
主担当教員 /Main Instructor |
大野 健彦 | |||||||||
科目区分 /Course Group |
_ | |||||||||
授業形態 /Lecture Form |
講義 | |||||||||
教室 /Classroom |
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開講形態 /Course Format |
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ディプロマポリシー情報 /Diploma Policy |
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教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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風間 一洋 | システム工学部(教員) |
大野 健彦 | システム工学部(教員) |
授業の概要・ねらい /Course Aims |
認知科学は,人の心のメカニズムを研究対象とする広い学問領域の研究である.本講義では,基本となる認知プロセスの研究を紹介するのみならず,ヒューマン・コンピュータ・インタラクションやユーザビリティ,視覚と視線,ユーザエクスペリエンスなど,認知科学の応用分野に関して,我々の生活に密着した幅広いトピックを,最新の動向を交えながら紹介する.また認知科学への理解を深めるために,演習を随時実施する. 人間に関わるシステムについて,使いやすくて役立つシステムを実現するためには,本科目で述べる内容を理解していることが非常に重要である. |
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到達目標 /Course Objectives |
人はどのような知識を持ち,その知識に基づいて思考するのだろうか,また外界からどのように情報を取り入れ,また外界からどのような情報を取り入れ,外界にどのように発信するのだろうか.それらは我々の日常生活にどのように関わっているのだろうか.そのような人間の「知に関わる人の認知的な活動」を,知識,記憶,理解,問題解決,コミュニケーションの枠組みから考える認知科学の基本を理解して欲しい. |
成績評価の方法・基準 /Grading Policies/Criteria |
講義中に何度か演習を実施することから全講義への出席を基本とし,成績評価は幾つかのテーマを決めて,その中からのレポートと出席点によって行う. |
教科書 /Textbook |
なし.必要な資料は講義中に配布する. |
参考書・参考文献 /Reference Book |
ノーマン「誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論」新曜社,ISBN: 9784788514348,定価3,630円(本体3,300円+税)(ユーザインタフェースに関する基本的な観点を説明した本,講義では使用しない) |
履修上の注意 ・メッセージ /Notice for Students |
講義においては意見を頻繁に求められるので、積極的な発言を期待します. |
履修する上で必要な事項 /Prerequisite |
最終日はPCでレポートを作成するので,各自持参してください. |
履修を推奨する関連科目 /Related Courses |
特に記載なし. |
授業時間外学修についての指示 /Instructions for studying outside class hours |
本授業は集中講義なので,授業計画に沿って,開講期間中に加えて,その前後の期間を含め,準備学習に合計30時間,復習に合計30時間を掛けること.さらに,授業内容に関連する課題に関する調査・考察を含めて,毎回の授業ごとに自主的学修を求める. |
その他連絡事項 /Other messages |
特に記載なし. |
授業理解を深める方法 /How to deepen your understanding of classes |
特に記載なし. |
オフィスアワー /Office Hours |
非常勤講師なので,講義終了後に講師に質問すること. |
科目ナンバリング /Course Numbering |
S90035J11099T508 |
No. | 回(日時) /Time (date and time) |
主題と位置付け /Subjects and instructor's position |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考(担当) /Notes |
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1 | 1 | 認知科学の歴史 | 行動主義から認知科学へ. | |
2 | 2 | 記憶と学習(1) | 意味ネットワーク,活性拡散モデル,スクリプトなど,認知科学における基本的なモデルについて述べる. | |
3 | 3 | 記憶と学習(2) | 短期記憶,長期記憶,再生と再認,宣言的知識と手続的知識について述べ,人がどのような学習をおこなっているかを明らかにする. | |
4 | 4 | 問題解決(1) | 問題空間探索に基づく問題解決について,演習を交えてその仕組みについて述べる. | |
5 | 5 | 問題解決(2) | 構造化問題と非構造化問題について,その違いと特徴を示す.また熟達化と実践知の獲得,創造性について,その原理を示す. | |
6 | 6 | 認知モデル | MHP等,認知モデルの概要とその応用を紹介する. | |
7 | 7 | アフォーダンス(1) | ギブソンが示したアフォーダンスの概念について,人の日常行動を題材として,その概要を示す. | |
8 | 8 | ヒューマンコンピュータインタラクション | 人が人工物を操作する際に,どのような認知活動を行っているかを,様々な事例に基づき述べる. | |
9 | 9 | アフォーダンス(2) | 人工物の使いやすさに関する観点から,アフォーダンスの善し悪しについて様々な事例を紹介する. | |
10 | 10 | 視線と認知科学 | 人の視覚に関する基本原理について述べる. | |
11 | 11 | インタラクションとユーザビリティ(1) | ゴールに対してどのように人工物とのインタラクションを実施するかについて,人の行動の7段階モデルを用いて,その基本原理を述べる.またメンタルモデル,メタファの基本概念について示す. | |
12 | 12 | インタラクションとユーザビリティ(2) | 人工物の使いやすさについて,認知モデルおよび人の認知特性に基づき検討する. | |
13 | 13 | ユーザエクスペリエンス(1) | 人が道具やサービスを利用する際の体験とは何かについて述べ,優れた体験を提供するために重要な要因を示す. | PC使用 |
14 | 14 | ユーザエクスペリエンス(2) | ユーザエクスペリエンスの優れたサービスを実現するための方法論について,様々な事例に基づき述べる. | PC使用 |
15 | 15 | ユーザエクスペリエンス(3) | 任意の人工物を題材として,優れたユーザエクスペリエンスを実現するために検討すべき要素について,各自が検討する.検討結果はレポートとして取りまとめ,講義の最後に提出する. | PC使用 |